【特集】人気がある紫陽花のマジカルシリーズを集めた種類と特徴

近年、紫陽花は多くの品種が生み出され花色や花型、新枝咲き等急激な進化を遂げていますね。その一つである花色が変化するマジカルシリーズのご紹介です。

始めに、余談書いちゃうので飛ばして読んでくださって大丈夫です。(お時間ある方は、是非読んでくださいね。(^^))

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マジカルシリーズの特徴

ハイドランジア マジカルシリーズは、オランダのコルスター社が育成したガクの先端にグリーンの縁取りが入るバイカラーのハイドランジアです。咲き始めから徐々に花色が変化し、魔法がかかったようにアンティークカラーになるまで2~3カ月と長期間楽しめるのが魅力的です。

 

マジカルシリーズの花型はてまり咲きで、咲き進むにつれて花色が緑色から個体が持つピンクや青、紫色等に変化するので観賞して飽きないですね。」

上のこのコメント内「」の文章、結構悩みながら書いたのですが・・・というのも、

マジカルシリーズの花型
⇒ガク咲きのマジカルシリーズの紫陽花を未だにお目にかかったことがない(R5.6現在)

それからもう一つというと、

花色が緑色からピンクや青、紫色等に変化する
⇒紫陽花の花色が緑色になるのは昔は「葉化病」と言われていました。細菌の一種である「ファイトプラズマ」が植物の細胞内に寄生することが原因だとか。しかし、マジカルシリーズ系は草化病ではなく歴とした緑色の花色なのです。緑色を氣塾として花色が変化してゆく、ということで昔は緑色の花色を持つ紫陽花は地味で人気がない、病気だから処分しないといけないという認識から緑色の花色を持つ個体は逆に珍しい、落ち着いてしてシックでかわいいという紫陽花マニアにひと目置かれる存在に変わってきています。

という、これまで紫陽花と向き合ってきた考察があるのですが、皆さんの意見からしたら賛否両論あったりするのかなとか、悩み悩み書いています。

人気の高い品種

マジカルコーラル

紫陽花 マジカルコーラル

紫陽花の基本色はブルーと思っていた紫陽花の歴史を覆すピンク色のマジカルコーラルは「幻の紫陽花」と思えるほど可愛らしい品種です。明るい緑色の蕾が開き始めるにつれて花弁の中心部からピンク色が広がっていきます。茎は太く短いため開花時に花が下向きに咲くことはなく上を向いて咲いてくれますので切り花として飾ることもできます。株が小さいうちは節が短いので花柄をつみとり、剪定は控えめにすることをおススメします。最初は鉢で育てて株が大きくなってから地植えをするのが安心です。コーラルは珊瑚という意味で、色鮮やかなサンゴ礁を思い浮かべることができます。

マジカルコーラル。蕾は緑色。花が開くと薄っすらピンク色になり、開花日数に比例してピンク色になります。花弁に緑色が入っているので愛らしいです。てまり咲き。鉢で育てられます。

マジカルコーラル

 

紫陽花の花色は土壌の酸度(アルカリ性もしくは中性)で変わります。マジカルコーラルは花色をピンク色に調整していています。花色をブルー色で調整したらアメジスト(色)になりますよ。

ピンク色の紫陽花を咲かせたい方は、紫陽花を植えている土をアルカリ性にしてみてくださいね。

さて、次はお待ちかねの「マジカルアメジスト」の紹介に入ります。

マジカルアメジスト

マジカルアメジストは咲き始めは緑色で、咲き進むと中心部から桃色(青色・紫色)に変わり緑色を含めた二色の花色となり、最後に緑色の秋色になります。7月頃に開花し始めたら9月頃まで花房を維持し花色の変化を楽しむことができます。土壌の酸度で花色が変化しますので、マジカルアメジストブルー、マジカルアメジストピンクの2色が販売されています。てまり咲き自体は大きい方ではありませんが、花が詰まって咲くため、ボリューム感があり、コンパクトにまとまっている印象を受けますね。

 

シュロスバッカーバルト

紫陽花 シュロスバッカーバルト

シュロスバッカーバルトが他のテマリ咲きアジサイと異なるのが、両性花も開花するという点です。装飾花1つ1つの中心に丸まったしべのように両性花があります。装飾花が開き始めても中心の両性花は蕾の状態がづき、装飾花が満開になって数日後に両性花も咲くのです。咲き始めは、花房全体が明るいグリーン色を保ったまま花房が満開に近くなってくるころ、ようやく色が入り始めます。地色は花弁の縁から入り始めますが、またこの色がビビッドな明るく濃い赤紫色なので他の紫陽花には表現できない個性があります。

装飾花自体は、花弁が4枚~5枚の一重咲きで花弁の形も丸みのあるひし形に近い形で、花形としては珍しくないと言えますが、花弁の表面には少ししわが寄り花弁の一部がぷくっと膨らんだように凹凸していますので、自然な動きと立体感が出るので、一重咲きでも寂しくなく、明るく濃い赤紫色から変化する花色と両性花が開くことでかなりのボリューム感を演出しています。

花色の変化について引用させていただきます。

マットな深いグリーンとビビッドな濃いピンクの組み合わせは、これだけでも不思議な魅了を発揮します。花弁の縁から入ったピンクは少し広がるものの、途中で色の浸食が止まります。すると、今度は花の中心からピンクが入り始めます。気づけばグリーンよりもピンクの方の色の範囲が広くなり、グリーンがほとんどない状態となります。このタイミングで出てくるのが、中心の両性花です。最初はあまり存在感のない両性花ですが、開花するとなんと青くなるのです。

ビビッドな紫を帯びたような濃いピンクに少量のグリーン、
そこに青が入ると、なんとも言えない色合いとなります。

シュロスバッカーバルトの色変化は、ここで終わりません。花房全体がビビッドなカラーに包まれた後、また少しずつピンクが抜けていきます。ピンクが抜けた部分には、再びグリーンが入り始め、最終的にピンクは縁にだけ残り、あとは全部ビンテージグリーンとなります。花の移り変わりが激しく、刻一刻と印象を変えていく姿は、何年見ていても飽きることがありません。

「シュロスバッカーバルト」あじさいの育て方.net

ドイツで開発された2017年の新品種。咲き始めは薄い緑色から次第に中心部から赤く色付き、赤は広がって濃い赤に変化していきます。 そして全体の色も赤みが多く、濃くなっていき、全部が赤くなるとまた花びらの先から濃い緑へと変化していきます。

開花日数につれて花色が変色します
   

一般のアジサイとは違った花色を楽しむことができ、一度育てたら忘れられない特異な印象を与えるアジサイ。

   

レッドアメジスト

紫陽花 レッドアメジスト

マジカルレッドアメジストはレッドと書いているから濃い赤色をイメージしますね。しかし、土壌酸度調整で濃い青色の花色も「マジカルレッドアメジスト」として販売されています。花弁の外側に蛍光色のように明るい緑色が入り、濃い青色(ピンク色)、そして花弁に光沢があるため、単に青色の紫陽花と言い切れないみずみずしい美しさがあります。葉は群青色で濃い緑色をしています。真っ青な海と山を思い浮かばせる印象を受けます。マジカル系のため花持ちもよく、切り花で約1週間は花持ちしますよ。

 

レボリューション

レボリューション ブルー

レボリューションはマジカル系西洋紫陽花の他の品種と比較すると大人しい印象があります。花色が薄く優しく、存在を主張しない紫陽花ですが、特徴は装飾花が完全に開かず半開きをしていて、さらに咲き進んでも花びらに濃淡ができるためグラデーションが美しいと言えます。土壌の酸度で、青~ピンク色まで変化することができます。

 

ノブレス

オランダで切り花用に育種された品種。開花日数につれて花色が変色します
   

紫陽花の時期になったら園芸店でも2~3株ほど見かける機会があります。通販では冬から小さい苗が購入できたり母の日に向けて予約ができます。

   

 

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