保育園でお友達に頬っぺを叩かれた原因と対応、我が子への声かけ

保育園や幼稚園で取り入れている縦割り保育。低年齢児は横割り保育がメインですが、早くて年少組から異年齢交流や人との協調性や関割を深めるために縦割り保育が取り入れられることが多くなる傾向が見られます。今回、年中組の園児が縦割り保育中に言葉がしゃべれない園児との関わりで頬っぺたを叩かれてしまった原因と親の対応、我が子への声かけをお伝えします。

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迎えに行くと我が子の頬が腫れていた

年中組に進級して5日目。4歳は担任の先生の顔や名前を憶えて、自分に対しての接し方がどうかということが意識し、相手の状況を悟り分かる年齢です。子どもが新しい環境に適応でき慣れていくための準備期間でもある4月である一方で、保育士の先生方も保護者との関係性がまだ構築されていない点で不慣れなところもおおいところ。

そんな中、降園時に子どもを園に迎えに行くと教室から出てきた我が子は赤くなったほっぺに氷を当てて涙目でした。赤くなった頬っぺたは日差しが強かったのでお外遊びで日焼けをしたのかなと疑問に思っていたら、新しい保育士の先生が「お友達とぶつかってしまって」との語り始めました。お友達とぶつかってしまったのであればお互いの不注意かなと思いながら、保育士さんは「ごめんなさいね。」と謝っていました。

しかし、子どもに話を聞くと「不注意でぶつかってしまったことで頬っぺたを打って、氷で冷やさないといけないぐらい赤みを帯びてしまった」というわけではなかったのです。

保育園の駐車場についても泣いている我が子。記憶力があいまいになる前に、子どもに話を聞いてみることにしました。

保育士の先生の話と子どもが感じている内容に相違を感じたら、子どもの話を聞いてあげることが大事です。4歳になって言葉の意味や伝える力がついてき始めていますがまだまだ言い出せなかったり、気が散乱しますのでママやパパ達から子どもが話せる環境を作ってあげましょうね。子どもはちゃんと伝えてくれますよ。

起きたこと

子どもの話

子どもの話によると、言葉がしゃべれない低年齢の男児が年中組のお姉ちゃんやお兄ちゃんの後を追いかけてついて回っていたようです。

そして、男児がお姉ちゃん達に「ママ!?」と話した時に「ママじゃないよ」と伝えたら、男児が頬っぺたを叩いてきたとのことでした。

さらに子どもが思いを綴ってくれます。「○○くん(男児の名前)は、ママが欲しかったのかな。お姉ちゃんたちにママになって欲しかったのかな」と話してくれました。

保育士の話と在り方

子どもが言っていることは真実。何せ、先生方はお友達をぶつかってとの意見で、これはぶつかったというわけではなく、男児が言葉が通じなくて、ママが欲しい寂しさからお姉ちゃんがママになってくれない思いにより行動に出てしまった衝動から起きたこと。この出来事の現場に先生が近くにいたのなら男児の手を止められたはず。追いかけまわしていたもしくは追いかけっこをした時に何かしらの異変や違和感、危なくないかなという見通しから気にかけておくべきことで、保育士が近くにいて目の届く範囲で見ていたのなら実況を保護者に正確に伝えられるはず。「お友達とぶつかっちゃって」という言葉は出てこないのが現実。

保育士は、現場で起きたことを正確に具体的に伝えるべきなのです。

保護者は、保育士の話も参考にしながら子どもの話を聞いて、子どもに人の気持ちを考える力や自分がどうあるべきなのかを考える力をつけさせるため、そして褒めること注意をすることを伝え、今後どうしたらよいのかなどを一緒に振り返る時間を子どもに与えるため、つまり躾や社会性、人間性を教えていくために、保育士は保育現場でおきた出来事を具体的に的確に保護者に伝える必要があります。いわゆる、保育園でカバーできない子どものフォローや精神面での成長(子育ての一環)をママやパパ達が担うのでそのための情報提供をしなければならないのです。あとは保護者への信頼や保育者としての責任など理由がありますね。

保育園から当時起きた現場の具体的な回答がないときの対応をまとめます。

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対応

翌朝、登園時の先生方の反応を確認する

次の朝、保育園に行くとお迎えに来られた先生が「昨日はごめんなさいね。頬っぺた、大丈夫でしたか」と謝罪と心配をしてこられました。通りすがった先生は「お友達とぶつかっちゃったんだよね」と子どもに伝え、その時子どもは「うん。」とは言わず無表情で黙っていました。

子どもの中では「先生の話していることは違う。けど、うまく伝えられない。なんで分かってくれないの。」という思いなのです。保育園の先生はそんな子どもの表情をくみ取ることができているのだろうか、いや、分かっていても次に伝える言葉を見つけられない、もしくは言葉をかけてあげていない、そして園の伝え方を一本化しているので伝え方の方針を変えたくないのかもしれない。そんな雰囲気を感じることもありますね。

翌朝、先生方が昨日の件に触れてきたのにも関わらず、因果関係を伝えなかった場合、やっぱり保護者は納得ができない気持ちが大きいものです。実際に子どもはキズついているのでママ達だけが社会の事情や大人のやり取り、保育園との関係性で納得したかのように終わらせてはいけないことでもあります。

翌日の降園時担任の先生に再度、事情を聞く

保護者が腑に落ちないことや子どもが納得できなことは、担任の先生に再度事情を聞き確認することが大切です。ママ達や保育園に言い過ぎるとよくないとか先生も人間だから嫌な思いをしたら子どもへの対応が変わってしまうのではと心配になり遠慮したり、今回は黙って目をつぶっておこうとなりがちですが、大事なのは「子どもの心」。

社会生活や園生活をして腑に落ちないことや子どもが納得ができないことは多いもの、一方で気持ちよくスムーズに解決できないことも多々あります。ママ達は大人なので理解ができても子どもは分からないので、引きずっていたり感性の一部として潜在記憶に残ることがあります。特に嬉しい出来事より悲しくきずついた感情は脳のメカニズム上、記憶に残っていきます。

そこでママ達がすべきことが我が子への声かけであり、心のフォローなのです。

子が成長できる4つの声かけ

事が起きた当日、駐車場の車内で子どもが氷を頬っぺたにつけながら話したことがあります。ママが伝える4つのポイントをご紹介しますね。是非、参考にしてください。

①子どもに共感する

一つ目は、子どもが話してくれたことを否定しないことです。4歳児なのでニュアンスが違って伝わえてしまっているかもしれませんが、子どもが話をしてくれた時に最初にママが伝える言葉は、子どもに「ママに話してくれてありがとう」と伝えましょう。子どもは頬っぺたを叩かれて痛かったことは確実な事実なので「痛かったね。嫌だったね。」と子どもの気持ちをママが言葉に出すことで、ママは自分の気持ちをしっかり理解して分かってくれていることを再認識できます。

ママに話してくれてありがとう。頬っぺた痛かったね。嫌だったね。ママがいるからもう、大丈夫だよ。

 

ママが守ってくれる。という安心感を与えましょう。子どもとの距離感がぎゅっと縮まります。

②相手を思う心を育て守る

子どもが伝えてくれた話の一つにこんな子どもの思いがありました。

「○○くん(男児の名前)は、ママが欲しかったのかな。お姉ちゃんたちにママになって欲しかったのかな」と話してくれました。

我が子は自分が叩かれて痛い思いをしたのにも関わらず、叩いていまった男児の気持ちになって振り返っていました。自分自身で反省する点もあるのかもしれませんが「○○くんがいけないの。ダメだよね」ということより4歳になると「○○くんはもしかして―」と、相手の気持ちに寄りそって向き合うことができるようになります。これ、とても大事なことなのです。

○○ちゃんは、自分が叩かれて痛い思いをしたのにちゃんと○○くんのことを考えてあげられるんだね。ママね、そういう相手の立場になって気持ちを考えて思いやりや優しい心を持てる○○ちゃんが大好きだよお利口さんだね。

 

子どもが相手の気持ちになって考えられた時、大人にとっては当たり前かもしれませんが子どもにとっては大きな成長なのです。相手の立場になって考えられる力をより引き出してあげる声かけ(ママが認めてあげる声かけ)をすることで人徳や道徳への架け橋を作ってあげることができます。

③トラブルになったときの在り方を伝える

社会性や協調性を身につけている4歳児はお友達とのトラブルや出来事で多くのことを学んでいく大事な時期です。ママ達は子どもに「人間性」「人となり」の価値観や考えを伝え、子どもに定着させていく役割があります。人間社会で生きていくための第一歩ですね。

○○ちゃんは、叩かれたのに相手に仕返しをしなかったことは素晴らしいことだよ。えらいね。自分が叩かれてもね、相手を叩いたら、さらにお互いにキズついてしまうから、その時は○○ちゃんは辛いかもしれないけど仕返しをしないで我慢するんだよ。我慢できる力も大事なんだよ。だけどね、何かあったら必ず今回みたいにママに相談してね。ママはいつだって○○ちゃんの味方だから。園生活が楽しくなるようにママと一緒に悩みを解決していこうね。

今回、ママが感じた思いは「相手を思える優しさ」が子どもの心にあったこと。そして、相手に叩かれた時に仕返しや同じように叩かなかった「心の強さ」があることを子どもに伝え、褒めてあげることで子どもは人と人との関りからさらに一歩、対人関係においてどうしたらよいのかという方向性を見いだしていくことができます。保育園から小学校にあがると友達関係(人間関係)に直面し、大きな課題として’いじめ’があります。いじめという大きなトラブルに合う合わない関わらず、己の心に負けない人格形成への架け橋となるママの声かけでもあります。ある意味ここに家庭環境や親の考え、親の背中を見て育つということにつながってきます。

④ママは味方、必ず相談して欲しいことを伝える

最後に大事なことは、どんなときだってママは子どもの味方であることです。我が子が正しいことをしているときは自信をもって強い見方になれますね。しかし、悪いことや間違っていることもママは「子どもの’心’の味方」をしてあげる必要があります。いけないことやダメなことは躾の一環として子どもに伝えることが必要です。伝えた後に結び付く行動があり、それを子どもが実行するためにママは強き子どもの味方、助っ人であるべきという意味です。子どもが素直な心を持ちママの話に聞き耳を持ち受入れるために、子どもにとって心の拠り所をつくってあげましょう。それから、必ずママに相談できるように子どもに教え伝えていきます。

事の始まりは、子どもがママに相談することではなく「子どもがママに相談できること」。子どもがママに相談できれば、子どもを救える道が広がります。

最後に(まとめ)

文末になりましたが、園生活で起きた一つ一つのことが子どもの人格や考え、人間性に関わってきます。正しい道を進み、将来よりよい人間関係を気づき、強く優しいメンタルをもつ大人になれるように、子育てにおけるママのすべきことをまとめました。

長くなってしまってごめんなさい。
おしまーい。

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