子宮口が開かない!痛みで震えた経妊婦の促進剤が効く時間と経過

1人目は普通分娩で出産をしたけど2人目は陣痛促進剤を使うことに。「痛くないと産めない」と助産師に言われてより不安になった経妊婦が伝える、個人差がある促進剤の効き目や痛さ、子宮口の開き具合などお産に進むまでの経験を伝えます。

初めて使う陣痛促進剤は誰だって不安だと思います。経験談を参考までにお伝えします。
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促進剤を使う同意書の説明

計画分娩により促進剤を使うことになると、同意書の提出が必要になります。促進剤を使う理由や使った時のお産の進み具合、メリット・デメリットなどが書いてある説明書を一通り読んでいてね!と助産師さんから言われ、同意書を受け取りました。

妊婦さんご本人と配偶者(旦那様)の捺印が必要
説明書と同意書
   

 

明日、院長先生が来られてから陣痛促進剤を使ってお産を促す計画になっていました。朝食前に陣痛室で過ごすことになるらしく、お産セットと飲み物、貴重品の準備をしてその夜は、病室で休んでいました。(明日は初めての陣痛促進剤を使って出産なので、不安で寝れずに寝ついたのは夜中の3時ごろ)

促進剤の使用(経験談)

朝、8時に陣痛室に入り、点滴とNSTをしながら朝食をいただきました。

促進剤の注入量と陣痛の間隔

院長先生が陣痛室に来られて「今から、促進剤の点滴をしていきます」とご説明をされ、助産師さんがすでにしていた点滴に促進剤を追加しました。

栄養剤と一緒に促進剤を点滴中
   

ちなみに、お産で使う点滴針は太いらしい(>_<)。。後の話ですが、退院して1週間(出産から2週間)は青タンができていました。

陣痛の間隔を助産師さんが判断して、促進剤の量を増やしていきます。最初は12ml/hの促進剤の量から始まりました。その時は、なんか痛いかなという感じ。さらに、助産師さんが少しずつ促進剤の点滴量を増やしていきます。(最後の注入量は80ml)

促進剤注入量がモニターで分かります
   

経験談

陣痛促進剤を使って約1時間15分経過すると「これは陣痛だ!陣痛の痛み」と分かる痛みが3~4分間隔でスタートし、促進剤の注入量を助産師さんが増やしていきます。促進剤を使って約1時間、陣痛の波が恐怖でさらに痛みを感じるように。優しそうな助産師さんに「行かないで傍にいて」と腕を握って引き留めながら陣痛を乗り越える中、それでも促進剤の注入量は増やしていきます。

痛みが強く震えと手足のしびれあり、助産師さんに「まだ産めないの?もう、ダメ。もう、無理。痛いよー。」と涙を流しながら訴えるほどの状態に。助産師さんは妊婦さんの痛みの訴えから子宮口の開き具合を確認するために内診をしてくれます。経妊婦さんは、産道にすでに赤ちゃんが通る道ができているから助産師さんの予測以上にお産が進むことがあるとのことでした。ただ、促進剤を打って約2時間たって、子宮口はたったの2㎝しか開いていないとのこと。内診が痛くて涙と震え、歯がカタカタと音が鳴る中、さらに促進剤を増やしていきます。

こんなに痛くて、体の震えが止まらない。
促進剤を使っているのに―
まだ子宮口が2㎝しか開いていない。

助産師さんから「痛くないと産めない」と進捗状況を語られ、少しずつ促進剤の注入量を増やしていきます。

陣痛がくると赤ちゃんの心拍数が少しずつ上がり、お腹の張りを示す数値も上がってきます。陣痛がない時のお腹の張りは14~20。陣痛の強さで数字が67~80と上がります。

赤ちゃんの心拍数141。張り具合67
 

陣痛の間隔が2分30分~3分前後になり、陣痛が60秒程度続くころには促進剤を使ってからもうすぐ4時間が経とうしていました。陣痛の痛みで体に力が入りすぎて、汗で冷たくなり、カタカタと震えが止まらないほどの痛みがあり、もういきみ逃がしが限界で校門付近まで胎児が降りてきている圧を感じていました。

痛みで、帝王切開や無痛分娩にすればよかったと後悔するほどに。

助産師さんから「お腹に入れたんだから、産まないといけない」と厳しい言葉をかけられながら、2回目の内診(促進剤開始から4時間後)で子宮口が全開し、分娩室に移動することになりました。

助産師さんが「あれ?さっきの内診ではまだ子宮口が2㎝だったのに、もう全開!」と想定外のように他の助産師さんに話されていました。

話題を戻して、普通分娩と比較して感じたことをお伝えします。

普通分娩と比べた痛みの差

「促進剤が効く時間やお産のスピードは個人差がある」を前提に、子宮口が開く時間
は初産婦では10~12時間、経産婦では4~6時間と目安や、さらに経妊婦さんは一人目の半分の時間で出産になる傾向があります。

個人差があると思いますが「普通分娩より陣痛促進剤を使った方が痛かった」と感じます。ただ、痛みの感じ方も人それぞれなので、痛みに強い人やいきみ逃がしが上手な方はそこまで痛くないのかもしれませんね(^^;

子宮口の開き具合と時間

今回、経妊婦が陣痛促進剤を使って子宮口が全開になった時間は約4時間でした。

促進剤4時間で子宮口全開になった経緯
一人目を6時間で出産
前期破水(高位破水)
促進剤使用前の子宮口は閉じたまま
➡内診でも開いていないと診断
子宮頚長 約3㎝
促進剤:点滴
ここから、少し難しい話をしますね!

一般的に分娩所要時間の予測に、子宮口開大度と分娩所要時間との関係を示したフリードマン曲線が用いられます。よく見かけるフリードマン曲線は初妊婦を基準として子宮口4cm以上開く時からを活動期と定義していました

『フリードマン曲線』は今から50年以上前にフリードマンによってに分娩予測指標として分娩曲線を作成したのではなく,「正常から逸脱したときに何が考えられるか」を明確にするのが目的で曲線を作成されています。

ただ、現在では活動期は子宮口が6㎝以上開いた時に「お産が進む」と言われていることや陣痛開始の基準がどこにあるのかでフリードマン曲線の活用が問題化されています。

Friedman曲線参考:国立成育医療研究センター

初妊婦のフリードマン曲線を参考に、今回、経妊婦が陣痛促進剤を使った時の子宮口開大度と分娩所要時間の関係を曲線に当てはめてみました。

フリードマン曲線を参考にすると、分娩経過時間において初妊婦は14時間、経妊婦は4時間(個人差あり)ということで、経妊婦はお産の進み具合は早く、特に活動期に入ってからのお産のスピードが速いことが実感できました。フリードマン曲線を経妊婦に当てはめるのはちょっと難しいかな。。
お産について調べてみると、初妊婦と経妊婦のお産のスピードが違うことや「6㎝以上でお産が進む」という発表がありましたのでご参考までに引用します。

『6cm以上でお産は進む』


上のグラフをご覧ください。これは陣痛・分娩進行のパターン図で、P0が初産婦、P1が1経産婦、P2が2経産婦の分娩進行の度合いになります。2)縦軸(y軸)が子宮口開大を示しています。6cmを基準に見てください。3パターンとも、6cm以降はどの産婦も急進しているのがおわかりいただけるでしょうか。よって内診所見が6cm以上でその後分娩がどんどん進んでいくのです。6cm以降の分娩第1期の過程を『活動期』と呼びます。[なお、陣痛開始後から6cmまでの過程を『潜伏期』と呼びます。3)]『活動期』に入ると初産婦や経産婦で進み方に差がありますが、大体1時間あたり2cmの子宮口開大を期待します。

最近の研究で現代の分娩は、今から50年以上前の『フリードマン曲線』による定義(4cm以上で『活動期』と呼ばれていた)よりも『潜伏期』が長く、子宮口開大が6cmに達するまで『活動期』に至らないとされています。

最後に(まとめ)

途中、フリードマン曲線という難しい話になってしまいましたが促進剤を使うにあたってまとめます。促進剤は陣痛を促してお産を進めてくれるメリットがありますが、妊婦さんがイメージしていたお産のスピードと違う場合があります。子宮口が2㎝、3cmのとき「陣痛促進剤を使っても子宮口が開かない」と焦ってしまいますが、子宮口が6㎝開くとお産が急激に進むことを記憶に残しておくと、後どのくらい陣痛に耐えらえばよいのか目星がついてきます。

個人差があるという陣痛促進剤の使用ですが、助産師さん達が妊婦さんの体力やお産が進む程度、メンタルなどを考慮して、促進剤の注入量を調整していきます。促進剤の効き目が遅い時は注入量を増やしてお産を進めてくれますよ。

ただ、個人的には、促進剤の使用は普通分娩より陣痛が痛かったかな。それから出産まで3時間を目安にしていたけど、1時間越えの4時間でした。促進剤の効き目は助産師さんが注入量を増やしていったことや個人差があるので効き目の善悪を判断できないところですが、痛いと気づいた時には3~4分おきに陣痛がきていたので、効き目は普通もしくは早かったのかなと感じます。無事に出産できたから経過は順調でOKかな。

最後に、どこをどう転がっても陣痛は痛いんだよね。

おしまーい。

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