購入した「温室育ちの鉢花アジサイ」の育て方-慣らし栽培のコツ-

「鉢植えの紫陽花を購入したけど、枯れてしまった!」という経験はありませんか?もしくは「枯れかかっている状態だけどどうしたらいいの?」という悩みを解決できる記事にまとめました。鉢花あじさいは豪華の花を開花させていますが、紫陽花にとって窮屈な思いをしていることがほとんどです。そのため、購入後の環境の変化にも耐えられず枯れてしまうこともあります。購入後の栽培の仕方に気をつけ育てると元気な苗を維持することができます。

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適切な置き場で管理

販売している紫陽花の99%が「温室育ち」です。紫陽花は基本6~7月に開花しますが、5月の”母の日”の販売に向けて間に合わせるために開花気温の関係上、ビニールハウスで育てられています。温かく、雨も当たらず、遮光もあり、害虫や病原菌の侵入の最小限に抑えられていたりと紫陽花の最適な環境を作り出して育てられています。

買った紫陽花は大切に育てられた「箱入り娘」状態なんです。そこで、いきなり戸外で育てしますと、温室育ちの紫陽花にとっては急激に過酷な環境下にさらされることになり、その環境に適応できずに枯れ込んでしまうことがほとんどです。

では、「購入後どのような環境で育てたらいいの?」ということで概要をまとめます。

購入後の紫陽花の置き場-4つのポイント-
①直射日光が長時間当たらない場所
⇒1日中、半日陰の場所は貧弱な株になるのでNG
⇒明るい日陰で育てる
⇒強い日差しは葉焼けをする
②風通しがよい場所
③屋根がある場所
④目の行き届く場所
⇒日々の株の変化に気づける
⇒手入れ・管理のしやすさ

室内で育てたい方の置き場

室内で育てたい!と思っている方は、ぜひ室内で育ててあげてください。しかし、室内で育てるのは購入後1~2週間以内に留め、その後はできる限り外で育ててあげることを念頭に置く必要があります。野外と比較すると室内は、風通しも限られていているため室温や湿度もあがりやすく、室内灯をつけないと薄暗い環境です。そのため、室内で育てる時は、窓際に置いて風通しを良くしてあげたり、数時間は玄関外に置いて外の空気を吸わせたり日光に当ててあげたり、昼間は外で夜は室内で育ててあげることが必要です。

人間だって1日中、家の中で過ごしていると外にでたくなっちゃいますよね。それに1週間ずーと室内で暮らすと外が恋しくなるもの。紫陽花も同じで、長期間室内で育てると元気がなくなってしまいますので、花を見終えたら野外に出してあげましょう。それに、紫陽花は室内で管理ができる植物ではないのでいずれ外で管理しないといけなくなります。そのためにも少しずつ野外の環境に馴染んでもらうためにも外戸に鉢を出して管理するように心がけます。室内観賞後に戸外に出すときは曇りの日を選び、少しずつ外の環境に慣らしていきます。

戸外で育てたい方

「直射日光に長時間当てない環境」に置き育てることを優先します。テラスやベランダ、玄関近くなど戸外の屋根がある場所に置くが正解です。あくまで長時間、直射日光に当てない環境なので、1日中半日陰であると十分な光合成ができずエネルギー供給ができないので、元気な株を維持できず貧弱になってしまいます。朝陽や午前中だけ太陽の光を浴びさせ、西日は遮断するとよいでしょう。もう一つは、風通りがある場所です。欲を言えば、購入者の目の届きやすい場所に置くと、紫陽花の花も楽しめますし、株の変化に気づき手入れを見逃さずに管理することができます。

紫陽花の購入時期は基本、5~6月です。その時期は雨も適度に降り、雨季になると湿度が高くなるので「うどんこ病」にかかりやすくなります。室内育ちは人間の除湿器やエアコン等で湿度を一定に保つことができますが、野外は自然環境にゆだねることになりますので病害虫の対策が必要です。特に購入後の時期は「うどんこ病」が発症しやすいので早めに予防に努めます。

屋根のある戸外で自然環境下にさらしながらその環境に馴染めるように、慣らし栽培をしていくことが大切です。

花の観賞後すぐに剪定

紫陽花は満開を迎えても自ら花を落とせない植物です。秋色紫陽花を楽しむ以外は開花後に花を楽しんだから早めの剪定が必要です。市販用紫陽花は矮化剤を使っていますので、紫陽花の株もだいぶ疲れています。もう少し自由に大きく成長したいのに、ホルモン剤一種の薬を与えられているのですからね。特に花を咲かせるって植物にとってはすごいエネルギーを使うんです。そのため、できる限り早めに剪定をして株を休ませてあげることが必要です。早めの剪定で、夏までに生育のよい元気な株に育ててあげ、猛暑を乗り切れる株になるように管理してあげることが購入後いっときしたら枯れてしまったとならないための“紫陽花を枯らさないコツ”です。

初心者の剪定コツ-開花花の上から1節目を剪定-
上から1節目で花柄を切ります。葉を1枚でも多く残し、その後の生育を促進する必要があります。しばらくすると2節目以降より新芽を伸ばし始めるので、この新芽に先に翌年の花芽ができることを忘れないでくださいね。

剪定の仕方が分からない方はこちらの記事にまとめています。

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花剪定後すぐに植替え

購入した紫陽花は、開花している大きな花房に比較にならないほど小さな鉢で育てらえています。これは鉢が小さい方が軽く運びやすく持ちやすい、コンパクトにして運送するのに適していますが、植物にとってはタブーなんです。紫陽花は特に根周りが早いので小さな鉢の中で根が行き場をなくすほどにびっしりと根が張っています。そのため、根詰まりを起こしやすい状態です。

花がついたまま植え替えをすると、根による水の吸収が追い付かないので剪定後に一回り大きな鉢に植え替えることが必要です。絶対に植替えをした方がいい?というと、絶対にした方が購入後の植替えは必要です。

根回りが進むと、根詰まりのため下葉から黄色くなって生育不良を起こしやがて枯れてしまいます。こちらの記事に生育不良の例を挙げています。

それから、水切れを起こしやすく枯れてしまいます。鉢の中は根がびっしりと詰まっていて、保水力を維持できる土の体積量がないために水の含有量を保てないことが原因です。つまり、土が乾燥しやすいと同時に乾燥のレベルが高くなります。紫陽花は乾燥が一番苦手です。乾燥が続くと根も傷んでしまい枯れ込む原因になります。

そのため、花房の剪定と同時に植替えをします。植替えをする時は花色が青色系なのか赤色系なのかで用意する土に工夫をするとよりいっそう、紫陽花を楽しむことができます。

植付の時は真夏を避ければいつでもよいですが、植え付け後に根が伸びその土に少しでも根がはうように時期を選ぶ必要があります。基準としては剪定時期に合わせて植え替えをすると失敗しないです。剪定後植え替えをします。つまり、5月に購入した紫陽花は6下旬~7月上旬の植替えが適切です。その時期を逃してしまったら、猛暑が終わった9月中旬~10月初旬が最適です。この時期は落葉までにまだ時間があり紫陽花にとっても涼しい環境下で元気をとり戻すので植え替え後の枯れ込み確率を下げることができます。

その他-日々の管理と注意点-

水の与え方

戸外では葉や花に多少水がかかっても大丈夫ですが、病気の発症につながりやすいのでできる限り根元に土が葉裏に飛ばないようにゆっくりかけてあげます。室内で育てている場合は、花や葉に水がかかると傷みやすくなるので特に気をつけます。植替え後に水をかけたことで土が鉢から流れ出てしまって根が見えてしまった場合は、土を足してあげるようにします。

「雨が続いているときは根腐れの原因になるので水やりは控える」と言われますが、間違いではないけど、少しの雨では土の中まで浸透しないので水をかける必要があります。表面の乾き具合を見て判断します。水切れの場合は、鉢花を日陰に移動させて、水をたっぷり与え休養させます。

肥料の選び方

花の大きさや輪数(1つの花房内での)は肥培状況で大きく変わってきます。紫陽花に肥料を与える時期は、花後と早春の年2回施肥です。花後の肥料は翌年に花芽をつける新芽を生育させるためのものです。そのため、規定量を与えるようにすると来年開花するための花芽をつけるエネルギーを蓄えることができます。余談ですが、早春の施肥は、より立派な花を咲かせるためのものです。紫陽花の花色にこだわる場合は、アジサイ専用の肥料を施すとよい発色をみせた花が開花します。

庭植えにしない

開花鉢を庭植えにする場合は、半年から1年ほど大きめの鉢(7号鉢以上)で養生してからの方が、周囲の既存の植物に負けずに順調に生育します。市販の苗は1年生で温室育ちです。そのため、少しずつ購入先の環境に適応さえ、苗がその環境でも丈夫に育ていけるように植物の環境適応力を発揮してもらわなければなりません。違った環境でも生き残れるように購入した1年間は慣らし栽培をしていきます。1年もするとその環境の四季折々の気温や湿度、日照を紫陽花が覚えて生育プログラムを正していきます。合わせて、育てている方も紫陽花がどんな環境下にさらされると弱ってしまうことや一方で成長がよい環境を把握する学び発見の時間にもなります。庭植えは2~3年生の株を植え替えるようにすると地植えをしても枯れずに成長してくれます。

真夏の水かけの管理

鉢花は、表面が乾いたら鉢底から水が流れるぐらいたっぷり与えるようにします。鉢受け皿に水をためたままにすると根腐れの原因になりますので、受け皿は置かないようにします。室内で使用する場合は、水が貯まったら水をすぐに捨てるようにします。鉢土が湿っているのに、葉がぐったりしおれた時は葉水を与えたり、水をあげないように注意しましょう。葉水後は湿度が高いと逆に葉が傷んでしまう可能性もありますので葉水は風のない、涼しい時間帯に行います。それから、葉水は葉の周りの空中湿度を高めると当時に葉の表面の温度を下げる効果がありますよ。

最後に(まとめ)

市販の紫陽花を購入した時は、この子達は「温室育ちの紫陽花」ということを念頭に置いて、自宅で栽培するときは、その環境でも紫陽花が生きて行けるように慣らし栽培をすることが枯れないコツです。環境が変わるとその環境についていけずに枯れたり、変化を与えた一時的なショックで枯れ込んだりします。

「午前中は半日陰の日光が当たる環境下に花鉢を置き、土表面が乾いたら水をたっぶりあげ、花後は剪定と植替えをする」ことが購入した紫陽花の育て方(4~9月)になります。購入後の紫陽花の最初の危機・課題は “猛暑を乗り越える” です。特に夏に向けての慣らし栽培のコツをご紹介しました。慣らし栽培の最終目標は地植え、もしくは1年間枯れないことです。

購入後初めての冬を迎えるため方はこちらの記事も是非どうぞ。

おしまーい。

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