紫陽花の挿し木が発根した見極め方と鉢上げの時期・育て方のコツ
挿し木が発根をしているのか分かりにくい場合があります。発根していないと思っても挿し木を土から抜き取って確認しないでくださいね。本記事では発根の確認法や育て方、鉢上げの仕方や時期など育て方についてまとめています。6月に発根した紫陽花は、7月中旬までに植替えを行い、8月の猛暑を乗り越えられるように苗を充実しましょう。

発根に成功した紫陽花を大事に育てたい!!
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発根の確認法

挿し木をして条件が良ければ約2週間で発根をします。根が出たと分かる基本の見極め方は、①鉢底から根が出ている②表面際の茎から根が表面土に向かって出ている③脇芽から葉が出て成長しているという3つの確認点があります。

発根の確認法
①鉢底から根が出ている
②表土際の茎から土に向かって根が出ている
④脇芽から葉が出て成長してる
確認すべき3つの見極め方を挿し木した苗に当てはめて解説していきます。

発根の見極め方

(1)今年花が咲いた枝を挿した苗

今年、花が咲いた枝を挿した苗が成長する様子を観察します。挿し木にするために開花後すぐに剪定をして挿したので、7月中旬に植替えを行うので遡ると5月中旬から下旬に挿し木を始めた苗です。

梅雨入りの早年は5月中旬に挿し木を行い
鉢上げの7月中旬までの2か月間育てます。

挿し木をしてから2か月後の苗
脇芽が成長しました

(2)頂芽挿し

今年花が咲かなかった枝を挿し木にした場合の成長を観察します。

茶色のポット(写真の左側のポット)に注目してね。

2か月経って成長した紫陽花
発根したら液体肥料を与えましょう。

 

次は発根した後の育て方をご紹介します。

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鉢上げ

紫陽花の挿し木が発根をしたら次は夏越しに向けて準備をします。発根が確認でき、苗の成長具合を確認しながら7月中旬までに植替えを行うと夏場の猛暑を乗り越し、秋になったら根の伸長が促進され冬芽の形成に向けて充実した株を作ることができます。

では、植替え(鉢上げ)を行った方がよい理由を書きますね。

理由

発根をしたら根は成長のために栄養分を吸収し、樹木の生育のためにぐんぐんと根張りをしようとします。ところが、挿し木をする時に、挿し木専用の土や赤玉土のみだけを使用しているため、用土の性質上(水はけがよく、栄養分が少ない土)、根が必要とする栄養分の吸収や根張りに適した土とは言えない課題があります。根が栄養を吸収するためには、保肥力(土自体に栄養を保てる性質)が必要で、これからの猛暑を乗り越えるためにはある程度の保水力がある用土が適しています。赤玉単体だけですと水はけがよすぎて、夏場は乾燥しやすく、栄養分も流れ出てしまいます。そういう理由から挿し木用の土や赤玉土単体での栽培から今後の栽培に適した用土に植え替えてあげる必要があります。

時期

植替え時期は、1日の朝と夜の温度差がない7月中旬までが経験上よいと察します。できればもっと早い時期の植替えがよいですが、ぎりぎり7月中旬としています。1日の気温差が大きい時期や日中気温が上がる時期は紫陽花は苦手で、気候的に苗自体の元気がなくなってしまいます(紫陽花の夏バテ)。発根してすぐに植替えをすると植替えのショックで枯れ込んでしまうことや未熟な苗は水分の吸収が上手にできずに徐々に枯れてしまう可能性があります。一方で7月下旬は1日の気温差がそこまで大きくはない気候ですが、猛暑に入るまでの生育期間が短くなってしまい、上手に根が張れずに8月の猛暑に耐えられずに苗が弱り枯れてしまう可能性もあります。鉢上げしてから根回りができる時間を多く確保するために、発根してから2~3週間後かつ7月中旬までに培養土に植替えかえると失敗しにくいです。

発根後の鉢上げ時期
植替えを7月中旬までに行う
⇒比較的涼しい時期に植替えすることでダメージを最小限にする
⇒栄養を吸収できる用土に変えてあげる
⇒夏までに根張りができる時期を長く設ける
表土が乾いたら水をたっぷりあげる
⇒乾燥しやすい時期なので適度な水が必要
肥料をあげる
⇒8月までに株を充実させるねらい
直射日光に長時間当てない
⇒朝日に当て、西日は当てない

また発根を確認できる頃には脇芽が成長して芽吹いてきます。

では、次に発根後の成長と簡単な注意点や育てるコツをご紹介します。

発根後の育て方

発根2週間後の苗

6月に挿し木をすると2週間ほどでわき芽が芽吹いてきます。新しい芽が成長しているということは、挿し木が元気に育っている証ですのでこの頃になると発根を確認できます。根が出たかを抜いて確認をしたい気持ちをぐっと押さえて、もう少し育つのを待ってあげましょう。

脇芽が大きく成長している時は根が張った証拠
表土際の茎から土に向かって根が出ています。

 

植替えはもう少しわき芽が大きく成長して根が伸びてから行います。発根した紫陽花は7月に入ってから手入れをします。早めに挿し木をしてかつ順調に発根をしている苗だとしても6月はそのままにしてより根の成長を促していきます。できる限り丈夫に育った苗になった時点で鉢植えした方が、その後の枯れ込みを防げます。ただしリミットは7月中旬までです。

発根3週間後の苗

発根から3週間も経つとわき芽がより成長して、元気で生き生きとした葉が芽吹いてきます。元気があるよい株と思えるぐらい成長した苗になると植替えをしても枯れ込まずにその後の生育もよいものとなります。

7月中旬にはこのぐらいの苗になるように挿し木の時期やその後の栽培管理ができるといいですね。
6月に挿し木して約1ヶ月経過した苗は脇芽が伸びています
脇芽が出てきたら液体肥料を与えましょう。

次に植替えについて語ります。

鉢上げの仕方

一回り大きなポット・鉢を選ぶ

挿し木をして1ヶ月ぐらいしか経っていないので、根がギュウギュウに張って詰まっているわけではありません。ポットのサイズはいきなり大きなサイズに植え替えると根回りが上手にできないこともありますので、植替え用のポットもしくは鉢のサイズは挿し木しているポットの一回り大きめを用意します。根はポットの側面に沿って回りながら伸びていく性質がありますので、大きなポットに植えてしまうと、真ん中は根がない状態になります。

最近、よく使い始めるようになったスリットが入った黒ポットです。根が張りやすいように深鉢になっているのがおススメです。


 

発根から約3週間後の紫陽花の苗

黒ポットは鉢増し用の植替えポットです。

 

植え替えるポットを見つけたら、いざ本格的植替えをしていきます。

ポットの下にネットを引く

ポットの底にはネットを入れてあげます。園芸品コーナーで鉢底に敷くネットが売っていますが、日常品で代用することもかできます。このネットは、球根を買った時に球根が入っていたネットをハサミでカットして使っています。ネットがない時は、玉ねぎが入っているネットでもOKです。

本来、軽石を入れた方がよいのですが、ポット上の時は軽石ではなくネットを使っています。玉ねぎネットを使って節約しちゃいましょう!

 

用土を敷いて肥料を入れる

ネットを敷いたら用土を入れて、さらに肥料を入れます。肥料と根が直接触れ合わないために肥料を入れたら、また土を被せます。


今回作った土は、花壇用の土:赤玉土=1:1で配合しています。肥料は、マグァンプKを使っています。

土づくりに興味がある方はこちらの関連記事を是非、読んでくださいね。

関連記事

紫陽花の花色は土壌のphで赤色になったり青色になったりします。土づくりから根本的にphを調整したい方はこちらの記事に詳しくまとめています。

肥料の上にさらに用土を被せる

肥料が直接、根に当たってしまうと根が傷む原因になります。肥料が見えなくなるまで土を入れ込みます。

植替え用のポットの準備はできたので、今度は発根した挿し木に手を加えていきます。

ポットから苗を抜く

根はまだ小さく弱いため丁寧に扱うようにします。苗を抜くときは、ポットの周りをモミモミしながら挿し木用の土を崩していきます。苗を引っ張るのではなく、取り出してあげましょう。次の写真の通り、根が張りしっかり土を絡めているのが分かります。

根と植替え用ポット苗の隙間に用土を入れる

取り出した苗を新しい植替え用のポットに入れたら、用土を入れてあげます。

肥料と水を与える

ポットの少し下まで土で埋めたら、今度は肥料と水をかけて植え替え完成になります。

 

お水をかけるときは、植物活力素の「メネデール液」混ぜて使うと紫陽花が元気になります。

最後に

6月に発根をした紫陽花は7月に大きく成長します。5月下旬から挿し木にすると鉢上げの7月中旬までより良い苗に育つため、植替えによる枯れ込みを防ぐことができます。そして、猛暑までに紫陽花の株を充実させることが大切です。紫陽花は育てやすい植物ですが暑さに弱いので、夏の気候は大の苦手です。夏を越えられる株を育てるには挿し木が発根して脇芽が芽吹き始めたら植替えを行いましょう。

基本は5月下旬から6月上旬までに挿し木をすると7月中旬の植替えまでの期間に挿し木苗がしっかり成長してくれます。

今年挿した苗でも夏を上手に乗り越えると、市販に売られているような立派な株に育ちます。(成長が早い品種と遅い新種があるので、品種の違いによって紫陽花の成長スピードが異なる場合があります。)

9月初旬の苗
(上欄で発根を確認できた苗のその後)

 

挿し木が発根したら植替えを7月中旬までに行い、夏の猛暑を乗り越えられるように植え替えを行い、株の充実をはかるようにしましょう。

おしまーい。

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