産婦人科の個人クリニックから転院した大きな病院で伝えられたのが「多嚢胞性卵巣症候群」。初めて聞く専門用語に不安を覚えながら、治療を始めて副反応で卵巣が腫れてしまった絶望の事態から妊娠できた経験をお伝えします。
多嚢胞性卵巣症候群と言われても妊娠を諦めないで欲しいと思い記事にします。
愕然とした情報
転院した大きな病院でエコーで分かった「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」で一番、ショックを受けたことは「妊娠の確率」が下がるということでした。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と分かった時は、ネットの検索魔になっていました。そこで、妊娠の確率が明記されていた記事がありましたので引用しておきます。
一般的なPCOSの方が初めて妊娠、出産する確率は、そうでない方よりも最大20%低いと言われています。さらに自然妊娠のみに限定すれば、最大で40%低いというデータもあります。
多嚢胞性卵巣症候群を持つ人の妊娠率を上げる方法は?診断方法や治療についても解説
もう一つは、PCOSだけど妊娠できて、妊娠により改善できる人もいるということ。これって、自然妊娠ができるといういいお知らせでもあるけど、卵が残っていてよい卵がつくられるのかなという疑問がありました。なにか影響ってでてこないのかな・・・と、そこでネットで調べた結果、知った情報を引用しておきます。
PCOSの女性が妊娠した場合、胎児は男性ホルモンやインスリンの高濃度に曝されることになり、そのことが胎児の発達にマイナスの影響を及ぼすのではないかと考えられています。実際、これまでもPCOSの女性の出生児の自閉症のリスクが高いとの研究報告がいくつかなされています。今回の研究ではPCOSの母親の出生児は母親がPCOSでない子どもに比べて、3歳迄の発達が遅くなるリスクが高いことがわかりました。ただし、PCOSの治療を受けた場合は受けなかった場合に比べてリスクが低いこともわかりました。
妊娠できる可能性はあるけど、多嚢胞性卵巣症候群と向き合った方が良さそう。妊活は長期戦になりそう(。。)
次に主治医から言われて、多嚢胞性卵巣症候群に当てはまるな~と思ったことはこんな感じでした。
自覚症状と心当たり
多嚢胞性卵巣症候群って痛みとかないから自覚がある人は少ないらしく、超音波検査と血液検査をして判定される人が多いと、主治医から説明を受けていました。
検査以外に、こんな人が当てはまったりするよ。
と、言われたことが次のことでした。
・毛深い人
・血糖が高い人(親族に糖尿病の人がいる等)
・生理周期が長い人、もしくは不順
・肥満になりやすい(体重の増減)
病院の結果検査や心当たりもあるため、妊娠まで長期戦になるなぁ~と暗い気持ちになっていました。症候群と名称についてほどに原因が特定できないらしく、まずは血糖をあげない食事療法と服薬の2つで改善をすることになりました。
服薬して衝撃的なことがありました!それが、卵巣が腫れて出血という第二のピンチ。
卵巣が腫れて内出血!
クロミフェン(商品名:クロミッド)を服用後、検査に行くと主治医から言われたことが次のことでした。
卵巣が腫れて、内出血しています。
クロミッドが合わなかったみたいで、副作用が起きてしまったそうです。そこで、宣告されたことが、なんと・・・。
「卵巣の腫れが引くまで妊活はお休み!」
とのこと。
妊娠できない、妊活してはいけない時間が長く感じた。
実際に、卵巣の腫れが引くまで約3カ月かかり、クロミッドの副作用で卵巣が通常の約10倍に膨れ上がって、さらに内出血している状態で様子見となってしまいました。怖いことに、卵巣が破裂してしまうこともあるとか('Д')ゲッ冗談じゃないょ~。。
卵巣が膨れても痛みなどはなく、(卵巣は肝臓の次に「沈黙の臓器」と言われているらしい)実感もありませんでした。正直、無症状。ただ、ちょっとだけいつもより下腹がなんかポッコリしている感がありましたが、生活もいつも通りしていましたね。
エコーしないと分からない卵巣の腫れは正直、肝が冷えました(・_・;)
ただ、このクロミッドがよい方向に導いてくれたんです。
あと、血糖を下げるお薬も含めてね!
妊活6周期目で自然妊娠
卵巣が破裂しそうなぐらい腫れてようやく、妊活開始!今度はクロミッドより一段階弱い薬を服薬してまたもや一トラブルがあり、次回妊娠しなかったら「腹腔鏡手術 」を行うことに。すでに手術日も決まっているという事態に。というのも、多嚢胞性卵巣症候群と同時に卵管癒着の可能性を疑われていたのです。
PCOSと卵管癒着で妊活は絶望的
悩みを抱えながら排卵検査薬を頼りにタイミング法で仲良しをした妊活6周期の時(すでにこの時、腹腔鏡手術の予約済み)、妊娠検査薬で陽性を出すことができたのでした。
この時、血糖値も正常。そして、クロミッドが一時的なのか卵巣をキレイにしてくれたらしく、多これまで残っていた卵の痕跡がエコーで映っていなかったのです。
排卵誘発剤と血糖値を正常にするお薬が効果を発揮してくれたみたいでした(*‘∀‘)
最後に(6周期の記録)
個人クリニックで卵管造影剤で卵管癒着を指摘され、治療が難しいからと大きな病院を紹介された結果、多嚢胞性卵巣症候群と診断後、薬の副作用で卵巣が腫れ内出血、さらに卵管癒着の可能性が高いことから腹腔鏡手術でお腹に小さな穴を開けないといけないという不妊治療の計画が進む中、腹腔鏡手術の前に妊娠できた結果になりました。
お腹に穴を開けなくて済んだぁ~。
周期 | 不妊治療の内容 |
1周期 | 地元のクリニックで不妊を疑われる。 |
2周期 | 卵管造影剤で子宮の異形、両側卵管詰まりを疑われ、大学病院に転院。 大学病院で一通りの不妊検査を行う。 通水で片方が卵管詰まりを指摘。 多嚢胞性卵巣を指摘。 |
3周期 | 排卵誘発剤クロミッドを服用 |
4周期 | 卵巣腫れ、出血により不妊治療は休み |
5周期 | 排卵誘発剤(弱)を服用。 |
6周期 | 腹腔鏡手術の予約 排卵誘発剤(弱)を服用。 妊娠が分かる |
食事療法の効果があるかは分かりませんが、おやつは控えるぐらいでした。個人的には薬の力が大きいような気がします。あくまで個人の感想としてですね。
おしまい。