紫陽花の剪定が必要な3つの理由-メリット・デメリット-
紫陽花の剪定には理由や目的がありますので、紫陽花をより元気に育てキレイなお花に出逢うために剪定をする理由をまとめます。
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3つの剪定理由

枝の整理をする理由は、「町や地域の外観」「育てる人の希望」「紫陽花の生育」のための3つがあります。紫陽花は水不足で枯れることがありますが、剪定をせずに放置しても枯れることはないため、外観や樹形などの美的要素を追及しなければ、自然に任せて育て、剪定をしなくてもよい植物です。

町や地域の外観

最近は、庭や公園などに紫陽花が多く植えられるようになり、紫陽花の観光地として注目を浴びています。自然に任せて紫陽花が咲いているという光景はあまり見られなくなりつつあります。「紫陽花は観賞用」として位置づけられ始めているので、「外観をよくする」という理由から剪定をすることにつながっています。

育て方・楽しみ方による希望

紫陽花はどんどん成長し、品種によっては人の身長を超え手が届かない高さまで大きくなります。来年も紫陽花の開花を楽しみたいけど「紫陽花をそんなに大きくしないで小さめに育てたい」「鉢植えでコンパクトに育てたい」という育て方を希望する場合は、剪定が特に必要になります。

開花後の剪定時ではまだ株が小さく理想のサイズだったかもしれませんが、秋口にぐーんと成長するため、一回り二回り成長して大きな株になります。そのため、樹形が分かる冬に今年成長した枝を切り戻し、株のサイズを調整するために剪定が必要になります。冬の剪定は、紫陽花の樹形を整え理想な姿を作り出すことができます。

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冬にできる剪定は2種類あります。枯れ枝や混み合った枝を取り除く剪定と株全体を根本からばっさりと切りリフレッシュさせる強剪定の2種類です。鉢植えでコンパクトに育てるには木花芽を残した強剪定をしてあげると理想のサイズで開花を楽しむことができます。

紫陽花は開花後の剪定から秋までに10~20㎝伸びて、冬の休眠後に春先に15~20㎝伸びます。次年の開花までに25~40㎝伸びることを想定して育てなければなりません。短い枝や成長しすぎている枝、バランスの悪い枝は、他の枝に背丈を合わせるためにも剪定を要します。

紫陽花の成長

紫陽花が成長・生育するには樹木にエネルギーを蓄える必要があります。「樹木に蓄えられたエネルギー源」は、紫陽花をキレイに開花させるために一番大切なキーワードですね。たくさん枝がある分それだけ紫陽花が元気な証拠なのですが、その分たくさんのエネルギーを必要とし消耗しています。

冬に落葉している間は、光合成ができないため新しくエネルギーを作ることができず、消耗もしくは現状維持をしています。冬の2段階剪定で不要な枝を除き、できる限り紫陽花に残されているエネルギーを確保し、花芽の充実や春に葉を芽吹かせ茂らせるためのパワー(樹力)に当てられるように、貯蓄させてあげるための「生育エネルギーを引き出す」目的で剪定をします。

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紫陽花の2段階剪定は大きな花房を開花せるために必要です。大きな枝にしか大きな花は咲かないことや株立性低木の樹形や特性を知り、紫陽花の枝を整理し株の外観を整えてあげると紫陽花の魅力をより一層楽しめます。

樹形を整えることで、紫陽花がもつ能力を最大限に発揮し、キレイな花を咲かせることにもつながります。

最後に
(メリット・デメリット)

剪定をする理由は、育てる方が “こんな感じで観賞ができる紫陽花を育てたい”、“紫陽花を育てるならこんなふうに育てたい” という理想に合わせるための剪定と一方で紫陽花の成長をよりよくし紫陽花の持っている潜在能力(生育エネルギー)を発揮するための2つに分かれています。

剪定は紫陽花の樹木にキズを負わせていますことでもありますので、余分な剪定は紫陽花を弱らせてしまうことも念頭に置いておきましょう。

メリット・デメリット
メリット
①樹形が整い外観がよくなる
②コンパクトに育てられる
③適切な冬の剪定で大きな花房の開花が見込める
デメリット
①剪定しないと樹形が乱れてしまい手に負えなくなる
②切りすぎで枯れてしまう
③花芽も剪定してしまい来年の開花が見込めない
自然任せの育て方より人の手をちょっと貸してあげるだけで魅力ある紫陽花に育ちますよ。
おしまーい。
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