職場で嫌な人・好意を抱かない人との関わり方や心の持ちよう

「人の組織は、縦社会」その文化の流れで会社にも入社した順「在席順」、年齢順「年功序列」、人の性格「気質の強さ」等で人に格差をつけ、優越感や劣等感を作ってしまう。

今回はある実例をもとに記事をまとめました。人それぞれ考え方はあると思いますが、関係性で悩んだりこじれたりした場合はまずは自分の中で整理をすることも必要です。人間関係や人の捉え方を考えるきっかけになれればと思います。

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実例

今日は職員会議。月に1回あって各担当の業務を共有する時間が設けらえています!

 

今回の案件とは

〇登場人物:入社して3年目のAさん、2年目のBさん、1年目のCさん、D係長

会社の掃除は指定日が定められていて、その日に職場の掃除をしていた。

職員会議で各担当業務意外で事案がないかD係長が各位に話しを投げた時、Aさんの発言が気になったというものだ。

Aさんの発言とは職員全員の前で「BさんとCさんはまだ入社したてで下の人。1年目、2年目の人は掃除は率先してやるべきである。先輩にやってもらおう!という魂胆が見え見えなのが良くない。」と話したのだ。

D係長は「入社して何年目とか関係ない。皆で協力してやるのが基本である。」と取りまとめた。

このやり取りに対してBさんは悩んでしまった。会議が終わりBさんとCさんが話をしているとAさんがさらに一言。「意味が分からないなら、もう一度教えてますよ。」だった。

 

このやり取りにBさんは悩んでしまったのだ。

悩みを分析する

悩んでしまった時のBさんの思いは「どうしてそういうこと言うだろう。」だった。解決する方法は2通り。一つは、A・B・Cさん、D係長含めて再度話し合いをするか、もう一つはBさんが自分の中に納得する考えで落とし込まないといけないのだ。「自分の中に納得する考え」を見つけるために考え方や価値観、見方等をまとめ、分析をしなければならない。

まずは何に悩んでいて、どういうことが嫌なのかを分析することが大事である。言われた言葉なのか、伝え方なのか、やり方なのか。

Aさんが話す「先輩にやってもらおうという魂胆が見え見え」という表現は、相手の考えや意見を聞かないで「人を決めつけた言い方」。さらに「意味が分からないなら教えますよ!」を言われた方がどう捉えるかというと「上から目線」と感じるのではないだろうか。さらに、Aさんは係全員が集まった場で、名前をBさん、Cさんと指名してダメ出しをして否定している(≒見せしめ)といったところに相手が行為を抱かない伝え方、尊重しないやり方に対して、Bさんはどうしてそういうことを言うのだろうと悩んだのだった。

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考えをまとめる

悩みをまとめたら、対立する自分の考えを分析してみましょう。

今回、Bさんの意見や思いは次の通り。

・Aさんの伝え方がキツイ。
・上の人、下の人って何?
・人のランクを明確にしたい人なのか?
・言葉にしてランク分けを相手に伝え、また主張するのは人間性を疑う。
・AさんもBもCさんも入社して3・2・1年生なのでどんぐりの背比べのようなもの。
・すでにそこで入社3年生はランクが上なのか。職員は400名近くいる中でこの3名の中でさえもAさんは上である、BとCさんは下であると位置づけるのは視野が狭いのではないか。
・Aさんは先輩としての認識が強く、先輩(≒Aさんとしては上の人という認識)として示しているのなら、後輩への対応はキツイというか対応が先輩として尊重できるものではない。
・Aさんは自分がなんでも仕事ができる完璧者だと思っているから上から目線なのか。
・Aさんは「自分はキツイ」と認識がある中で改善しようとはしないのに他者にはダメなところを改善すべきであると求めるのは、自分に優しく人に厳しい人なのではないだろうか。
・Aさんは、BやCさんに「BやCさんにゴミ出しとか言わなくても気づけると思う。」というがそれこそが相手の立場になって考えられていないのではないだろうか。人にとって気づける力量が違うものである。しかしAさんは自分の目線、見方だけであの人は気づけて当たり前なのに(やらない。)という固定観念を持っているとなれば、相手の気持ちや考えを聞こうとしない自分勝手な人間なのではないだろうか。
・Aさんは自分は先輩という認識なら、どういう先輩を目指しているのだろうか。Aさんは後輩に教える先輩、指導する先輩、全体の場で後輩の悪口・ダメ出しをする先輩になっているのではないだろうか。
・先輩とは仕事ができて、相手に教えられるから先輩と呼ばれるものではなく、後輩がいて後輩が慕ってこそ先輩として尊重されるものである。

正直、ここまでまとめて気づいたことは、AさんはB・Cさんに好意を抱いていないということである。ということで、どう乗り切るかである。

好意を抱かない人との関わり方や心の持ちよう

Aさんの性格にもよるが、業務上支障がない範囲で対応ができているのなら、「必要以上に関わろうとしなくてもよいのではないか。」という解釈が一つ。もう一つは、「できればAさんに好意を持って欲しいと気に入られようと積極的に行動に移そう。」とする行動あるのみが二つ目。このどれかに分かれるのではないだろうか。

これはBとCさんがどちらを選択するかである。

アドラー心理学を知った時に、この事例にマッチングするのではと思った考え方があります。

嫌われても、付き合う人は選ぶもの。
無理に好きになってもらう必要もなく、分かり合う必要もない。
相手に好かれようと頑張っても、あなたが好かれるかどうかは相手が決めるもの。
相手が決める、相手に決定権がある。相手が好き嫌いを判断するのは相手の問題で、相手の課題。
嫌われないように時間と労力、精神を注ぐぐらいなら、好きでいてくる人に時間と労力、心を伝えてその人を大事にしよう。

アドラー心理学で学んだもの

それから、もう一つは

分かってくれない人に、物事を分からせようとしてはいけない。分かってくれない人は理解できる世界で生きていないのだから。軽く話をして伝えても状況が変わらない場合、そっとしてあげよう。一部でも分かり合えればいい。相手にとっては貴方の方が理解してくれない人、理解できない人、分かってくれない人なのだから。

アドラー心理学で学んだもの

と思うと、相手とは適度な距離間で必要な時だけ関わりを持つのがよい気持ちの切り替えが必要なのではと思いますね。

最後に

人の性格は変わらない。
一度、負の感情を以ってしまったらプラスにするのは難しい。

相手と自分は考え方が違うのだから、相手が思うような考え方や行動はできないもの。そして受け取り方も間違っているのかもしれない。都合よく解釈するのは自分の思考に落とし込むための善い行動の一つ。

しかし大事なのは、人を上・下で判断するのではなく、お互い協力し合うための体制、心構えが必要なのだ。先輩ならどういう先輩でありたいのか第三者から見た自分の在り方、後輩だと認識しているなら先輩を立てることも必要である。その関係性で大事なのはよいコミュニケーションである。

一番の課題は、コミュニケーションができる仲まで回復するのは一苦労でお互いが相手を尊重し、心を開かないといけないのだ。

おしまい。

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