赤ちゃんがやけどをした時、大人と比べて皮膚や柔らかく薄いので痕に残らないか心配になると思います。今回、0歳児(生後8か月)がやけどをした時の家庭での対処法や跡に残さないケアの仕方、病院を受診した記録をまとめました。
目次
やけどをした原因
沸騰後の味噌汁
油や熱湯より少しやけどが軽度と言えるかもしれませんが、「熱々の沸騰したお味噌汁」が原因で0歳児(生後8か月)の赤ちゃんが火傷をしました。根本的な原因は、親の不注意とちょっとした隙に目を離したことが原因なので、皆さまの参考になればと思い、反省と振り返りの意味も込めてお伝えします。
子どもが火傷をした原因は親の不注意や目を離したことですが、どんな場面だったか、行動面での理由をまとめます。
生後10カ月の赤ちゃんの行動と言えば、目の前のモノに興味津々ですぐに手を伸ばしたくなる時期でしたママやパパが握っている物があれば、その物を自分に引き寄せて中を見たり、指を入れたりして新発見を楽しみます。我が家では、ママやパパと同じ食卓で我が子も横に並んで一緒にご飯を食べていました。旦那様がお仕事から帰宅したので、お味噌汁を再沸騰させようと、我が子を食卓のベビーチェアに座らせて、手が届く周りの安全確保は問題なしと確認をして席を立ち、キッチンで夕食を並べる準備をしていました。旦那様に夕食を食卓に運んでもらった数秒後のことでした。
ギャ――ア。(*>w<*) 赤ちゃんの声がして食卓を見ると、我が子が旦那様のお味噌汁のお椀を握っているのです。
「お椀に指を入れてこぼした!!」と旦那様の焦りの一言。
フギャ―――ア。((;゚;Д;゚;)) と心の声が叫んだ私は、すぐさま我が子のもとへ、ダッシュ。 我が子が離した味噌汁お椀を持っている旦那様を振り払って、すぐさま我が子をベビーチェアから降ろして、水道水で子どもの小さな指を冷やしました。 我が子の声がしてから水道水で冷やすまでの間は、瞬間約3秒!(速ッ)
家事は乳幼児の事故トップ1
赤ちゃんや子どもがやけどをしてしまう事例は多くあげられています。
家庭内の乳幼児の事故で一番多いのは、やけどです
経済産業省所管の「独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)」に通知された事故情報によると、乳幼児(0~3歳)の製品事故は、熱傷による被害が最も多くなっています。やけどの危険は0-1歳!居室と台所が8割
危険度ランキングは、1位:調理食品(みそ汁やめん類、シチューなど)、2位:ストーブ3位:電気ジャーポット、4位:花火、5位:電気アイロン(消費者庁所管の「独立行政法人 国民生活センター」調べ)
家庭でするケア法
すぐに、冷やすこと
やけどは、冷やすことで治り方に差がでます。
⇒氷や氷のうを直接当てると凍傷になるため
②5~30分冷やすことが大切
⇒熱のダメージをやわらげるため
③洋服の上からやけどをした場合、洋服を着ている状態で冷やすこと
⇒無理に洋服を脱がしてしまうと、水ふくれが破けてしまうため
赤ちゃんの火傷した指を水道水で冷やすこと約30分。水ぶくれができることは回避できましたが、火傷した指周りが赤みを帯びていました。
受診病院は皮膚科(夜間診療は小児科でも対応可能)
火傷を負って30分冷やしたら夜の20時でした。病院を受診するにしても、皮膚科はどこも診てくれない地域の医療体制でした。そこで、24時間受入体制のある小児科に連絡を入れ、やけどの診察ができるか確認をすると皮膚科ではなくても小児科で応急処置ができるとのことで、小児科を受診することにしました。その時、小児科の主治医から言われたことが次のことでした。
袋に氷水を作り、湿ったタオルを用意します。氷水を直接当てると冷えすぎてしまうことがあるので、湿ったタオルをやけど患部と氷水の間に挟みます。
⇒乾燥により皮膚の熱傷具合が増すことがあります。
小児科の処置
軟膏の塗布
小児科の診察ではやけど患部の指から手の甲にかけて「エキザルベ軟膏」を塗って、指と指の間に交互にガーゼを巻き、その上から包帯を巻きました。
我が子は包帯をぐるぐるに巻かれた手を見て、変な顔をして包帯を取ろうとしていました。
アンパンマンの手みたいになった
我が子の手はこんな感じ
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主治医から、1日1~2回創部に塗るようにエキザルベ軟膏が処方され、3日経っても症状がよくならない場合は再度受診してくださいと伝えらえました。
fa-asteriskエキザルベ軟膏:細菌の死菌とステロイドの混合。すべての熱傷で一定の効果があり、独特のにおいがする。
味噌汁での火傷は痕に残りそうですか?
I度熱傷とは
I度熱傷は、火傷の程度が表皮の深さで留まっている状態を示します。やけどをした患部に赤みがある症状で、痕の残ることはないとされています。
やけどの症状は、皮膚が損傷を受けた深さ(深度)や広さ(面積)で変わります。見た目では軽く見えても、皮膚の奥まで損傷していることもあるので注意しましょう。皮膚の損傷を受けた深さによってI~III度に区分されます。
受診のタイミング
火傷を負った生後8カ月の赤ちゃんの手は、赤みを帯びていてヒリヒリ痛そうでした。お味噌汁をこぼしたとき我が子は泣いていましたが、水道水で冷やしている30分間と受診時は泣いていなかったので、子どもの心情では重症に受け止めていない気がしましたが、まだ言葉がしゃべれないので親は、心配で仕方がないですね。
今回ご紹介した火傷は軽い症状かもしれませんが、後々水膨れができたり、やけどの治りが遅かったり、痕には残らないけどシミになったりする可能性もありますので、自己判断をせずに病院を受診すると安心だと思います。
最後に
火傷は3日ほどで赤みも治まり、幸い痕には残りませんでした。やけどをしてすぐに冷やしたことがやはりよかったのでしょう。火傷をした翌日は何事もなかったかのように保育園に通いました。やけどが痕に残るかは、やけどの深さや火傷後の処置・治療法、また体質にも関係しているとのことでした。
fa-asterisk子どもが包帯を外すたびにつけたこと
fa-asterisk創部を温めないようにお風呂では指をお湯につけなかったこと