冬越し後の地植えで紫陽花が枯れた!時期と生育環境の関係と原因

鉢で3年間育てた紫陽花を3月上旬に地植えをしたら、枯れてしまいました。 3月に地植えすると枯れやすい理由は霜と寒さです。地植えで枯れた紫陽花を鉢植えにしたら生き返りました。紫陽花が枯れた、枯れそう、弱っていると早めに判断し対処することで元気な紫陽花に生き返らせることができます。

スポンサーリンク

枯れる前

鉢で3年間育てた紫陽花を気が向くまま3月上旬に地植えをしたら枯れてしまいました。大きな株で、根もしっかり張っていて貧弱な株ではなかったから枯れないと思っていました。最初に原因をお伝えすると枯れた理由は、紫陽花の生育状況に適した時期に植替えができなかったため(≒紫陽花にとって生育できない環境下に置かれたことが一番の要因)でした。

枯れてしまった紫陽花のこれまでの生育情報や環境は次の通りです。

育てた環境
挿し木から冬を3年越した紫陽花
種類は西洋紫陽花
土は市販用の園芸土
肥料は開花前後のみ
春~夏は野外の半日陰で管理
秋~冬は屋根ありのテラスで管理
テラスは適度な日当たりがよく風除けができる
強風で特段寒い日・あられや雪が降る日はその夜のみ玄関で管理
落葉した野外の紫陽花に比べ落葉しなかった
2月頃より根本や枝に冬芽が出てきた
2月中旬より蕾が観察された
さて、分析しています。
「落葉した野外の紫陽花に比べて落葉しなかった」「2月中旬より蕾が観察された」ということは休眠に入っていなかったということです。休眠していない紫陽花とは、冬に落葉せずに、3月上旬に葉は生い茂り、蕾がある紫陽花の状態です。つまり、この紫陽花にとって、3月なのに5~6月頃の気候だと判断し、春から雨季にかけての生育段階を過ごしていたのです。

紫陽花が蕾を持ち開花するのは温かくなり始める5~6月なので紫陽花は季節を勘違いしていた様子。

枯れた

3月上旬に地植えした、3日後に『霜が降りた』のです。

霜の氷柱が葉の縁や蕾に輝いています
氷の結晶みたいになってキレイ

霜はキレイだけど、紫陽花は大丈夫かな。今まで霜が降りるときは玄関内で温かくして過ごしていたから、もしかして初めての霜だったかなと心配している翌日に、残念ながら『葉と蕾は茶色く溶けたようになった』のです。もしかして、霜に当たって枯れてしまったのかも('';)・・・もう完全に枯れてしまったのではと思うぐらい元気がありませんでした。

紫陽花の葉が霜に当たると
溶けたかのようになる

スポンサーリンク

原因と理由

この紫陽花が5~6月の気候に準じた生育状態であるのにも関わらず、過酷な環境である戸外に晒されたことが原因でした。休眠していない、休眠準備に入っていない紫陽花が霜を浴びたことで今の紫陽花の生育状況に適した自然環境下ではなかったため、枯れてしまったと考えられます。寒さが苦手な紫陽花にとって、霜が降りる環境下では落葉し冬越しをすることで生育を維持しているわけなので、葉や蕾がある紫陽花を霜が降りるかもしれない時期に地植えしたことが失敗でした。

そこで、今回の失敗を踏まえて紫陽花を地植えするときの注意点をまとめます。

失敗から学んだこと

紫陽花をいつ地植えしたらよいのか書籍やネットで調べると適した時期が書いてありますね。それは、紫陽花の生育が教本通りになっているときが条件です。今まで寒さに当てずに育てられた紫陽花を霜が降りる環境下に突然晒すことは紫陽花にストレスや負荷がかかりその環境に馴染めずに枯れてしまいます。休眠をしたいない紫陽花を冬に地植えする場合は、霜が降りる時期であるのか、それとも、もう霜が降りない時期なのか見極めることがポイントです。

寒さが苦手な紫陽花にとって、霜が降りる環境下では落葉し休眠をすることで寒さを乗り切り、生育を維持しているので、「何月なら地植えできる」という固定的文献にとらわれないようにしましょう。今回の紫陽花の様子から、休眠していない紫陽花を冬に地植えする時期は「霜が降りなくなった時期」がよいと言えます。

地植えの時期

紫陽花の地植え時期は冬越し後の3~4月だけがその期間ではありません。開花が終わった5~6月も地植え時期に適しています。

枯れた紫陽花の復活

鉢に植え直す

さて、葉が枯れてしまった紫陽花・・・・(涙)枯れてしまったといっても完全に根まで枯れてしまったわけではなさそうなので、何か対策をとろう!ということで、せっかく地植えをしましたが、また鉢植えに戻すことにしました。つまり、地植えをする前の環境に戻したのです。

養育する

鉢植えにした後、雨と北風の当たらない屋根のある屋根下で管理して水(栄養水)をたっぷりあげると3日目ほどで、緑色をしていた葉が出てきて、勢いを取り戻し元気になりました。

枝の剪定

鉢植えに戻して紫陽花が回復したところで、地植えの時に霜で枯れてしまった葉や伸長したバランスが悪い枝や木質化した枝を切り、紫陽花の株を一回り小さく剪定しました。

株全体として把握した時に、1枝のみ長く伸びすぎている木質化した枝がありました。
 

’細くて長く伸びた木質化した枝’は大きな花房がつきにくいので切っちゃいます!
 

 

本記事の紫陽花は冬なのに休眠していない株になりますので剪定は軽めで気になる枝のみ整えています。真冬の基本的な紫陽花の剪定の仕方をまとめた記事がありますのでご紹介します。

 

関連記事
冬に紫陽花の剪定の仕方を解説しています。紫陽花の剪定は一般的な剪定の基本と同じですが来年も開花を楽しめ元気な紫陽花を育てるための冬の剪定の仕方を詳しくお伝えします。

ちなみに、剪定をした’細くて長く伸びた木質化した枝’ですが、捨てるのがもったいなかったので挿し木にしました。親株が枯れるほど寒い3月なので発根はできないと思いましたが、発根に成功しました。

新しい蕾がついた

復活した枝から、また蕾が上がってきていました(;'∀')
んー。まだ3月ですよ(笑)

 

蕾自体が小さいので花房も小さめになります。
紫陽花が余計なエネルギーを消費しないように蕾を剪定します。

最後に(まとめ)

蕾と葉がある鉢植えの紫陽花を3月に地植えをして枯れてしまった原因と地植えをする時期を振り返り再度まとめます。

紫陽花が枯れた原因
紫陽花の生育状態に適した環境での植替えができなかった
5~6月の生育状態の紫陽花を3月の自然環境下に置いてしまった

 

紫陽花を地植えするコツ
葉や蕾がある紫陽花の場合
⇒霜が降らないと判断できた日
※地植え前の生育環境が地植え後の環境と異なる場合は、紫陽花の苦手な環境ではない時に植えると、植付後の環境に順応し適用することで枯れずに済む。
蕾はなく葉だけある紫陽花の場合
(冬芽から葉が4枚ほどでてきた。半休眠中)
⇒霜が降りても元気にして枯れなかった
※この紫陽花は、霜が降りる日も玄関には入れず野外の屋根のある場所で鉢植えで育てていた。ある程度寒さへの抵抗力があったため地植えをして霜が降りても枯れなかったと思われる。
休眠中の紫陽花の場合
(冬芽も硬く、葉もでていない)
⇒霜が降りても枯れずに生育する
※地植え前と地植え後が同じ環境であるため、紫陽花にとって環境の変化が少なく負担やストレスが少ない。
紫陽花を3~4月に地植えをする時は、地植え前の環境や紫陽花の生育状態を把握し、地植え後の環境とできる限り差がないように植え替えることが大切です。。今回は、冬越し後に地植えする場合のコツを一つ、ご紹介しました。
ご参考までに(*^^*)
おしまーい。
スポンサーリンク
おすすめ記事