木質した紫陽花の挿し木(休眠枝ざし)が発根したコツと立証実験

落葉した紫陽花は本来の枝の姿が分かりやすくなるため、剪定をして樹形を整える絶好の機会です。好きな紫陽花となると剪定後の紫陽花の枝が恋しいことってありませんか?捨てるのがもったいない(-_-;)。。冬の挿し木は難しく、また冬に剪定をした紫陽花の枝は生き生きとした緑色の枝ではなく茶色く木質化してしまっていて、葉もない枝だから、発根に失敗しそうと諦めて捨ててしまうことがほとんど。今回、霜が降りる3月に冬芽だけの木質化した紫陽花の枝で挿し木に成功したのでご紹介します!

スポンサーリンク

冬の剪定後に挿し木を準備した

強い霜が降りる冬真っ最中の3月に鉢植えしていた紫陽花を地植えをしたのですが、地植えして数日経つと枯れそうになってしまいました。そこで、紫陽花を剪定することに!!その時に剪定した紫陽花の枝を挿し木にすることにしました。

剪定した枝の親苗を見たい方はこちらの記事からどうぞ。
(記事目次:枯れた紫陽花の復活⇒木質化の剪定)

3月に休眠中の木質化の枝を挿し木した

冬の剪定のため、木質化した古枝で、葉もない紫陽花の挿し枝を2本準備しました。まして、冬芽なのか新芽なのか分からないほど小さく今にも枯れそうなわき芽は、茶色の木質の皮を被った状態でした。あってもなくても変わらないぐらいの茶色の芽(^^;)基本、挿し木用の枝は若々しい緑色の太い枝を使った方が、水の吸収率もよく水循環が行われている枝の方が発根をしやすいといわれています。

そう!雨と湿気の多い5~6月頃の挿し木が失敗せずに成功しやすいんだよね。詳しくはこちらの記事をどうぞ。(緑枝ざしで発根する条件や管理のコツ)

しかし、今回は挿し木が成功しやすい時期とは真逆の真冬。そこで、試しに3月だけど木質化した挿し木でも発根ができるのかそれともそのまま枯れてしまうのかを対照実験をしてみようと思います ( *• ̀ω•́ )b グッ 皆さんがイメージする緑色の幹は、この厚い茶色の皮(木質化された皮)の下で生きています。そこで試験的に右側の古枝だけカッターで木質をカッターで削ってみました。

なぜ、一方だけ削ってみたかというと木質化した枝でも水を吸い上げられるのかそれとも緑色の枝じゃないと水を吸い上げられないのかを知りたかったから。

右側)木質化を削った枝
左側) 通常の枝
   

冬、剪定後に挿し木をした条件
・木質化している古枝
・葉はなく休眠中の枝
・冬芽は小さく枯れそう
・湿気もなく寒い時期(3月)
・種まき用の土を使用
↑ ↑
条件(挿し木ができるベストな条件)と言っていいべきなのか分かりませんが、紫陽花の挿し木をするコンディションとしては枯れる条件がそろっている気がします。

冬の休眠枝が発根するまで

1ヶ月後の4月上旬に冬芽から葉が出ていた

挿し木を植えて1ヶ月ぐらいすると枯れかかっていたわき芽から新しい葉がでていました。

奥側)通常の枝
手前側)木質化を削った枝
   


奥側)通常の枝を拡大するね
   
対象実験の分析
挿し木をしてちょうど1ヶ月経った時点で、通常の枝(木質化したままの枝)の方がわき芽が芽吹いていました。木質化を削った枝は、脇芽が少し小さかったことや木質化を削ったことで枝のダメージが大きくなることで脇芽を芽吹かせるエネルギーが不足していたことが原因なのかこの時点で因果関係の追究できませんが、通常の枝(木質化したままの枝)より生育が悪いでした。水の吸収の有無に関しては、木質化した枝でも水を吸い上げる力があることが分かりました。

さらに4月中旬は元気な葉が伸びた

遠くからでも見て分かるぐらいに葉が伸びてきました。

右上側)  通常の枝
左下側)木質化を削った枝
   

さらに10日ほど経つと、通常の枝の紫陽花はだいぶ葉が増えてきました。一方で、木質化を削った枝も変化が見られ、わき芽から新しい葉が顔を少し出しています(*´ω`)ゞヨカッタ。

対象実験の分析

木質化を削った枝も変化が見られたことより分析すると当初3月に挿し木をする際のわき芽の大きさや成長具合などその時の状態が、脇芽を芽吹かせるのに日数を要したことが分かりました。また、木質を削っても、削らなくても挿し木の成功率には変わりないみたいですね!

2か月経った5月は2株とも発根した

挿し木をして2カ月目には遠くからでも見て分かるぐらいに葉が伸びてきました。

右側)  通常の枝
左側)木質化を削った枝
   

対象実験の分析

一般的な挿し木時期である5~6月は2週間ぐらいで枝に変化があるのに対して、冬に挿し木をすると約2か月の葉が芽吹くなど枝に大きな変化がみられるまで時間が必要でした。冬の方が挿し木が成功するまでに期間が長くかかることが分かりました。

スポンサーリンク

冬に発根する管理の仕方

さて、やっと発根に成功したので、その時していた管理は簡単で、基本的な挿し木の管理方法と同じだと思うのですが、念のためにまとめておきますね。

 

減農薬で育てているので
虫さんに葉を食べられてしまっています。
   

冬に挿し木を発根させる方法
①水は朝と晩と1日2回たっぷりとかける
②夜は玄関の中に入れた
③日中は屋根のある野外においた
⇒日中3~4時間ほど日光が当たるベランダで栽培
④北風が強い日や雨が降る日は玄関の中に入れた
※ルートンとメネデール液は今回、使用しなかった
※土は赤土だけではなくいろんな種類が入っている種まき用の土を使い、保水率をよくした

最後に(休眠枝ざし)

冬の挿し木に成功するとは考えにくい状態でも、発根することが分かりました。今回は、休眠枝の挿し木で「休眠枝ざし」と呼ばれ、1月中旬から3月までが挿し木ができる時期となります。葉がない状態で冬芽だけあれば、木質化した枝で発根ができます。霜が当たったり凍ったりしない場所(無加温の窓際やビニールハウス)で乾燥させないように管理すると発根します。

この記事が最後まで書けたのも紫陽花が発根してくれたおかげ(*^^*)今年は開花しないと思うけど、来年は可愛いお花を見せてね。根してくれてありがとう!

大好きな紫陽花は、たくさん増やしたいですよね。けど、品種登録がある紫陽花には種苗法が適用されるので注意してね!

おしまーい。

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめ記事