初心者が失敗しない!紫陽花の挿し穂が確実に発根する6つのコツ

紫陽花を剪定する5~7月上旬までの時期は挿し穂にピッタリの時期です。紫陽花好きの私は、この挿し穂ができる時期が一番ワクワクなのです!初心者でも成功する紫陽花の挿し穂コツをご紹介します。
紫陽花の挿し穂は発根しやすいですが、確実に発根して増やすためには挿し穂をするための①時期 ②枝選び ③剪定後の水揚げ ④土選び ⑤ホルモン剤の活用 ⑥毎日の手入れ の6つのコツがあります。今回、紫陽花の挿し穂が発根するまでの育て方のポイントをまとめました。
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1発根しやすい時期

雨よ!!たくさん降ってください~ (≧へ≦)

「雨降れ~♬」とお天道様に心の中で願っている私は、みんなからちょっぴり白い目で見られているかもしれないです。しかし、紫陽花の挿し穂が発根をする絶好のチャンスが「雨」なんです。雨季の湿った環境が発根にはもってこいのいい環境!そう思うと、雨降りも億劫でなくなるかもしれませんょ^^

だけど、毎日、雨だと逆に発根しにくい環境を作ってしまうので、適度に雨が降ってくれるといいですね!その理由をこちらの記事にまとめていますので、宜しかったどうぞ。

6月の梅雨入りは挿し穂の発根に必要な環境要因である「湿度」があるため、2週間ほどで発根します。

早めの剪定が終わった5月に挿しをしてもよいのですが、5月は比較的乾燥した快晴が続き、葉から水分が蒸発しやすく、土も乾燥しがちなので発根できずに葉が枯れたり枝が茶色くなったりする傾向があります。一方で7月上旬はまだ雨季が続いているため発根しやすいですが、時期遅れで発根するとその後の苗木の成長が悪く途中で枯れてしまうことがあります。

夏に入る7月下旬までに根が土を張るように大きく成長すると、夏にぐんぐん新芽や枝を伸ばし丈夫な苗になります。そのためにも、6月の梅雨の間に発根させて、夏までに株を充実させます。

挿しの時期
6月上旬~中旬の雨が降っている時期
(梅雨入り時期)

2発根しやすい枝選び

挿し穂選びの基本、3つのポイント

さぁー!!挿しをしようと意気込んだ時に、最初の疑問が「挿し用の枝はどんな枝を剪定すればいいの?」だった筆者は、短く切った枝や長く切った枝、芽が小さい枝や芽が大きい枝、そして芽がない枝などいろんな枝を面白半分自己流で挿していました。(ご察しの通り、発根しない枝もありました(*´□`*))発根するけれども、後ほど成長できずに枯れてしまう残念な結果になることも。。挿しに成功をしている枝がどんな枝なのかを比較すると、発根して大きく成長する枝には共通点が分かりました。発根する枝の共通点は、枝が緑で太いこと、わき芽がやや大きいこと、葉が元気なことの3つです。

挿しが初めてで慣れないころはこの3つをポイントに挿し枝を作ると発根しやすく、挿しが成功する確率がぐ~ンと上がります。

挿し選びの3つのポイント
①枝が緑で太いこと
②脇芽がやや大きいこと
③葉が元気なこと

挿し穂選びのもう1つのポイント

「葉が元気なこと」って、どんな葉のことを指しているの?を解説します。それは「親株もしくは挿し穂が病気にかかっていない葉を選んでね!」という意味です。病気になっていない元気な紫陽花の株から挿し穂をとるようにします。親株がウイルスやカビなどの病原菌を保有していた場合、選んだ挿し穂にも目に見えない細菌やカビが付着しているかもしれません。今は症状が発症していなくても、挿し穂の枝が弱ったり抵抗力が下がったり、発病の環境条件が揃ったら、発症して挿し穂が枯れてしまう可能性も。病気になっている株は病原体に対する抵抗力が下がっている証拠でもあるので、病気がない元気な親株の紫陽花から挿し穂をとることも大切なポイントです。

病気にかかっている紫陽花かどうかを知るためには紫陽花の病気がどんな種類があるか幅広く知っておくことも必要です。病気や生育不良など元気のない紫陽花を写真から一目で分かるように、こちらの記事に紫陽花の病害虫の一覧をまとめています。病気がない元気な親株や葉を見極めるための参考にしてくださいね。

開花枝を挿しに剪定する場合

「脇芽がやや大きく成長している枝」を剪定するためには、紫陽花が咲き終わったら花を早めに剪定する必要があります。開花後の剪定で挿しとして準備してもよいのですが、ポイントは開花後の剪定をすると次のわき芽が成長します。開花後の剪定の仕方はこちらの記事が参考になります。

花後の剪定後から1~2週間ぐらい経って脇芽がぷっくら成長した枝を挿し用の枝として剪定します。挿し穂用の剪定箇所を写真でご紹介します。

解説
①開花後に剪定をした部分
(ピンク色の点線箇所)
小さな脇芽(挿し木用の脇芽≒青色の矢印)があるのを確認して剪定をしています。

①の剪定後(約2週間後)
開花後の剪定から1~2週間すると脇芽(青色の矢印)が大きくなりぷっくり成長してきます。大きくなった脇芽を確認してから挿し用の枝を確保するためにさらに剪定赤色の点線箇所)します。

②挿し用の剪定をします。
(赤色の点線箇所)
親株の来年用の脇芽があることを確認して挿し用の枝を剪定をするとよいです。

挿し穂する枝の完成です。
(黄色の部分の枝)
挿しの剪定のコツ
花後の2段階剪定
脇芽の成長後に挿し用の剪定をする

挿し穂用の枝の取り方をお伝えしましたが、親株を切った痕の切り口も丁寧に取り扱います。適切な切り方なのか正しい剪定法なのか、切った親株の枝はどうなるのかをまとめています。

投稿予定記事:花後は枝の中間で切る理由-挿し穂用に剪定した親株の枝の行方-

剪定した枝をさらにカットする

挿し用の枝の準備ができたら、次の写真のように葉をカットします。

 

解説
①2枚の葉を半分にカットします。
葉からの水分蒸発を防ぎ、少しでも水分を植物内に維持します

②挿し口(切口)を斜めにカットします。
切り口を斜めにカットすることで水の吸い上げができる表面積を増やします。

開花しなかった枝を剪定する場合

今年、花が咲いていない枝(1つの枝に1つの頂芽が伸長している枝)も挿し穂ができます。上記と同様に葉からの水分蒸発を防ぐために葉の2分の1をカットします。この開花しなかった枝を挿し用に使うにはメリットとデメリットがあり、今年、花が咲いていないので来年咲く可能性が高いですが、成長段階で一工夫をしなければ大きな花を実ることができないことや枝数を増やしてあげることができずに貧弱な株になってしまう傾向もあります。

頂芽挿しの場合、脇芽がありません。脇芽がないので枝分かれが難しい場合があります。紫陽花は1枝に対してその先端に花房をつけるため、来年の開花も1輪だけの開花となってしまいます。そのため、発根後にある程度、成長をしたら頂芽を切り脇芽を増やしてあげると枝数が増え株の充実ができます。

3剪定後の水揚げ

挿し木の準備ができたら、必ず水揚げをします。基本、水揚げは1時間以上と言われていますが、日陰の風通しの良い場所で半日以上かけて水についています。その時に、植物活力素であるメネデール液を用意します。(写真に一緒に映っているルートンはもう少し記事の後ろで説明します)100倍希釈したメネデール液に半日以上つけてあげると、挿し用の枝が元気になり、発根しやすくなります。

 

挿しの水揚げのポイント
・日陰で風通しの良い場所で水揚げする
・植物活力素のメデネール液につける
・半日以上は水揚げする
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4土選び

挿し穂の成功のカギは、栄養分が少ない土を使うことです。栄養分が多いと腐敗して挿しの枝が枯れてしまうためです。発根するまでは肥料や栄養分がある液肥を与えないように注意します。

そこで、おススメしたい挿しに向いている土は、赤玉の小粒もしくは、挿し木・種まき専用土です。両方とも使いましたが、正直言えばどちらとも発根します。

この2つの土の違いは、水はけの程度です。
赤玉土1種類の場合、水はけがよく若干乾燥しやすいのですが、挿し・種まき専用の土は水持ちがよくしっかり水分を保つことができます。ジョウロで水をかけた時に、赤玉土は土の表面に水が貯まりにくく、スーって水が底から流れていく感じですが、専用土だと表面に水が貯まる感じでした。赤玉土は、小粒と小粒の間の隙間が大きいため水が溜まる空間がないので水はけがよく、一方で専用土は隙間があるものも水持ちがよく、土を指で押さえるとくぼみに水たまりができるぐらいです。

筆者がいつも愛用している挿し・種まき用土はこちら。手放せないお品です!!

5ホルモン剤の活用

挿しを土に挿すときの注意は2点あります。1点目の注意点は土に枝を挿すための穴を開けてから枝を植えることで枝の切り口を傷つけないようにすることです。2つ目は挿しをする前に、植物ホルモン剤の一つである「ルートン」を使うことです。の切り口にルートンを塗ってから挿してあげることで発根が促進されます。

挿しをするときに気をつける2つのこと
・土に予め穴をあけてから枝を挿す
穴を開けることで切口を少しでも傷つけずに挿すことができます。傷ができるとそこから細菌が入り腐れや傷みやすく、枝が枯れてしまいます。
・挿しの切口にルートンをつけて土に挿す
少しでも発根する確率が上がります
赤玉土(小玉)に植え付けた挿し

6毎日の手入れ

挿しの植え付けが終わったら、発根をするか枯れるかの二者選択の分かれ道を進むことになります。発根の確立を上げるポイントは、挿しポットの置き場です。発根するまでの紫陽花の手入れについて次の通りにまとめます。

ポットは半日陰に置く

直射日光が当たると土の乾燥や葉からの水分蒸発が多く、水枯れや枝の切り口が乾燥するため水分の吸収ができなくなります。日陰で西日が当たらない場所に置き、挿し穂の生命力を保護します。しかし、光合成をしなければ、枝に栄養分が行き届かず、葉やわき芽が枯れるため、陽が柔らかい朝陽を当てるようにします。

また、風の通り道にポットを置くと、根がない紫陽花の茎は風の強さで土から抜けて飛ばされてしまうことがあります。風通しがいいけれども風の通り道となっていないことが大切です。

挿しポットを置く場所
・直射日光が当たらない日陰
・風通しが良いけれども強風が吹かない場所

朝夕、水をあげる

一番、大切なことは水切れを起こさないことです。挿しを挿した直後、水をたっぷり与えます。その時の湿り感を発根するまで維持できるように水をあげるようにします。基本は朝と夕方の2回ですが、気がついたら水をあげても問題ありません。

こちらの記事でもご説明をしましたが、根は水を求めて伸びていきます。

薬剤はスプレー式を使う

挿しでも葉がある以上、病気にかかりやすくなります。特に挿しは葉を少なくしている状態なので、病気になったら葉が全くない状態になります。葉がなくなると光合成ができなくなり挿しの枝に栄養が行き届かず枝は貧弱になり枯れてしまう可能性があります。そうならないためにも、手軽にできるスプレー式の薬剤を散布し、病気や虫食いを予防します。

最後に

紫陽花の挿しが発根するまではドキドキですが、決して枝を抜いて根がでているか確認しないように我慢しましょうね!そして、水かけを忘れないようにすることが大切です。

発根をしたか確認したくてうずうずしている気持ちよく分かります!しかし、発根を確認しようと思って、決して枝を抜いて確認しないでくださいね!!せっかく発根した紫陽花が確実に枯れてしまう原因になります。

発根をしたかの見極めポイントは、わき芽が大きくなっていることや新芽が伸び始めていることです。

土を掘ってまで発根を確認をすると、まだしっかり根が全体に張っていないので、枝が倒れて枯れてしまう可能性があります。じっと我慢して待つことをおススメします。

挿し木の発根に成功したら次にどんな栽培管理をしたらよいのか記事にまとめました。

大好きな紫陽花は、たくさん増やしたいですよね。けど、品種登録がある紫陽花には種苗法が適用されるので個人の趣味範囲で楽しめるように注意してね!

おしまい。

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