冬の2段階剪定はどの枝を切る?-紫陽花の樹形を整え開花するコツ-

「紫陽花の2段階剪定はどの枝でどこを切ったらいいの?」という疑問にお答えします。紫陽花の枝を切りすぎてしまって花が咲かなったり、枯らしてしまったりと剪定を失敗をしてしまうことはありませんか。来年キレイに紫陽花の開花を楽しめるように冬に行う2段階剪定についてコツをご紹介します!

キーワード花芽を残し、不要な枝をカットする

紫陽花の2段階剪定で必要な3つの知識
①冬芽を知る
②切る枝を見極める
③切り方・角度を習得する
記事の途中で関連記事をリンクさせています。
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冬の剪定前に知って欲しいこと

寒くなりある一定の環境要因が揃うと落葉を始め、葉がなくなり紫陽花の樹形がどんな形なのか分かるようになります。

落葉が始まって2週間ほどしたら冬の剪定ができます。

紫陽花の落葉がいつ始まり?どんな条件で落葉していくのか知っておくことも冬の剪定をする上で必要な知識です。秋口から落葉し始めると言われていますが、実際はいつどんなタイミングで落葉するのか環境要因が明確に決まってきます。紫陽花の落葉時期を具体的に知ってみませんか?

5~7月の開花後に行った剪定から秋にかけて紫陽花の脇芽は生育して、株も根張り、大きく、枝も伸びています。一方で枯れてしまった枝や折れてしまった枝、他の枝と比較して成長が進み過ぎて伸びすぎてしまった枝などもあります。そのような枝は切った方が紫陽花の今後の生育によい影響を与えます。

剪定をする理由や目的は、育ている方様々あることでしょう。剪定をすること自体のメリット・デメリットをまとめています。

落葉後は葉がないため不要な枝を見極めることができ、紫陽花に必要な枝だけを選別し残してあげる絶好のチャンスです。そのために、冬にもう一度剪定(紫陽花の2段階剪定)をします。

剪定の意味
休眠中の剪定(冬)
不要な枝を剪定し樹形を整えてあげる
開花後の剪定(春)
花房を剪定し、株にエネルギーを貯蓄させる
では、冬に剪定をする枝の紹介、どんな枝を剪定すればよいのかを写真を添えて解説します。

2段階剪定する枝

差枝

交差枝(こうさえだ)とは、必要な枝に交差するように出る枝のことです。交差するように伸びてしまうため枝同士が接触し、風が吹くとお互いの枝をキズつけてしまう可能性があります。また、交差した上の枝に大きな花房が付いた場合、その花の重さで枝が下がってしまい、重なってしまったもう一つの枝に負担がかかって折れたりすることも考えられます。
確認する方向を変えて交差枝を確認しましょう。
冬で藁を引いているので見にくいです。(*_*)ゴメンナサイ

この交差枝を剪定します。
(剪定後の写真です

どちらの交差枝を剪定すればよいかまとめますね。

交差枝を剪定するのはとても悩みます。2つの枝がどちらとも太く、花芽もあり、上向きに伸びている場合、春になって葉が伸びて花が咲いたときをイメージして片一方を選び剪定します。ポイントは2つ。樹冠を乱す枝、細い枝です。樹冠を乱す枝自体が悪いというわけではありませんが、外観の問題以外に一つだけ伸びた枝は風の被害を受けて折れたり、他の葉の生育を阻害する可能性もあります。細い枝は、できる限り剪定をします。

交差枝剪定のポイント
①樹冠を乱す枝
②細い枝

細い枝

細い枝から伸びる枝は細い枝です。その枝が支えられるほどの花しか咲かないので、細い枝からつくられる花房は小さいものとなり、花も小さくなります。花房を大きくするためにも細い枝の剪定は欠かせません。細い枝にも芽分化が進んで花芽があるかもしれませんが、目的は大きな花房をつくり迫力ある紫陽花の花を見ることです。大きな花房は、太くて大きな枝につけます。大きな花房にはそれなりの重さとそれを支えられる太い幹が必要となります。大きな花房を持つ紫陽花を育てるには大きな枝とその花芽にできる限りのエネルギーを費やせるように、小さいな枝を剪定して他にエネルギーと取られないようにしてあげることが必要です。

細い枝を剪定する時、どこまで細い枝なのか分からなくなることもありますが、樹形や外芽を意識して剪定します。それから、先ほど、お伝えした通り小さな枝にも花芽がついているかもしれませんが、小さな花芽は乾燥しやすいため春までに枯れてしまう可能性もあります。花芽がついているので剪定するのに勇気がいる場合は、花芽が枯れてからカットしても大丈夫です。紫陽花の花房が小さくてもたくさんの紫陽花を見たい!という方は、そのまま剪定せずに残しておいても問題ないですよ。

(剪定後の写真です

逆さ枝

逆さ枝(さかさえだ)とは、木の幹方向とは逆な方向に伸びてしまう枝のことです。逆さ枝も交差枝と同様な理由より切った方がよいです。

枝の切り残し

枝の枝の切り残しは、開花後の剪定で脇芽の上を切った枝の残りのことです。開花後の剪定で脇芽より少し高いところの枝を切った場合、枯れてしまっている部分もでてきているため、その不要な枝の部位を切り落とします。

さほど悩まずに剪定できます。
(剪定後の写真です

樹冠からはみでた枝

樹冠(じゅかん)は、樹木の上部で葉が茂っている部分のことです。紫陽花の樹形を丸型にするのか楕円型にするのかなどそのイメージする樹形からはみ出ている枝(樹冠)を切り落とし、樹形を整えます。

写真の赤丸(半径)がイメージする丸型樹形です。1本だけ樹形から飛び出し長く伸長している枝があります。どの樹木にも1本だけ成長する枝があります。剪定しても枯れることはありません。

剪定をする時は、花芽・カルス形成を意識して剪定をします。
(剪定後の写真です

冬芽が枯れた枝

冬芽は形成が遅れたり、乾燥や北風で枯れてしまうことがあります。細い枝や枝先端の冬芽が枯れてしまった場合は、枝の節目で剪定をします。
(剪定後の写真です
写真の位置が少し変わっています

枝を斜めに剪定していることが写真から分かります。この記事ではどんな枝を剪定すればよいのかをまとめていますが、剪定するときのコツや樹木を傷めない剪定の仕方、つまり切り方があります。

*投稿予定:剪定の仕方、上手な切り方とは?

車枝

車枝(くるまえだ)は、1カ所から複数の枝が出ている幹のことです。枝葉が込み合ったり、樹形を乱します。
枝の節目で剪定をします。
(剪定後の写真です
車枝の剪定は四方に伸びている枝をそれぞれ切らないようにしましょうね!枝を切るときはカルス形成を目標に剪定します。こちらの記事にカルス形成のできる切り口を作る切り方の例として車枝の剪定を取り上げています。枝のどの箇所をどの角度でどんな切り口にすると樹木によい影響を与えるのかを知りたい方!参考になる記事です。

平行に伸びる枝

紫陽花の特性なのか、平行に伸びる枝があります。交差枝と同様の理由より剪定をします。

(剪定後の写真です

枯れ枝

紫陽花は枝数が多い樹木ため、古くなった枝は根本からバッサリと切ります。枯れ枝ではない幹や細い枝も根元から切ってよいでしょう。横に広がって大きく生育するのも紫陽花の特徴なので、スペース的に広がりを押さえたい時や樹形を整えたい時なども根元から剪定します。落葉をし始め2週間から1ヶ月ほど経つと、新しい芽が土の表面に顔を出しています。古い枝や枯れ枝を根本から剪定し、枝を更新させていきます。
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注意すべきこと

開花後の姿をイメージして剪定する

冒頭のキーワードでもお伝えしましたが、紫陽花は今年伸びた枝に花を咲かせます。先端に形成されている冬芽が芽吹き、今年伸びた枝の先にある花芽が大切になります。特に大きな枝についている大きな花芽がついています。これを剪定で切ってしまうと来年、花が咲かなくなってしまいます。寒い間、冬芽の中で花となる蕾が育っています。剪定するときは、この花芽を意識し、開花した樹形をイメージして剪定すると失敗せずに、来年はきれいな紫陽花を咲かせることができます。

冬に紫陽花を剪定したらその剪定した枝で休眠枝ざしに挑戦できます。

切口に癒合剤を塗布する

剪定した枝にできれば癒合剤を塗ります。切り口はカルス(切口を塞いでくれる組織で人間で例えると傷口のかさぶた)が形成されてきますが、剪定後の切口から水分の蒸発を防いだり、また雨や雑菌の侵入や繁殖を防ぐことが大切です。癒合剤を塗ることで、カルスの形成も進みメリットがあります。

 

最後に
(剪定後の理想樹形)

紫陽花の剪定は一般的な剪定の基本と同じですが、特に紫陽花は大きな花房をつけるために枝・茎が太い方が重さに耐えられることや昨年、花が咲かなかった枝に今年、花をつけること、落葉をし花芽ができ冬越しすることなどの特徴がありますので、その特徴を踏まえた剪定をすることがコツになります。

剪定後。紫陽花の良い樹形の一例です

どうして上の写真が「紫陽花のよい理想な樹形」なのかを記事にまとめました。

基本の剪定は、込み合った枝や不要枝を整理しながら、樹冠を乱す枝を切り整えることです。そして、紫陽花の冬の2段階剪定として「花芽」に配慮して剪定をすることがポイントです。

紫陽花の(冬)2段階剪定の3つコツ
紫陽花の剪定-冬の2段階剪定-
・花芽を残す
・小さな花房しか咲かない枝
⇒小ぶりな花芽がある枝(芽かきと同じ意味合い。枝ごとカットする場合)
・重さに耐えられない細い枝

一般的な剪定は、込み合った枝や不要枝を整理したり、イメージする樹形からはみ出た枝をカットしたりですが、紫陽花の特徴を踏まえて剪定ができるといいですね。

おしまーい。

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