1歳児がベッドから落ちて頭を打った受診内容と後遺症の心配・転落防止

親の不注意でベッドやソファー等の高さがあり家具から赤ちゃんが転落して頭を打った時に受診をした内容やその後の活動の様子や後遺症の有無などを経験を踏まえてまとめます。本記事のご訪問者の方は我が子がベッドから落ちてしまって心配で仕方がないのではと察します。決して自分の不注意を責めないで落ち着いた気持ちで本記事をお読みいただければと思います。ご参考になりますように。

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転落した原因と心得え

最初に簡単ですが、転落に至った原因・経緯をお伝えします。我が子をお風呂に入れて、ママがミルクをあげて寝かしつけをしようと添い寝をしていました。いつも通り、我が子は指を加えて目をつぶりスヤスヤモード。そのまま寝そうでしたので、一端ミルク瓶を洗ってまたベッドに戻って来ようと、寝室を出た3~5秒後のできごとでした。

ゴン!!!!
(・・・3秒後)ふぅええぇぇーーーン(p>□<q)

何の音だろうと疑問に思っていると、パパが「もしかして、ベッドから落ちたんじゃない?ᔪ(°ᐤ°)」と一言。ママはヒヤッとして、すぐに我が子のところに駆けつけると、床にうつ伏せになっていました。

さっきの音は、ベッドからフローリングに落ちた音だったのです。ママは一瞬で青ざめてしまいました。

ママはパパが駆けつける前に我が子を持ち上げ抱っこし、子どもから目を離してしまったが故に転落してしまったと心を痛めるしかなかった辛さは、もう二度と味わいたくないと深く反省しました。

反省点としては、次の通り。

赤ちゃんの転落した原因と安全確保のための対策・気をつける3つのこと
大人のベッドで添い寝をしている時は、寝たからと判断して赤ちゃんの傍を離れない
高さがある場所に赤ちゃんがいる時は、必ず赤ちゃんに手が届く距離に親がいる
行動が活発的になったら、囲いや柵などして赤ちゃんの行動範囲を安全確保する

転落防止用のアイテムの活用もおススメです。

頭を打った時の症状

我が子の例ですと、転落してフローリングにうつ伏せになっていたことから、おそらく頭部と胸部を強く打ったのではないかと推測しました。転落時のゴンという音がしてから5分弱して、おでこの一部が青ざめた色に変わり、たんこぶができてきました。外見上、胸部に症状は見られませんでした。

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小児科で異常なしと診断された診察基準

ベッドから転倒して約15分すると我が子は泣き止み、何事もなかったのようにケロッと普通に過ごしていました。しかし、一番大事な脳に大きな刺激を与えてしまったので外観では分からない症状や打ち身・打撲や何かしらの後遺症や障害などが残らないか心配をしたので、その夜、小児科を受診しました。

主治医の質問は次の通りです。当てはまる項目がなければ異常なし・大丈夫との判断になるみたいです。

転落しても異常なしとできる診察事項
目で動くものを追いかけることができているか
瞳孔が正常に機能しているか
首や指、手足が動きにくくしびれていないか
頭部や胸部など体を触っても痛がらせしないか
吐き気や嘔吐が起きていないか
痙攣が起きていないか
ぼんやりしていないか
放っておくと眠ってしまわないか
体に力が入らず、傾いていないか
泣いていないか

診察の結果、我が子は特に問題なく重症ではなさそうでしたが、様子見ということで病院の待合室で1時間ほど待機しました。様子に問題がなかったので、会計をして帰宅しました。

一方で、頭を打った場合に医者の診察が必要な場合をまとめます。

医者の診断が必要
3ヵ月未満の赤ちゃん
2回以上の嘔吐・持続する吐き気
強い頭痛(乳幼児では10分以上泣きやまない)
顔色が悪く、ぐったりしている。元気よく泣かない。
5秒以上の意識障害・すぐに眠ってしまい、なかなか起きない場合
興奮・受け答えが何か変なとき
⑦けいれんしている
手足のしびれや脱力(ダラーっとして力が入らない)
眼が見えにくい。ぼーとしている。追視しない。
くびの痛み。首を触ると痛くて泣く。
耳や鼻からサラサラした水のようなものがでる
傷口からの出血が止まりにくい。傷口が開いている場合

たんこぶができている場合は受診をした方が良いと言えます。次の記事を見かけましたので引用します。

特に、大きなたんこぶ(2歳未満で3cm以上)ができている場合には、頭の中に出血をしている可能性を考えるため病院を受診することをお勧めします。

泣きもせずそのまま意識を失っている、呼びかけにも反応がない、けいれんを起こしているという場合には速やかに救急車を呼んでください。耳や鼻からサラサラとした血、液体が出てくる場合も脳に損傷がでている可能性があるので危険です。

また、骨が頭の内側に落ち込むような骨折(陥没骨折)や複雑に頭蓋骨が割れてしまうような骨折の場合には手術の必要があります。
なお重症なものでは1時間以内に症状が現れるようになります。強く頭をぶつけた場合には6時間以内に病院を受診するようにしてください。

赤ちゃんにできる診察は限られている

転落した赤ちゃんの診察は目視や外部症状の判断しかできないとのことでした。骨折の有無や骨にひびがはいっているかいないかなど、レントゲンを撮って大事に至らないか確認したいものですが放射能の被爆の視点より控えた方がいいことや赤ちゃんを押さえていても動いてしまうのでCTはとれないのでレントゲンで骨の異常を確認することができないみたいです。(しかし、医者の判断で正しく骨に異常をきたしていると判断した時は例外)

赤ちゃんにできない診察
①レントゲン
②CT

ということで、転落後にできる親の対応や処置、家での過ごし方をまとめます。

転落後の処置・過ごし方

転落後から病院に向かう間、診察中、診察後の待機中、自宅に帰ってからも氷水をタオルでくるみ、頭部を冷やすことは続けました。むち打ちや打撲を懸念して、転落後の体を温めることは控えて入浴はしませんでした。

病院から帰宅し、何もなかったかのような様子で我が子はおもちゃで遊んでいましたが、だいぶ疲れたようでちょっと遊んでからすぐに寝てしまいました。

診察で主治医から言われた経過観察は次の通りでした。

転落後6時間(もしくは12時間:病院により指示が違う)は症状や機嫌を注意深く観察する。
1歳未満は48時間経過観察
1歳以上は24時間経過観察
特に変化なく元気に遊んでいるようであれば問題がないと判断して大丈夫

翌日もとくに普段通りの様子だったので、保育園に通常通り登園しました。

頭を打った後の過ごし方
①入浴は転落した日は控える
②冷えピタをあて、冷やしてあげる
③経過観察を行う

後遺症の心配

生きていく上で最も重要な脳に強い刺激を与えてしまうと障害や後遺症を後ほど発症してしまうのではないかと心配する方もおおいと思います。転落してもその時は異常がない症状でも後になってから症状が出たり、場合によっては1~2ヵ月ほど経過した後に頭痛や嘔吐、しびれ、言葉が上手にしゃべれないといった症状がでてくることがあります。 気をつけたい症状は、慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)、脳挫傷(のうざしょう)です。

硬膜下血腫

大きな出血がなかったとしても、内部によるじわじわとした出血が続くことで頭蓋骨の下にある脳を覆う硬膜と脳の隙間に血がたまって、血腫が脳を圧迫してしまう病気です。頭部外傷後通常1~2ヶ月後に症状がでてくると慢性硬膜下血腫と呼ばれます。

脳挫傷

脳挫傷からの出血によって脳内血腫をつくる場合は、頭部を怪我してから症状が現れることがほとんどですが、遅れて血腫が増大することがあるので注意が必要です。

リスクの心配はない

専門的な分野なので、引用させていただきます。

「重症の頭部外傷を受けた小児はADHDをおこしやすい。しかし、軽症例や中等度の頭部外傷ではADHD発症との関連は不明」ということになるのです。
重度の意識障害を伴う重症頭部外傷では、脳の損傷も大きいことが多く、将来的に後遺症として高次脳機能障害が問題となることは必然的なことです。小児であれば、高次脳機能障害は学習障害として顕在化することになるでしょう。
しかし、今回の論文結果は、重症例に限ったことなので、意識障害や画像上の異常がないような超軽症の子供まで、学習障害のリスクを心配する必要はありません。このことを、患者さんのご家族には誤解のないようにご理解いただきたいものです。

最後に

最後に子どもが転倒して頭を打つことは多いです。0歳児、1歳児、2歳児と年齢が上がるにつれて転倒する原因が異なってきます。0~1歳児はベッドやソファーの上からの転倒、2~3歳児は椅子からの転倒、3~4歳児は踏み台からの転倒が挙げれます。参考記事を載せておきますのでこんな事例で怪我をしてしまうので気を付けて欲しいです。

皆さん、気をつけましょうね!
おしまい。

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