八重早咲き系チューリップ!ホワイトバレーの特徴・開花~花終わり

グリーンの「がく」がある珍しいチューリップとして有名な富山県産の「ホワイトバレー」が開花したので、開花日数や花持ち、花が開いた様子などをご紹介します。通販でも市販や園芸店でも販売しています。毎年、販売している品種なので人気があるんだと思います。ということで、育ててみましたので育てレポしますネ。気に入ったら是非、育ててみてくださいね。

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特徴

ホワイトバレーは白色の花弁に緑色が混じり合う美しく落ち着いた花色をしています。純白の蕚(がく)がある珍しい八重咲きの品種です。シンプルな一重咲きチューリップであるプリシマの突然変異株のためホワイトバレーも早咲きで草丈も高く、純白さを引き継いでいます。八重・早咲き系(Double Early)は草丈が低いものが多いですが、ホワイトバレーは切り花としても飾ることができるほど草丈が高く40㎝近くあります。

特徴 チューリップには珍しい「がく」がある純白の八重咲き品種。
規格・数量 球根・1袋(5球) 種類・系統 チューリップ・ダブルアーリー(DE)
お届け時期 9月中旬〜12月上旬 開花時期 4月上旬
植付適期 10月中旬〜12月 標準草丈 20〜40cm
その他 プリシマの突然変異株
園芸店で購入したホワイトバレーのパッケージカバー
   

早速、植え付けました。
植え付け方に悩んでいらっしゃる方向けに関連記事をご紹介しています。

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チューリップの植付けはこちらの記事からどうぞ。植え付け用土については、原種チューリップ(ミニチューリップ)と一般のサイズのチューリップに分けてご紹介しています。ホワイトバレーの植付けは一般チューリップの用土をご参考ください。

開花~花終わりまで

ホワイトバレーの咲き始めから花終わりまでの魅力を写真でお伝えします。

芽が出て葉が上がってきた

3月になると九州最南端の鹿児島は春日和が多く温かな気候になります。チューリップの芽が揃って出てくる時期でもあります。ホワイトバレーの開花は3月下旬から4月頃なのでその時期に咲く予定の品種と寄せ植えをしていますが、他の品種と比べると芽出しが4~5日ほど早い様子。草丈も高いので中心に植え付けています。
葉が3枚ほど出てきたのは植付け(昨年12月29日)から約2カ月半経った翌年3月10日。
   

葉の先端は白色で、若干ピンク色です。チューリップの芽が出てきた時の葉先がピンク色なのは病気ではなく正常です。蕾の周りに葉ではないヒョロッとした長いものが見え隠れていています。これがホワイトバレーの魅力である蕚です。同じ4月開花で同じ20~40㎝の草丈に成長する他の品種と比べて芽の出具合はだいたい同じでしたが蕾が出てくるのが早いのではと感じます。大きくなるスピードも速いので、すぐに葉丈も伸びています。
3月12日
   

可愛いのでもう一枚、撮影。
昼間に撮影をしたら茎が伸びていました。
   


ホワイトバレーの左15度・左下60度にモンテオレンジ@八重咲きチューリップを植え付けています。蕾が出ているのが分かります。モンテオレンジはホワイトバレーより少し早めの3~4月開花で草丈は同じ20~40㎝に成長するんですが、ホワイトバレーの方が蕾の成長がやや早いですね。

モンテオレンジの関連記事は記事の後半で紹介しています。

一番花が開いたよ

大きな蕾を見つけてから6日目(約1週間)後に、蕾が開き始めました。植え付けたホワイトバレーは4球でそのうちの1球がまずは開花しました。品種の魅力である蕚(ガク)も存在感があります。咲き始めは少し黄緑色かかっている感じでパール色です。ふんわりとした優しい雰囲気を醸し出していますね。
蕚(ガク)の一つ
   

植付けの全体図です。
蕾が見えてから開花までのスピードがどの品種よりも早いと言えます。
   

開花3日目

蕚(ガク)は花を中心に三角形を描くようにバランスよく3本で伸びています。見ているとお星さまの印象を受けます。開花2日目と比べると花の広がりがあり、中心の花柄はまだ蕾から目覚めて間もなく、縮こまっている感じがします。
正午に撮影。昼間は開花が全開。
 

開花4日目

開花4日目。純白な花びらは太陽の光を浴びて写真に収める明暗ができないほどまぶしいぐらい輝いています。中心の花びらもふわっとした感じに開いています。

開花5日目

草丈(花まで入れて)が約42㎝になりました。太くずっしりとした茎は強い風雨でも折れることはないと思わせるほどです。特徴にも書きましたが、茎が長く太いことは切り花に最適な品種ですね。

開花6日目

開花6日目は薔薇咲きのような咲き方をしています。ホワイトバレーが見せるこの表現がイイ感じです。花径は約8~10㎝。本日は、雨。雨でも花びらを痛めることなくカップ咲きをキープしています。ほんとう、薔薇のようです。
蕾が今から立ちあがるホワイトバレー
茎が斜めになっているけど大丈夫かな(3/23)
⇒記事後半で経過の写真を載せていますが、元に戻ります。
 

開花7日目

花終わりを感じさせるほど太陽に向かって花びらを精一杯広げている開花7日目。花びらが落ちそうだけど、しっかりくっついています。チューリップとは思えない開き具合で面白みがあるホワイトバレーです。開花したら日陰で育てた方がベストです。日陰だと花びらが閉じるのでチューリップの原型を留めていますが、直射日光に長時間照らされると花がお椀のように開いていますのでチューリップとは思えない咲き方になっています。
朝8時ぐらいと夕方は大人しめに咲いています。
昼間の開花と違って上品な開き具合です。

横から見ても可愛い。

 
チューリップの撮影は、朝一がおススメです。

開花8日目(最盛期)

開花8日目。お昼は花びらを全開にしていました。1週間の間、開花しているので花持ちがよく、また雨天の日もありましたが花びらが傷んでいないことが分かります。野外で育ててもキレイな状態を保つことができる点は育てやすく観賞しやすい品種と言えますね。

開花9日目

開花9日目は、花びらが少し落ちてきました。チューリップに体力がなくなってきたことが分かります。花終わりに向かっていますが、花びらが落ちている姿も美しさを保っています。趣ある一面を味わうことができます。ガクの緑色の筋がはっきりしてきました。

開花10日目

花の形が崩れてきました。それでも太陽に向かって花びらを広げて、お日様のエネルギーを懸命に集めている姿に、植物の命の尊さ、儚さ、そして、美しさを感じます。
ホワイトバレーの隣で寄せ植えされていたモンテオレンジ@八重咲きチューリップの蕾が膨らんできたのが上の写真より分かります。(蕾が半分しか映っていませんが。)

開花11日目

引き続き、ホワイトバレーは花終わりを迎えようとしています。それでも美しい一面でお庭の雰囲気を明るくしてくれます。4球植え付けをして4球とも無事に開花しました。

3/23に茎が倒れていたホワイトバレーも立ち上がりつつあります。
   

開花12日目(花終わり)

花形が崩れて花びらも下を向き始め、花終わりのサインであることが分かります。

上記、写真(3/29撮影photo)の右側に映っているオレンジ色のチューリップの品種はモンテオレンジです。

関連記事
八重咲きでオレンジ色に黄色の絞りが入ったチューリップの品種:モンテオレンジの開花の様子をご紹介しています。気になる方は是非、モンテオレンジを育ててみてくださいね。

開花13日目(剪定)

開花13日目で完全に花が終わりました。遅いですが今後は球根の充実をはかっていきます。ホワイトバレーの一番花に、今日まで頑張って咲いてくれてありがとうを伝えたい。
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最後に(まとめ)

今年のホワイトバレーの植え付けは昨年(2021年)の12月29日でした。一般的に提示されている植付適期ギリギリでした。しかし、約2カ月半で花芽が出て蕾の立上りが早く、開花してから約1週間弱楽しむことができました。雨にも風にも強く、温暖地である鹿児島ですが茎も約40㎝近く伸びましたので切り花としてプレゼントにできる品種です。4球購入して4球咲きましたので100%の開花率でした。

ホワイトバレーは他の品種より早く咲きましたので、確かに早咲きに位置づけられています。芽出しは他のチューリップと同じ頃合いですが、芽が出てからの蕾・開花まで約1週間という短いスパンで花を見ることができます。

気になる方は、是非育ててみてくださいね。

チューリップの時期になると販売しています。
  

おしまーい。

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