妊娠悪阻で入院したママが伝える、つらい悪阻は病院受診が必要

「悪阻はつらく苦しいもの」と、自分に言い聞かせて生活を送っていませんか。「妊娠に悪阻はつきもの」と我慢している妊婦の方、実は入院治療が必要なレベルかもしれません。そこで、妊婦さんに筆者みたいにつわりで苦しまないで欲しいでと思い記事にしました。

初妊娠で経験した悪阻が軽い・普通・キツイといった症状の程度が分からない場合があります。悪阻が悪化して妊娠悪阻で入院を進められる場合もあります。今回は、つらい悪阻で産婦人科を受診するタイミングをお伝えします。
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突然の悪阻で即日入院

突然、つわりになった(経験談)

妊娠が分かって嬉しい6週目のころ、ママは妊娠初期にはつわりがあるということを頭の片隅に置きながら「やったー!!つわり知らずだぁ!」と、喜んで夕食に赤身肉と雑穀ごはんを食べていました。

しかし、翌日になって目が覚めたら何とも言えない気持ち悪さと冷汗に見舞われてしまい、体を動かすことができなかったんです。(p>□<q)

「昨日までは元気に過ごしていたのに、どうして」と気持ち悪いけれども、吐きたいわけでもない変な気分。もしかして、この気持ち悪さは「つわりなのでは」と頭をよぎったときに、「つわりなら緩和する方法や漢方薬などがあるかもしれない。もう我慢できない。」とやっとの思いで携帯を片手に持ち、産婦人科に電話相談をして、すぐに病院に向かいました。

電話で話すのもやっとで「はぁー。はぁー。」言いながら看護師さんに症状を説明しました。つわりを経験していなかったママは、初めてのつわりに耐えられず、体力的にも精神的にも参ってしまいました。

即日入院になった

病院に着くと、たくさんの患者さんがいたので受付で待つことに。看護師達が「あの人、辛そうよ」と語り合っている声が微かに聞こえていたけれども、声が右から左へと流れるだけでママは何も考えることができない状態でした。尿検査を終わらして受付のロビーで待つ間も、地獄の時間。受付のスタッフや待合室でしゃべる患者さん達の声を聞くと余計に気持ち悪くなってしまう最悪の状態でした。

「お願い!みんな!これ以上、しゃべらないで!」と思う一方で、病院の待合室では静かに待たないといけないんだなぁということをしみじみ感じ待っていました。目をつぶりながら、体は静止状態。意識して息をしないと、呼吸をするのを忘れてしまうぐらい気持ち悪いつわりの症状に耐えながら、やっと、診察室に呼ばれました。

私はてっきりお薬が処方されて、点滴でも打ってくれるのかなと思っていましたが、主治医から言われたことは「先ほどの尿検査の結果が「ケトン体2+」と結果がでました。」とのことでした。そして、即日入院を勧められました。

仕事をしていたので、入院することにためらいがありました。しかし、看護師さんに「つわりがつらかったね。点滴をすると良くなるから、大丈夫。おなかの赤ちゃんが元気な証拠なんだよ。」と、そのたった一言の言葉で、心の緊張がほぐれてしまい、今まで我慢していた涙がポロポロとでてきました。周りの人には迷惑をかけることを覚悟して、入院することを決意。後で振り返ると一人で、自宅で苦しみながら寝込むより病院を受診して、心が軽くなって本当に良かったと心から思いました。
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つわりで受診するタイミング

「つわりだから気持ちが悪くても仕方がない。このぐらいの症状は病院を受診する程度ではない。」と我慢し続けていると、受診するタイミングが分からなくなってしまうものです。

日常生活で、こんな症状が現れるときは、躊躇せずに病院を受診しましょう。

受診すべきつわりの症状
1.食事はおろか水分が摂れない
2.体重が妊娠前より5%以上、1週間で3キロ以上痩せた
3.貧血によるめまいや頭痛がある

つわりの症状には個人差があります。ご飯は食べられるけど気持ち悪さがどうしようもなく辛かったり、体重は普段より減ってはいないけれども体を動かすのがやっとで苦しい思いをしたり、つわりの症状は一概に何が辛くてきついのかなんて、ランクをつけられないものです。

つわりでつらくて病院を受診したのに、「あなたのつわりはまだ大丈夫!耐えられる」とか言う方なんていないと思います。産婦人科では、看護師や助産師のプロの方がちゃんとつわりの辛さを分かってくれます。つわりがきつくて生活や精神的に支障を及ぼすときは、病院を受診することをおススメします。

突然、つわりの症状に見舞われることがあります。我慢せずに、病院を受診したり看護師さん達に相談したりしましょう!一人で悩まないで。
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入院治療が必要な悪阻の症状

ケトン体が陽性

食事が摂れなかったり、嘔吐したりと気持ち悪いつわりの症状に加えて、尿検査でケトン体の数値が高いと「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と判断されます。妊娠悪阻と判断されると治療を受けることがほとんどです。つわりは妊婦の50~80%にみられる症状ですが、妊娠悪阻になる人は0.1~0.5%ほどです。少ない割合ですが、我慢や無理をし過ぎると妊娠悪阻になってしまいます。

妊娠悪阻とつわりの線引きはありませんが、医師が体重減少、脱水症状、尿検査でのケトン体の有無などで「妊娠悪阻」判断します。

ケトン体は、尿検査で調べることができ、通常の基準値は陰性で0(ゼロ)ですが、陽性になると1+、2+、3+の結果があり、つわりのひどさを知ることができます。

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尿検査でケトン体がでなくても入院を2泊3日したことがあります。2日目の妊娠で一般的には悪阻が落ち着いている妊娠13週目なのですが、頭痛や目眩、吐き気で産婦人科を夜間診療で受診しました。悪阻に合わせて妊娠中のマイナートラブルの一つでもつらい時は病院を受診することをおススメします。妊娠中の目眩や耳鳴りで入院した記事をまとめています。

ケトン体とは

人は、エネルギー源としてブドウ糖を消費しています。つわりで「食事ができない」と、エネルギー代謝の過程で「ブドウ糖が不足」し、代わりに、身体に貯蓄されている脂肪を分解・燃焼し、エネルギー源として利用するようになります。その過程でケトン体が産出されます。

ブドウ糖不足は、身体の栄養不足を意味し、身体への不調として体重の減少や貧血(頭痛や立ち眩み、めまい)の症状が現れ、「尿中にケトン体が検出」されるようです。(※栄養不足により貧血になりますが、栄養不足以外に赤ちゃんとの関係性があるときもあります。

最後に

3食よく食べていたので、食事をしっかりとっている妊婦の方でも、体質によりケトン体が出ることがあります。つわりの症状にとらわれず、つわりがきつい時は病院を受診することをおススメします。

仕事や家事で身体を労われないときこそ、病院を受診することが大切です。「妊娠悪阻」と診断され入院すると、医師の診断書を頂けるので、健康保険に加入している働くママは傷病手当支給の対象になりますし、なにより、身体を休めるチャンスだと思って、しっかり休養をとりましょう。「妊娠悪阻」を改善して、赤ちゃんを守ってあげましょうね!

赤ちゃんが「ママ、休んで!」と伝えている証拠なんですから^^

 

おしまーい。
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