復帰後退職原因は嫌がらせ、正職員の子持ちに仕事はできない

子育てをしている女性は多いはずなのに、どうして女性は子どもがいることで働きにくい環境になってしまうのか…。子育てしながら働く女性の気持ちを分かって欲しいと思い記事にしました。

子育てしやすい社会にするために、行政の取り組みや国の助成制度、子育てママが働きやすい勤務体制の実施をしていますがそれ以前に、子育てママが直面している「働く現場での会社の体制」や「職場の子育てへの理解」から見直す必要があると感じます。今回、直面する児童待機問題を乗り越えて子どもを保育園に預けることができ、かつ、育児休業から急遽職場復帰したのにも関わらず、半年で退職せざる得ない職場になってしまったお話を記事にします。

決して、そのような会社を批判するわけではありません。会社のスタンスや規定は代表者に権限があります。子育てママは子育てしながら働くことについて悩みは尽きないものです。そんな中、子育てママや育休復帰ママ達は同じような立場のママが、「どんな職場で働いているのか調べてみよう」「働きながら子育てをする女性に会社はどんな姿勢を見せているのか知りたい」という方向毛の記事です。学びの記事というより、厳しい現実や会社があるということを一例として載せます。
*はじめに*
・会社は小規模でスタッフが社長まで合わせて6人でした。そのため、連絡などは直接、社長とすることになっています。
・運営や資金的に余裕がある会社ではなく、スタッフ一人一人が自分の会社のように責任を持って働いている会社です。
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子育てしにくい会社は育児休業復帰前から決まっていた

育休中に明日締切りの書類を作るように依頼された

社長
子育て中で悪いんだけど、スタッフの○○さんでは物足りないから書類を作ってくれる?今から、自宅のメールに送るから!

はい!分かりました。私にできることは何でもお手伝いします。
さて、その書類はいつまでに提出すればよいのでしょうか?

提出は早め!早めにして。
締め切りが近いし、明日までとか!?
そうじゃないと、書類は必着締切日だから間に合わないんだよね

「明日までに提出して欲しい!」ってなんでもっと早く依頼してこないの??仕事をお手伝いできるのはありがたいことだけど、締め切りが明日なのは時間的にきついなぁ。我が子は生後2か月で睡眠時間も安定していないし母乳も1~2時間おきに飲むのに、明日の提出なんて無理だよ…。もう少し、育児休業で生後2か月目の赤ちゃんを育てている状況を分かって欲しい。だけど、社長の頼みだし育児休業でスタッフに迷惑が掛かっているからお手伝いをしてあげたい。今日、徹夜すれば締め切りまでに間に合うかな。どうしよう…。

書類は来年度に会社が予算を獲得するための事業計画書で5,000文字ほどの書類でした。自分で考えながら、作成しなければならない5,000文字を明日までに仕上げるには徹夜するしかない状態で、明け方2時、3時、4時と時間が過ぎていく中、定期的に泣く娘ちゃんに母乳を与えながら寝かしつけを2回ほどし、寝ている数時間の合間で書類を作成しました。

実は、育児休業中に仕事の依頼がきたのはこれが1回だけではなく、1ヶ月に1~2回のペースで仕事を無給で手伝うことに。自宅ですることもあれば、首が座らない娘ちゃんを会社に連れて行ってすることも。そんな日々を送っているうちに、生後4か月ごろから娘ちゃんが母乳を飲まなくなり、生後5カ月ごろから母乳がでなくなってしまったのです。

検診の時に、看護師さんに母乳がでないことを相談したら次のことを言われました。

貴女は母乳がよくでる体質だと思っていたのに、どうしたのかしら。産後の入院中もたくさんでていたのにね。ストレスや睡眠不足、食べる食材によって母乳の味がおいしくなくなると赤ちゃんが嫌がって飲まなくなることがほとんどなので、ママは赤ちゃんのために栄養バランスを考えた食事と休養をしておいしい母乳を作ってあげましょう。

原則、育児休業中は仕事をする必要はありません。しかし、会社に籍がある以上、仕事をお願いされれば断りにくいものです。そのため、事前に育児休業中の仕事はお互いに決まり事や仕事の量、待遇を話し合うことが必要です。

会社に子どもを連れてきていることを周りの人が批判していたよ

某日、依頼された仕事内容の関係で、会社に打ち合わせに行っておりました(育児休業中)。すると、社長から次のようなことを言われました。

職場に子どもを連れてこないように気をつけなさい!スタッフの○○さんが、周囲から「どうして育児休業中でお休みなのに、職場に子どもを連れてきているの。迷惑にならない!?」と言われたそうだよ。言われるスタッフの身にもなってごらん。よく思わない人もいるみたいだから責任ある行動をしないといけないよ。

そうなんですね。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。以後、気をつけます。
上司に指摘をされたら、受け止めて謝罪することが大人の対応だと思っていましたし、もめ事を起こさないため、そして気を悪くしてしまって迷惑が掛かってしまったスタッフへお詫びをお伝えしましたが、心の中ではこんな気持ちでした。

育児休業中に仕事を頼んできたのは会社側で、自宅でできる仕事は自宅でしていて、自宅でできない仕事は会社ですることになると、分かっているはずなのに。それに、「子どもを連れてきていいよ」って言ったのは社長なのに。なんか、矛盾している。育児休業中にオムツやおしりふきを用意してまで娘ちゃんを連れてきて文句言われながら仕事をしている私ってなんなんだろう。1歳未満の娘ちゃんをどこにも預けられない上に、会社まで連れてきて仕事をしないといけない。私も我が子も大変で、それでも、会社の頼みを優先して仕事をしていたのになんか悲しいなぁ。本心では、嫌われているのかなぁ…

しかし、そんなこと思ってもどうしようもありませんでした。それ以来、育児休業中に職場に行かないといけない日は、旦那様の仕事の合間や実母が休みの時に会社に行くようにしました。その頃は母乳もでなくなりミルクを与えていたので、旦那様や実母が娘ちゃんにはミルクを与えて過ごしていました。

どこの保育園でもいいから入園させて復帰して!

育児休業を取得するために会社では代替要員を1年間契約社員として採用していました。すると、代替要員が、私が職場復帰する前に退職してしまうことになりました。その話は、代替要員から私のもとに電話がきたことで知ったのです。そのころ、我が子は生後9か月半ばごろで少しずつ腰が座り始めている頃でした。

代替要員の方は退職されるのですか?
会社の経営にあたって人員は大丈夫なのですか?
会社の仕事の量や人員が減るとスタッフが大変なのではと思い、何か私にできることがあるかもしれないと考えたので、その時の会社の現状を確認した私は、なぜか社長に怒鳴られしまいました。

そうだよ!退職するんだよ!全然大丈夫じゃないよ!

私が怒られる理由が分かりませんでしたが、「君が育休を取っているから会社は困っているんだよ」という意味合いなのではと薄々感づいていました。

分かりました。早めに職場復帰できるようにもう一度、役場に保育園の空き状況を聞いてみます。しかし、11月末であるこの時期の途中入園は難しく来年度4月まで待機児童になる可能性もあります。通勤時間に間に合うようにしたいので、できれば職場の近くの○○○保育園に入園させたいと考えています。
スタッフが1人減ることで会社の運営が大変になるし、勤務しているスタッフに負担の大きくなるので早めに職場復帰をして少しでも会社のためになれればと考えました。そこで、保育園の登園・降園時間、施設の雰囲気、保育士さんの人柄などを確認し、納得のいく保育園に入園させてあげたいという願いから市内全保育園を見学しました。正職員で職場復帰する予定でしたので、通勤時間と保育園の登園時間を考えて、職場の近くの○○○保育園に入園させたいと役場に申し込みをしたのですが、「児童待機」の通知が届きました。そこで、この時期は閑散期なので、なんとか社長に来年の4月の新年度入園まで待っていただけないか確認をしました。

保育園からの通勤時間を計算すると、遠方の保育園には預けられなくて、園の雰囲気や保育士さんの人柄的にも○○○保育園に入れたいのですが、「児童待機」になっています。ご迷惑を掛かると承知で、言いにくいのですが来年の4月までなんとか育児休業を頂けないでしょうか?
すると、社長に言われたことが次のことでした。

保育園を選ぶから入園できずに児童待機になるんでしょう!「保育園を選ばずにどこでも入れようと思えば入れる」って議員が言ってたよ。遠い保育園でもいいんだから空いている園に入れればいいことでしょう。保育園から通勤時間がかかるようなら、正職員ではなくパートに勤務形態を変更すればいい話だから。

会社の気持ちを受け取ったときに、悲しみと怒りを覚えました。

私は自分の子どもを通わせたい保育園さえも希望を言えないし、選ぶ権利がないんだ…。正職員として必要されているかと思っていたけれども、それも違うんだね。

職場復帰ができるだけでもありがいことなのは十分承知していました。国の制度で子どもが2歳になるまで育児休業を取得できるけどそんな制度が通じる会社ではないし、私も職場復帰したいと思っている以上、希望の保育園に入園できるなんて夢のような話だよね。そう、考えて、保育園は入園できる園で決定することにしました。

職場復帰前に「子どものためにパートにしなさい」と言われた

保育園に入園できることや職場復帰の日も決まり、一段落でした。すると、驚くことを社長から言われました。

社長
子どもがいると、急に保育園を休まないといけなくなるから正社員としてではなく、パートとして働ければいいんだけど!このまま正職員でいると他の正社員と差がでるでしょう。

「パートに切り替えさせたい」という会社の意図的な気持ちをなんとなく察していました。しかし、そんなことを本当に言われるとは思っていなかったので驚いてしまいました。

会社からパート転換をさせたいことを聞き、私の回答は次の通りでした。

正職員のお給料でやっと生活ができるほどで、これから保育園代もかかるのでできれば正職員として頑張りたいのですが、お願いできますか。子どもが傷病で保育園をお休みする際は有給で対応したいと思っています。有給がなくなるときに勤務形態を考えるタイミングというのはどうでしょうか。会社が取り組んでいる両立支援等助成金(職場復帰時)の条件も、職場復帰6か月間は原職もしくは原職相当の勤務が必要です。
備考【両立支援等助成金(職場復帰時)とは】
厚生労働省の助成金の一つに「両立支援等助成金(職場復帰時)」があります。この助成金を会社が受け取るには、育児休業取得者を6か月間、原職もしくは原職相当で復帰させることが条件で、以前から会社は助成金受け取りを優先にするスタンスがありました。
ひとまずは正職員として復帰させていただくことになりましたが、「子どもがいるから残業はできないのではないか」という会社の考えからこれまでの固定残業手当が減額されました。残業して当たり前、休日出勤で代休がとれなくて当たり前の会社で、残業して休日出勤をしたスタッフは高く評価される会社でした。「子育てのために残業を減らしてくれる会社の考えはありがたいこと」です。定時に上がるように会社が考えてくれていることは素晴らしいことですが、この裏側にお給料を払いたくないという考えが丸見えだったのでいい気持ちはしませんでした。それでも、その不利益を最小限に抑えることができたと考えて、職場復帰することになりました。
会社の人件費を減らすために、狙われるのは小さな子どもがいる女性なのかもしれません。

子どもの病気や発熱で会社を休みづらい職場

そんなに休むなら、勤務形態を考えないといけない

職場復帰したころ、生後10カ月の我が子はまだ免疫力もなく、初めての保育園でストレスや疲れから体調を崩すことが月に1回はありました。急な発熱で、実母や旦那様が休めないときは私が有給を取ってお休みし看病をしていました。我が子の体調が良くなると出勤し、自分が休んでいた間に貯まった仕事をお昼ご飯も食べず、トイレもダッシュするぐらいに必死にこなしていました。有給後の出勤は、社長やスタッフの皆さまにご迷惑をおかけしたお詫びとお休みをいただいたお礼をお伝えしていましたが、その度に毎回、言われるのが次の言葉でした。

子どもが病気で休むのは仕方ないことだけれども、同じ正社員の方と比べると貴女は仕事になっていないんだから。勤務形態を見直さないといけないのは分かるよね。子どもがいて働くってそういうことだよ。

分かりました。
1日でも休んだ次に日には、毎回言われる「子どもがいると正社員としてやっていけない。」「正社員ではなくパートにしなさい。」「仕事になっていない。」という意味合いの言葉。
子どもの傷病が理由だからと言っても、有給で突然休ませていただいていたので受け止めることしかできませんでした。「分かりました」としか言えなかったのです。そこで、言い返しても「理由がなんであれ、休んでいるのは事実でスタッフや会社に迷惑をかけているでしょう!」「子どもの傷病で休まないといけないけど、休みをもらって当たり前と思うな!」と、言われてしまうのが落ちです。(まぁ…。実際に今まで会社に言われてきたのですが( ´∀` ))

子どもの状態を伝えたら「勝手にしろ」と言われた

娘ちゃんの体調がよくなり次第で出勤できるため毎日娘の体調や明日は出勤できるかの確認の電話を社長にしていました。報告・連絡・相談が必要かと思い、その日の夕方に必ず一報をするようにしていました。また、会社のスタッフの人数も少ないので、各スタッフにも連絡をしていました。

今日は突然、お休みをいただいて申し訳ありません。まだ、子どもの体調が悪くて保育園で預けられず、明日もお休みを頂きたいのですが…。
すると、子どものために休みを取っていることにシビレが切れた社長が電話先でこう怒鳴ってきました。

勝手にすれば!!

申し訳ありません。また、改めてご連絡いたします。失礼します。
そんな風に言われて、もうなんて返事をしたらよいのか分からず、この場をどう納めたらよいのか悩んでしまいました。

「勝手にすれば!」と言われ、その裏には「どうせ出勤できないんだから、好きなように休めばいいでしょ。」という投げやりな気持ちが伝わってきました。「好きで休んでいるわけでもずる休みをしているわけでもないのに。仕事をしたいけれども子どもの傷病で保育園が預かってくれない以上どうしようもできない。休んでしまって迷惑をかけていて心が痛いのにどうしたらいいのかな。」という辛い気持ちでいっぱいでした。言い方が悪かったのかな。明日も休みを頂くために、どう伝えたらいいの?と困ってしまいました。

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子育てママは会社に不利益!という会社の嫌がらせ

 

仕事をしても「仕事内容が不十分」と責められる

働くママは子どもの傷病で休む以外の日は、「人一倍仕事を頑張らないといけない!」と気合いを入れて働いていると思います。それでも、どんなに仕事を頑張って休みの分まで仕事を取り戻して終わっていても言われるのが次の言葉でした。

休むんだから、もっと効率よく仕事をしなさい!やる気はないのか!!!仕事が大変だと分かったか!!!

怠らないことがあり、申し訳ありません。会社の利益になることを考えてやります。
そう、答えるのが精いっぱいでした。会社の経営や仕事の進みがつまずいたときに、誰かのせいにしたいそんな気持ちが伝わってきました。うっぷん晴らしをしているかのように言われ続け、「子どもの傷病で休まずに働いていたら、この仕事がつまずかずに済んだんだよ!」「お給料もらっているんだから、お給料分働くのは当たり前でしょう!」という意味で言われているのは痛いほど胸に刺さっていました。

パートではなく正社員として働きたいと自らお願いして、お給料(残業分減額・ボーナスは3年間子育てママだけなし)をいただいている割には、子どもの傷病で有給を使って休んでいるから気に食わないんだよね。私がいると目障りなんだよね。退職して欲しいんだよね。と思い始めるようになりました。
それでも、今の仕事にやりがいがあって好きだったので、頑張って続けていました。
そんな、ある日にまた思いもよらないことが起きました。

就業規則が定める固定休日でも、会社のために稼け!

会社の就業規則上、土曜・日曜・祝日に加えて、GW・お正月・お盆がお休みでした。ちょうど、保育園も休園日なので会社の休日形態には助かっていました。しかし、土曜・日曜・祝日が重なり連休となると、社長の鶴の一声で祝日の休みが出勤となりました。振替休日がある休日出勤ではなく、通常出勤になってしまったのです。

うちの会社は公務員みたいに福利厚生じゃないんだよ。世の中は連休で就業規則も休みだけど、お前たちは本当にそれでいいと思っているのか。会社は稼がないと給料が出せないんだよ。君たちは考えが甘すぎるんだよ!

会社は小規模運営でスタッフは5人で独身男性や単身赴任のため、時間には自由があり「はい。分かりました」とうなずいていました。しかし、日曜・祝日は保育園が休みので、いきなり出勤になってしまい、働くママは困ってしまいました。保育園が祝日で休みであるこの3日間、誰に我が子の面倒を見てもらおうかと苦戦しました。なんとか、旦那様が会社をお休みして面倒をみてくれるようになりました。正直、社長に相談をしました。

申し訳ありません。相談があって、この連休の3日間ずっと出勤ができるのですが、最初の1日目だけ1時間ほど遅れて出勤してもよろしいでしょうか?保育園は暦通りでお休みなので、代わりに主人が会社を休んで子どもの面倒を見てくれるようになっています。しかし、主人が仕事から朝○○時頃帰宅するので、帰ってきたら我が子を預けて出勤してきたいのですが。

分かった。

社長の返事はあっさりしていましたが、言葉の話し方やイントネーションから「納得できない。なんでちゃんと出勤時間が守れないの。」と言わんばかりでした。

私はなんで謝らないといけないんだろう…。って思っちゃいました。保育園が休みであることは2か月前から伝えていたし、会社の就業規則上、休日なのに、社長の勝手で休日が出勤にできるのものなの!?旦那様が仕事を休んで、無理をして娘ちゃんを預かってもらって、ちっともイイことない。それにこの連休中、社長は早めに退社した上に、「連休だからみんなで遊びに行ったら?」と言って個人用事にでかけてしまうなんて。それなら、最初から就業規則通りにお休みにして欲しかった。娘ちゃんと旦那様と一緒に連休を楽しみたかったなぁ。

スケジュールに書かれた保育園行事のメモを勝手に消される

会社では、スタッフの行動や仕事内容を管理するスケジュールが共有されています。日曜日以外は会社の都合で出勤になる可能性もあるので、スタッフは個人用事(歯医者や健康診断、個人的な外出や帰省日程など)があれば記入していました。逆に、個人用事を書かないと、「これじゃ、社長がスケジュールを調整できないじゃないか」と指摘されるぐらいでした。

そのスケジュールに私は、保育園休園日も記入していました。しかし、毎回、保育園休園日だけは削除されていたのです。個人の歯医者や定期健診による薬処方日は削除されずにしっかりスケジュールに残されていたけれども、意図的に保育園休園日だけは抹消され続けました。

嫌がらせ…だよね。先日の連休も「保育園休園」って書いてあったのに削除された上に「出勤」要請がでてしまうんだから。働くママの保育園事情なんて、会社には関係ない!無視!と言われているようなものなんだよね。しかし、それが当たり前だよね。会社の業務にとっては、保育園事情なんて関係ないんだから。と前向きに考えるようと思いました。

「時間がないとは言わせない」補助金の切れ目が退職の日

そして、ついに退職宣告日が到来しました。宣告日の朝、実は保育園からお迎え要請の電話がかかっていました。私は、1日の仕事で、本日中にやらないといけないことは午前中に済ませ、明日でも問題なさそうなことは明日に予定を回し、自宅でできる資料作りはUSBに保全して自宅で仕事をする準備をしていました。その時に、社長がいきなり問い始めたのです。

なんでこの資料が作られてないんだよ!!!銀行で融資を受けるために必要な経営実績じゃないか。言い訳なんて聞かんぞ!「時間がないなんて許さんからな」

なんの資料のことかさっぱり分かりませんでした。確認すると、その資料は育児休業中に他のスタッフが作っていた資料でした。いつの間にか私が作らないといけないことになっていたようで、早退前にまたもや困ってしまいました。

我が子を保育園にお迎えにいかないと行かなくて、仕事がある程度片付いてから伝えようとタイミングを見計らっている時に、社長がこんな風に怒りだしてしまい、「保育園に迎えにいくために有給をください」と言うことができない雰囲気でした。しかし、我が子を迎えに行かないといけない!もう、これ以上、どうしようもできない。と考えた挙句、私は決断しました。

すみません。その資料は引継ぎをして必ず作ります。
もし、よろしければ退職をさせて頂けますか?我が子はまだ小さく、お休みをしないといけないことが多く会社にご迷惑をおかけしてしまっているので、きっとその方がみんなのためになるかと思いまして。それに、また今日も体調が悪いと保育園から電話がかかってきてこれから迎えに行かないといけないんです。

すると、社長は今まで怒っていた憤りが納まり、穏やかにこう話しました。

君がそう言うなら、それでいいよ。会社の経営も大変だし、両立支援プランの助成金も条件*備考1)を達成するからね。ほら、早く我が子を迎えて行ってあげなさい。

*備考1)厚生労働省の助成金の一つに「両立支援等助成金(職場復帰時)」があり、会社が支給を受けるための一つの条件に、育休復帰者が6か月以上は働かないといけないことがありました。

「この日に、我が子が体調を崩さずに、そして社長が私に問わなければきっと退職をしていなかったかもしれない」と一瞬思ってしまいました。それに、今回休みをいただくために「退職」の意志を伝えなければ、会社が納得して休ませてくれない状態でした。近い日に退職をせざるを得ない会社の雰囲気であることは間違いなかったからこれでよかったんだと考えました。

最後に

育児休業中に会社から仕事を頼まれるケースは少ないものです。しかし、会社が小規模で、その上、代替要員がまだ仕事に不慣れであると育児休業中にも関わらず会社から仕事の依頼の連絡がくることがあり、会社が忙しい中子育てといえども休業扱いですが、復帰後の職場との関係も考えると断ることができな状況だと察し、お断りできないケースもあります。その時は、お給料もらいましょう。また授乳中のママは特に無理をしないようにしましょう。ストレスと睡眠不足になると母乳の味が変わったり、母乳がでなくなったりすることもあります。

子育てママが働く社会は非常にシビアなものです。「子育てしやすい社会」も大切だけど、一番大切なのは「子育てしやすい会社組織の改革」だと感じます。国や町が子育て支援や補助金で援助してくれるけれども、その援助が終わったら雇用が終了してしまうという会社の実態がなくなることばかりです。

子育てしながら働くって本当に大変です。最後に、子育てしない方がキャリアを積めていたのかなとか、子どもがいなかったらこんな思いをしなかったのかなとか思うとき、ママは自分を追い詰めないで欲しいです。大切な我が子を守れるのは親だけですから。

天職だと思える仕事でも退職せざるを得ないことがあります。それでも、退職する目的や意義を明確にして将来のために歩んでいきたいものです。
働く全国のママ達、頑張りましょう。

この記事作成に当たって投稿を悩みました。しかし、今この社会で起こっている実話こそが直面している働くママの悩みに少しでも寄り添えるのではないかと思ったことやこの話題から良いことも悪いことも見つけて欲しいです。そこから見いだされる改善策やこうしたらもっと会社とのおつきあいが良くなるかもという行動に導けるようにして欲しいと考え投稿しました。人気の話題や前向きな良い情報、上辺だけの情報発信だけではなく、経験談を伝えることが本ブログ「かごんまのこ」の理念の一つでもです。お読みになられて気を害されたり、不愉快なお気持ちにさせてしまいましたら申し訳ございません。


(追伸)2020.8.7
本記事で該当している会社は倒産し、現在は存在していません。

おしまい。

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