
保育士の身だしなみはどこまでOKなのか、やりすぎやNG、注意やクレームを受ける許容範囲の参考できればと思い、やママと子どもの意見をまとめます。保育士がおしゃれをしてはいけないということはありませんが、職業柄、清潔感や衛生、安全性や危険性を考慮した身だしなみが必要です。身だしなみはどの職業にも通じる社会人としてのマナーの一つでもあります。
目次
身だしなみの基本のキ
ちょっとは厳しい目で書いてしまうので批判があるかもしれませんが、何卒ご了承ください。箇条書きでまとめます。次の章で理由をまとめているので最後まで読んでいただけると嬉しいです。
爪は伸びすぎていないこと
マニキュアは派手なものでないこと
ネックレスはしないこと
イヤリングやピアスはしないこと
髪が長い場合は結ぶこと
髪を染めるときは落ち着いた色にすること
お化粧は控えめにナチュラルにすること
保育士の身だしなみについて研究論文がございましたので、一部引用させていただきました。
幼児にとってコスメが身近な物となり、化粧への憧れが強くなってきている。我が子が、雑誌に掲載されていた子どもモデルのような化粧をしたいと言い出してきかなかったり、幼稚園や保育所に化粧をして行きたがったりするという話題を、保護者からよく聞くようになった。幼児にとって化粧が身近なものになりつつある状況で、保育者は子どもの化粧意識や身だしなみに大きく影響を与える存在と言える。
保育者は社会人としての身だしなみとしてだけでなく、子どもやその保護者、同僚などからどのように見られているのかを意識して化粧をしていると考えられる。
その一方で、女児が好むキャラクターの髪型にして、子どもに親しみを持ってもらえるようにしている保育者がいることが確認できた。
勤務中の保育者の身だしなみ
さて、保育園見学から始まり、子どもが卒園するまで多くの保育士さんと出会う機会をいただきました。いろんな保育士さんがいらっしゃる中で、親の視点と子どもの視点においてメリットとデメリットをまとめていきます。デメリットって書くと嫌な見方になってしまいますが、すべてがすべてデメリットだけではないと思います('ω')ノ
メリット・デメリット(ママと子どもからの意見)
爪は伸びすぎないこと
ママの中には爪のお手入れにプロの磨きをかけていらっしゃる方も多いことでしょう。しかし、ママが我が子の面倒をみるのと組織の一員として保育士が他人の子どもの面倒をみるのでは責任感の重さが違ってくるのではないでしょうか。
例えばママの爪で我が子が怪我をしてしまってもママの自己責任で終わってしまいますが、保育士は預かっている他人の子どもに怪我を負わせてしまうことは、子どもを安全な環境で預かる使命感と責任感の認識の有無に関わってくるのではないでしょうか。目を離した隙や間に合わなかったというケースで他のお友達の爪が伸びていて当たってしまったという場合もあります。怪我をさせたくなくても、爪が長いと何かのはずみで子どもを引っかいたり、子どもに伸びた爪が当たってキズを負わせしまう可能性があります。それから、園児には爪を短くしましょう。と園から指導がある場合、園側の保育士さんが爪が長くていいはずがないと思います。子どもの視点では、女の子の場合「私も爪を伸ばしてみたい」となりますし、「先生は爪が長いのにどうして○○だけ爪を切らないといけないの」っと疑問になってしまい、子どもへの指導に説得力がかけてしまうことになります。
ネイル・デコレ・付け爪
ネックレスはしないこと
保育士さんの首元から見えるキラキラしたネックレスをママが気づいて、興味を持ちだしている子どもが気づかないはずありません。子どもがネックレスを引っ張たら先生は「やめて!ひっぱらないで。ちぎれちゃう」ってやめさせようとすると思います。先生がネックレスをしておかなければ、子どもは先生から「ダメ!」と言われませんし、「引っ張らないで!」という先生の拒否行動を子どもは受けなくて済みます。ネックレスをしていなければ、子どもにとって興味があるものを取り上げられるという行為をなくすことができます。さて爪と同様に保育士さんが気づかないうちにネックレスが首から保育室に落ちてしまった場合、子どもが誤飲してしまう可能性もあるわけです。そう思うと、子どもにとって危険な要因になる一つになります。金属アレルギーになってしまう子どもや抱っこした時に子どもが引っ張たり、引っ掛けたりする可能性があると思うと、ネックレスは保育の場に必要と思います。
イヤリングやピアスはしないこと
長い髪は結んで欲しい
1日に抜ける髪の毛の本数は平均で59本。
あくまでも平均であり抜け毛の本数には個人差が大きいです。⇒1日に抜ける本数は数本~250本以上
「1日に抜ける抜け毛の本数」日本毛根抜け毛研究会
髪の毛が長くて結んでいない保育士さんが2人いると、最高で500本も髪の毛が落ちていると思うとゾッとしますね。
髪を染めるときは落ち着いた色にする
お化粧は控えめ・ナチュラルにして欲しい
保育園によって差がある保育士さんのお化粧について語ります。女性はお化粧大事ですね。清潔感という意味では、つけまつ毛に濃いアイラインとやりすぎには注意して欲しいところです。子どもをぎゅーって抱っこしたり、スリスリしたりしたときにお化粧が子どもの顔や洋服につくこともあります。もう一つ、使用しているお化粧次第では化学物質が入っているので子どもにとって有害物質になりうることも。ひどい場合は、アレルギーになることも考えられます。
まとめ
保育士の身だしなみのチェックポイントは、「保育に適した身なりであるかどうか」です。子どもが安全に保育園生活を送れるため、万が一を考えた場合に危険物になってしまうアクセサリーは控えた方がよいと言えます。子どもは純粋に「先生、オシャレをしていて可愛い」と思っているようです。
保育士が「保育に適した身だしなみ」をしていることは、「保育士としての認識や自覚の有無」や「園の規定を厳守できているか」、「人となり」の判断材料につながります。
保護者から指摘がないからと言って認めらえているとは限らないです。ただ、我が子を預かっていただいている分、保育士とのおつきあいがあるから言いにくい点があります。一方で、保育士同士で指摘もしくは注意し合うケース、子どもから言われたというケースで身だしなみについて再度認識するきっかけがあるのではと思います。
保育士の身だしなみについて、保育の安全面や清潔感からだとデメリットが多いですが、子どもの新しい発見やオシャレのモデルといった場合はプラスになるのではと考えられます。
目立つ派手なおしゃれは程々にしていた方が無難ですね。
おしまい。