秋に成長した椿の管理-樹皮・枝の繊維が剥がれた原因と理由-

早咲きの椿は朝夕の冷え込みが感じられる10月中旬から下旬にかけて咲き始めます。開花時期に蕾が枯れてしまい、花を咲かせる気配もなく、一方で新葉を伸ばし成長をしている樹木もあり、一部の枝の繊維が枝に沿って剥がれ落ちていることがあります。今回、この枝の繊維が剥がれたり、見た目的に浮いてフワフワと手でとれてしまうときの椿の状態や管理の仕方をまとめます。

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気候に応じた椿の生育とは

10月本来の生育状況

秋になると椿は開花のために蕾の充実に向けて準備をしていきます。早咲きの椿は咲き始める頃ですが、ほとんどの椿はまだ蕾を持っています。これからの開花に備えて、椿は蕾にエネルギーを費やしていきます。そのため、新芽を伸ばすことをストップさせ、幹や枝の樹木の身長も停止させ、椿は樹木全体のパワーを蕾に集中させるのです。一輪の花のために大きなエネルギーを使うんですから。秋から冬にかけて蕾を成長させ、開花し子孫を残す準備をしています。

気づいて欲しい椿の生育状況

季節の変化に応じて、椿も生育を変化させているものですが、ときより自然の生育状況とは真逆のことする椿がいるんですよね。次の症状に注意をして、気づいてあげてね。

秋なのに成長しようとしている椿
椿の全体写真を載せますね!

深緑色の濃い濃いした葉を茂らせて、元気にしている樹木であることがお分かりになるかと思います。写真から判断しても生育自体に全く問題のない樹木で健康体です。しかし、今の季節は10月なんです。10月頃の本来の生育状況と比較すると3つ正反対な生育状況なんですよね。
新葉が伸び、伸長している
蕾が数個あるが枯れてしまった
蕾の個数が少ない。開花しなかった。
枝の木質繊維が剥がれ落ちている

本記事は「③枝の木質繊維が剥がれ落ちている」について解説をします。「①新葉が伸び、伸長している」と「②蕾が数個あるが枯れてしまった」に関心がある方は関連記事を参考にしてみてくださいね。樹木の木質繊維が剥がれ落ちてしまているとき、蕾が形成されていても後ほど「蕾も枯れた」という結果になるケースが多いです。

関連記事
①新葉が伸び、伸長している場合、これからで寒さで新葉は枯れてしまうのか、それとも丈夫な親葉に成長できるのかを野外と室内育ち(気温維持)を比較した時にどう新芽の成長が変化するのかも記事にまとめています。
②蕾が数個あるが枯れてしまった場合の原因や対策、翌年はキレイな開花をさせるための栽培のコツや管理をまとめています。椿が蕾を自ら枯らしてしまうことはよくあることです。形成期でまだ小さい蕾が枯れてしまうこともあれば、開花直前の肥大化した蕾が枯れてしまうケースもあります。是非、読んでね。
お伝えした通り、10月、椿は成長をストップさせ開花に向けて準備をするのですが、枝を観察すると脱皮をしているかのように幹表面の木質繊維がボロボロと剥がれ落ちています。どうして基本の生育状況から外れて樹木が自らの枝を痛み付けるような生育をしているのでしょうか?

気づいて欲しい一つに、新葉が伸び続けていることです。
新葉を一生懸命伸ばしています

 

椿の気持ちになると「僕は、まだ元気!もっと成長できる!・・・少しの寒さなんてへっちゃらなのさ」という思いなんです。

だから、秋の気候になっても、樹木は季節に逆らって枝を伸ばしていきます。樹木の勢いがあることはいいことなんですが、あまりにも元気に幹を伸ばしすぎてしまった結果、次の症状が起きてしまうんです。

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木質繊維が剥がれる理由

椿が元気すぎたことが理由で起きる「木質繊維が剥がれた」という現象

「枝の木質繊維が剥がれている」のは脱皮をしているわけでも、不要な樹皮が自然と剥がれているわけでもないんです。病気でもないので心配はしなくても大丈夫です。

原因は、樹木が元気に幹を伸ばしすぎてしまった結果、幹の太さが生長に追いつかずに樹皮にヒビが入ってしまったという状態です。

 

 

私達、人間で例えると、太った時に細胞が追い付かずに割れてしまう肉割れのこと(気にされている方申し訳ありません><。)妊婦さんは急にお腹が大きくなって、人によっては妊娠線ができてしまうのと同じです。まさしく、急に大きくなるので樹皮の成長が追い付かず(細胞の面積がもうこれ以上、伸びれない状態で)樹皮表面の細胞が裂けてしまい、ヒビが入ってしまった状態なんです。

樹皮の繊維が剥がれ落ちてる症状があっても、心配しなくても大丈夫なんです。これも樹木に勢いがあり過ぎて元気な証拠です。剥がれ落ちる木質繊維は自然と取れたり、風が吹いたときに落ちたりしますので、人の手で無理にひっぱたりはがしたりする必要はないので、そのまま自然の成り行きに任せましょう。人の手で引っ張ると樹木にキズが付いたり、他の樹皮まで剥がれ落ちてしまう恐れがあります。

人間だって、水膨れをした時の皮を引っ張ると痛いと感じます。そのままにしていると自然と皮膚が乾燥して何かの拍子で剥がれ落ちたりするものです。それと同じで、樹木の繊維はそのまま様子を見てあげることをおススメします。

課題

寒さに負けずに元気な椿を紹介しましたが、少し心配なのは今から寒くなるということですね。適切な時期ではない成長は、今後の生育維持が難しく枯れてしまうことが植物の本質です。もしくは、葉数が少なかったり、細い枝を形成してしまったりと、ひ弱な樹木に育ってしまいます。細い枝から伸びる枝はより細い枝なのですから、できる限り幹は太くなるように育てたいものです。

最後に(まとめ)

椿の樹皮が脱皮みたいに剥がれていたり、蕾が枯れたりと病気や生育不良を考えてしまうものですが、新芽があり若々しい葉が伸びている状況を考慮すると、椿の樹木は元気であることが分かります。なので、心配しなくても大丈夫です。ありのままの椿の生育を見守っていきます。

「季節を錯覚している椿」ともいわれますが「樹木はまだまだ元気なの!これからも成長するぞ!」と自分で思って頑張って生育しようとしているところがかわいらしいですね。椿は温かい地方で生育できる樹木ですから、10月以降で新芽が芽吹き新葉がでるようであれば、できれば急な寒さに当てないように管理できるとよいと思います。

鹿児島の気候でお伝えしている記事ですが、南国鹿児島と言われてもやっぱり10月は肌寒い日もありますので、この頑張り屋さんの椿は夜は玄関に入れてあげ、朝から夕方までは野外で日を浴びて育てています。

おしまーい。

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