発熱と発疹を伴う「手足口病」に感染!登園までの症状と経過

我が子が手足口病になり、保育園に登園できるまで約11日間自宅で過ごしました。実話をもとに手足口病の特徴、症状と登園できるまでの経過を写真を載せて解説します。

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特徴

手足口病は夏風邪の一つで子どもの感染症として流行の一つとして挙げられています。最初に、手足口病の特徴を箇条書きにまとめます。

手足口病の特徴
夏風邪の一種で感染症
潜伏期間は3~6日
発熱、手、足、口の中に発疹と水疱ができる
1週間~10日程度で自然に治る
発疹痕は瘡蓋ができずに治る場合が多い
1~2か月後に手足の爪が剥がれる場合がある
合併症はほとんどないが、まれに髄膜炎等の中枢神経症状が発生し、入院が必要となる
感染は2歳以下の乳幼児が半数を占め、4歳までの幼児を中心とした疾患
大人にも手足口病は移り感染する

初期症状~完治の症状

保育園で手足口病が流行している場合、感染はもはや順番待ちの状態と思われるほどかかりやすいと言えます。手足口病は潜伏期間を終えたら子どもは発熱し、発疹が顕著に目立ってくることがありますが、手足口病の症状には個人差があります。

○○保育園です。38.8℃熱がありますのでお迎えに来てください。園で手足口病が流行しています。

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1歳児は免疫力や体力がまだ弱いため、感染症にかかりやすく、また発症しやすいです。今回感染した手足口病の2週間前は突発性発疹に感染していました。突発性発疹も流行しやすい感染症の一つなので、実話をもとに症状や登園までの経過を参考までにご紹介します!

初期症状:発熱・発疹

手足口病に感染しても比較的子どもはご機嫌で元気に過ごすことができます。体に火照りがあり検温すると38.8℃ありましたが機嫌もよくて食事もしっかり食べてくれました。

口周りのただれが気になる
 

 

イメージしていた手足口病の症状とは違っていたので、次のような疑問がありました。

手足口病はお腹に発疹はできるの?
お腹のブツブツはパンツでかぶれたの?
口周りは乾燥肌でかぶれた症状?

【1日目の症状】
発疹なし
⇒若干お腹周りの発疹と口周りのただれがある

熱が38.8℃ある
機嫌がよい
食欲はある
鼻水が出やすい
便は通常通り

【2日目】一時的に発疹が消え、解熱

1日目の高熱38.8℃は2日目の翌朝には下がり37.0℃、午後は36.8℃でした。発疹は落ち着いて目立たなくなりました。

熱が一晩で下がったから、疲れかな?
かぶれだったのかな?
昨日の発疹は1日で消えたの?
病院を受診するのに発疹が確認できない(悩)

熱も下がって発疹も引いてきているけど、保育園で流行しているなら足口病の可能性もあるかも!と小児科を受診することにしました。小児科の診察は次の通りでした。

病院受診:診断名「夏風邪」

小児科の主治医に、①保育園で手足口病に感染した園児がいること、②発熱、口とお腹周りの発疹があったこと の2点を伝えると、主治医は顔・口の中・腕・手の裏表・ふともも・足の裏を丁寧に問診しました。(この日、かかりつけの子どもクリニックが休日で、別な小児科を受診する)

その診断結果は次の通りでした。
夏風邪でしょう!

手足口病ではなく風邪の症状とのこと。

扁桃腺が腫れているので「夏風邪」ですね!
口の中に口内炎がないので手足口病ではありません。
口の周りの発疹は、食べ物アレルギーの症状なのでは?

この時、子どもが産まれてから初めて「食べ物アレルギーの発疹」と伝えられ、同じ食材を使ったお食事を用意し様子をみることにしました。その後、体を確認すると、口周り、ニの腕、ふともも、膝に発疹がポツポツとでてきました。食べ物アレルギーなのか本当は手足口病なのか疑問が続きました。夜になっても熱が上がることなく、37.0℃前後で一定で元気でした。

【2日目の症状】
夕方に口周り、二の腕、ふともも、膝に発疹がでてきた
熱は37.0℃前後で一定、平熱まで下がらない
機嫌がよく、歩く練習をしている
食欲はあるが、好きなものだけ食べている
鼻水がでる
咳の症状はなし
軟便を1回

【3日目】発熱後に発疹が目立つ

3日の早朝に、検温すると38.8℃ありました。解熱したと思いましたが再び発熱したのです。まだ1歳児なのでミルクを150ml飲んで寝落ちしました。午前中10時頃に自然と目が覚めた時に検温すると37.2℃まで下がっていました。その後の体温は、夕方36.4℃と平熱でした。

解熱後、お腹の発疹が目立つ
 

【3日目の症状】
発疹が口周り、二の腕、ふともも、膝、足の側面にでてきた
朝だけ熱38.8℃、その後は平熱36.4℃
機嫌がよく、歩く練習をしている
食欲はあるが、好きなものだけを食べている
鼻水がでる
起床時だけ咳をする
軟便を2回
さらに子どもの発疹が出始めた3日目に大人にも手足口病の初期症状がでました。

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さて、子どもの体調が思わしくないので、翌日いつも受診している子どもクリニックに診察に行くことにしました。かかりつけ医を受診するとママはなにかと安心。

【4日目】発疹の赤みが治まる

昨日よりは発疹の発色が治まったように感じました。病院を朝一で検温すると、37.7℃で発熱していました。(昨晩は平熱)

4日目、発疹が続くが落ち着く
 

 

かかりつけ医を受診した結果は次の通りでした。

再受診:診断名「手足口病」

これまでの症状と経過を主治医に伝えると、主治医が子どもの体中を診察し、驚くことに口の中や肛門までも目視で確認し始めました。

診断の結果は、「手足口病」でした。

二の腕や口回りの発疹は、手足口病の症状です!
→発疹がでる箇所は個人差があります。
口の中に口内炎もできているので、手足口病で確定です。

そして、手足口病は抗ウイルス薬がないため、発疹の痛みを抑えるお薬を処方されました。

手足口病に特効薬はなく、特別な治療方法はありません。また、基本的には軽い症状の病気ですから、経過観察を含め、症状に応じた治療となります。しかし、まれに髄膜炎や脳炎など中枢神経系の合併症などが起こる場合がありますから、経過観察をしっかりと行い、高熱が出る、発熱が2日以上続く、嘔吐する、頭を痛がる、視線が合わない、呼びかけに答えない、呼吸が速くて息苦しそう、水分が取れずにおしっこがでない、ぐったりとしているなどの症状がみられた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

4日目の症状をまとめます。
【4日目の症状】
発疹が口周り、二の腕、ふともも、膝、足の側面、口の中、肛門にあった
口の中に口内炎ができた
朝は熱が37.7℃、その後は37.3℃前後
機嫌がよい
抱っこされたい
食欲はあるが、好きなものだけ食べたい
鼻水がでる
起床時だけ咳をする
軟便を2回

【5日目】発疹が全身に広がる

発疹が口周り、二の腕、ふともも、膝、足の側面、口の中、肛門までありました。熱は37.5~38.5℃前後で、機嫌よく比較的元気に過ごしています。

5日目、発疹が続く
 

 

手足口病5日目から鼻水がでるようになり、濡れティッシュで拭いては出て、拭いては出ての繰り返しでした。ティッシュで拭き過ぎて鼻の下に少し赤みがありました。

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病院を受診すれば吸引器で鼻水を処理して快適になりますが、自宅では吸引器がないと鼻の奥まである鼻水を取り除くのは難しいものです。そこで、電動鼻吸引機を購入しました!0~1歳児で使い、子どもは嫌がらず自分でノズルを鼻に差し込んでいました。
5日目の症状をまとめます。
【5日目の症状】
発疹が口周り、二の腕、ふともも、膝、足の側面、口の中、肛門にあった
口の中に口内炎ができている
熱は、37.5~38.5℃前後
機嫌がよく、抱っこされたい
食欲はあるが、好きなものだけを食べている
鼻水が多く出始め、何度拭いてもすぐに出る
起床時~午前中、咳をする
軟便を2回

【6日目】発疹の広がりが落ち着く、微熱と鼻水が続く

6日目は5日目と同様の症状でしたが、発疹の広がりが落ち着いていました。引き続き、熱は37.5~38.5℃前後ありましたが、元気にしています。
【6日目の症状】
発疹が広がることがなくなり増えなくなった
口の中に口内炎ができている
朝は熱37.7℃、その後は37.3℃前後
機嫌がよく、抱っこされたい
食欲はあるが、好きなものだけを食べている
鼻水が多く始め、何度拭いてもすぐに出る
起床時~午前中、咳をする
軟便を2回
病院で処方されたお薬もなくなりました。まだ鼻水が続いて、発疹もありました。翌日、かかりつけ医の子どもクリニックを受診することにしました。

【7日目】再受診で中耳炎と懸念される

7日目の朝は熱が37.2℃。発疹は赤みが治まりましたが、鼻水は引き続きありました。主治医の診察では、発疹と耳垢の確認を丁寧に確認していました。

すると、言われたのが次のこと

「手足口病の熱はもう治まっている」はずだから、手足口病で体力が低下して何か合併症を引き起こしている可能性があるかもしれないですね。鼻水と耳垢があるので「中耳炎」に気をつけましょう!

そして、耳垢落としの液をいただき、自宅で耳掃除をしてくださいと指示がでました。

7日目、発疹の赤みは治まるけど、痕跡が残る
 
【7日目の症状】
発疹の赤みが引いた
口の中の口内炎も治ってきた
熱は37.2℃前後
機嫌がよくけど、抱っこされたい
食欲はあるが、好きなものだけを食べている
鼻水が多く出始め、何度拭いてもすぐに出る
起床時~午前中に咳をする
軟便を2回

【8日目】夜に熱が40℃越えた。鼻水が止まらない

8日目の午前中は37.0℃で体温が安定し、発疹の赤みも引き発疹の痕が少し残っているかなと思えるぐらい薄くなりました。鼻水は相変わらずいっぱいでていて、便は軟便より少し下痢気味です。元気に遊ぶことができていましたが、夕方18:00頃にボ~っとしている様子がありましたので、熱を測ってみると41.0℃の高熱がでていました。

40度を超えてしまったので熱さましを飲ますことにしました。

解熱剤を服薬し効き始めるとボ~っとする様子もなくなり、遊び始めることがあります。今回も熱が下がり始めるとおもちゃで遊び、その後お腹が空いた様子もありましたので、夕食を食べるとすぐにおやすみモードに入りました。

発疹の赤みは治まるが、痕跡は残る
 

 

8日の症状をまとめます。

【8日目の症状】
発疹の赤みが引き、痕が少し残っているぐらい薄くなった
夕方に41.0℃の高熱がでた
機嫌がよいけど、抱っこされたい
食欲はあるが、好きなものだけを食べている
鼻水が多く出て、何度拭いてもすぐに出る
起床時、昼間にたくさん咳をする
寝ていても喉が痛いのか咳をして起きる
軟便から下痢1回

【9日目】平熱になり発疹痕が消えた

9日目の朝は昨年の熱が落ち着き微熱37.2℃でした。鼻水は引き続きありますが少し落ち着いている感じです。嬉しいことに発疹痕が消えてました。ご飯も食べるようになり入浴もしました。

【9日目の症状】
発疹の痕が消えた
熱は36.5℃で平熱になった
機嫌がよく、一人遊びができる
食欲がありお腹いっぱい食べた
鼻水が少しだけ治まった
朝起きた時、昼間に少し咳をする
寝ていても喉が痛いのか咳をして起きる
軟便になった

平熱になりましたので午前中2時間だけ保育園に預けました。熱がでることはありませんでした。

【10日目】平熱を維持、普通の皮膚に戻った

この日は、咳がでている以外は通常の体調に戻ったみたいで、発疹もでることもなく元気に過ごすことができました。

【10日目の症状】
発疹の痕が消え、普通の皮膚の状態に戻った
熱は36.5℃平熱で一定
機嫌がよく、一人遊びができる
食欲もありお腹いっぱい食べた
鼻水が少し治まったがまだでる
朝起きた時、昼間に少し咳をする
寝ていても喉が痛いのか咳をして起きる
通常の便になった

【11日目】保育園に1日登園ができるようになった

感染して11日目で朝から夕方まで1日保育ができました。咳と鼻水は引き続きありますが体調もよくご飯もよく食べてくれるようになりました。

【10日目の症状】
発疹の痕はなし
熱は36.5℃平熱で一定
機嫌がよく、一人遊びができる
食欲もありお腹いっぱい食べた
鼻水がだいぶ治まった
朝起きた時、昼間に少し咳をする
寝ている時の咳がなくなった
通常の便になった
さて、これまでの手足口病の経過を発疹の様子、鼻水の出具合、便の状態、発熱の変化をグラムに分かりやすくまとめます。
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回復するまでの経過まとめ(グラフ)

発熱してから手足口病の発疹が完全に消えるまで約9日間、保育園で1日保育ができるまで合計11日かかりました。

 

本記事、上記グラフは発疹が出てから登園ができるまでの症状をまとめていますが、手足口病の後遺症として「爪が剥がれる」があります。引き続き子どもの身体に変化がないか経過観察をしていくことが必要です。

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子どもが手足口病になって完治後も引き続き経過観察を続けていると、36日目に爪が剥離し始めました。手足口病は、爪が剥がれてしまう!とよく言われています。実際に爪が剥がれた症状を経過と写真を添えてをまとめました。

保育園登園の目安

通っている保育園の登園目安は次の通りでした。
保育園登園の目安
発疹が引いてその痕も消え、体調がよいとき。

手足口病のウイルスであるエンテロウイルスにはたくさんの種類があり、発症後、体内からウイルスの排泄期間が長く、咽頭からは1~2週間、便からは3~5週間ウイルスが排泄されます。そのため、登園停止で感染を予防することが難しいため、登園において厳しい条件はないようです。

手足口病は、学校で予防すべき伝染病1~3種に含まれていない。主症状から回復した後もウイルスは長期にわたって排泄されることがあるので、急性期のみ登校登園停止を行って、学校・幼稚園・保育園などでの流行阻止をねらっても、効果はあまり期待ができない。本疾患の大部分は軽症疾患であり、集団としての問題は少ないため、発疹だけの患児に長期の欠席を強いる必要はなく、また現実的ではない。通常の流行状況での登校登園の問題については、流行阻止の目的というよりも患者本人の症状や状態によって判断すればよいと考えられる。

 

体調が良ければ、登園しても大丈夫という考え方が主流みたいです。

初めてのアブに刺されたので、虫の唾液成分を体が「異物」と認識しなかった=免疫力がなく、アレルギー反応がでなかったことから、今回、アブに噛まれても腫れなどの虫さされの症状がでなかったんだと知りました。

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手足口病は一度感染しても再感染することがあります。本記事の感染から約2年後に再び手足口病に感染し、その時は、保育園を休まず登園できました。手足口病に感染しても保育園に登園できた時の症状と保育園の方針をまとめています。

最後に(まとめ)

初めて手足口病に感染し発疹が出てから消えるまで約10日間かかりました。手足口病の病原体は、コクサッキーA16(CA16)、CA6、エンテロウイルス71(EV71)などのエンテロウイルス(A群エンテロウイルス, Enterovirus A)など数種類あります。今回感染した病原体には抗体ができますが、違う種類の病原体(抗原)に感染したら、また手足口病を発症してしまうことになります。

うがいができるようになった2歳ぐらいになったら手洗いをして感染症予防をすることが大切です。タオルの共用も控えましょう。
手足口病!恐るべし。

おしまーい。
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