見学したママが本音を語る幼稚園と保育園の違いとは?

保育園から幼稚園に転園させたい、3歳になったら幼稚園に通わせたい、保育園と幼稚園とどっちがいいのか悩んでいるママ達の参考になればと、幼稚園と保育園について先生の役割、園の方針、遊具などの違いをまとめます。幼稚園と保育園の違いの基本は、教育と保育ですが、見学をするとそれ以上に感じる点があります。

3歳からは幼稚園がいいのかな?と悩み、幼稚園を家族で見学に行きました。
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幼稚園の体制・考え

先生は、指導者

幼稚園の先生自体は「指導者」という役割があります。幼稚園は学校に入学前の子ども達を預かり、学校に通う前の基礎や生活習慣、人との関わり合い、マナーやルールなどの「学びの場」としてのイメージがあることでしょう。実際に幼稚園では多くのことを体験し、学び、地域行事に参加をし社会性を経験する機会があります。幼稚園の先生は、保育士の資格というよりは学校教諭の資格が必要です。その意味でも、幼稚園と保育園の先生の立場や求めているものが違うことが分かります。幼稚園は基本3歳以上からの入園です。4歳を迎える頃は躾が子育ての要点に含まれてきます。年齢段階別発達においても、保育の視点ではなく指導を行っていく必要がある年齢を対象に幼稚園は受入れる体制になっています。

「指導」という表現は好きではありませんが、分かりやすいように指導と記載しています。

備考
幼稚園は学びの場:ある意味正しいけど、ある意味それは保育園でも学びができますので大きな違いがあるわけではないです。
幼稚園は3歳児以上から、こども園は0歳から預かります。

方針:規律、規則、勉強、お教室
(見学中の活動を通して感じたこと)

見学の様子や感じたことをまとめます。

幼稚園を見学した時は、運動会の練習、園内にある温水プールに移動する場面、給食の3つの活動でした。(見学した年のその幼稚園は2歳児を預かる体制でした)

運動会の練習

見学では、園児全員と事務以外の先生が園庭で運動会の練習をしていました。園児はクラスごとに整列・行進をしながら、年長さんは国旗を持っていました。雰囲気はすでに小学校。バリバリ運動会の練習で特訓をしていますというムード。まだ小さい子ども達なのに、すごい!やればできるんだを実感で、園児全員が行進する足並みは揃っていて、何度も練習したことを感じられるほど。先生も「ここまでできるのに日々練習をしています」とお話されていました。2歳児も参加をしていて、日差しがまだ強い中ですが一列に並び大人しく立っていていました。1~2人は先生と手をつなぎ整列をしていましたが2歳児が静かに立ち続けていることに関心しました。

温水プールに移動する場面

見学した幼稚園は園内に温水プールがあり、毎週、水泳の練習が組み込まれていました。水泳に行くために教室を出て廊下に並ぶ園児達は、先生に有無を言わせないほど素早く、自分の位置を確認しキレイに整列をしていました。列にはみ出た園児がいたときや先生が園児の動きを合わせたい時は掛け声ではなく笛で指示を出すことで園児に伝えていましたので、空気にハリがありましたね。年齢が上がると園児は今どんな場面で、どんな雰囲気なのかを察し、しっかりやらないきゃいけないと意識付けがされている表情でした。笛を鳴らすことで全体的に自分が列からはみ出しているのではないかと集団行動からずれているのは自分ではないかと気にかけている園児達。

給食の時間

給食の配膳を待つ園児は、お友達とお話や冗談をすることなく静かに席に座って待っていました。(箸も机に置いたままで、お箸を持ったり遊んだりする園児は一人もいませんでした)見学している見知らぬ人が見ていても何も言わずに席についていました。他の保育園に見学に行くと、園児が「誰?」「なんで見ているの?」「何しているの?」と言いながら駆け寄ってくるのですが、幼稚園になると全く逆で、どんな環境でも冷静さと落ち着きがある園児のオーラを漂わせています。

遊具:年少・年中向け

園庭にある道具は、小学校と同じ遊具が設置されていました。大きい子は遊べるけど小さい子は遊べないなと少しマイナスな評価(>_<)。すべての幼稚園がそうではないと思いますが、子ども達が園庭で遊んだり遊具で皆でワイワイしながら遊ぶ様子が浮かびませんでした。すべり台やシーソー、編み状のトンネル、トンネルジム、ブランコなどの遊具ではなく、幼稚園に置いているものは鉄棒・上り棒、うんていなど小学校の体育の授業で練習をする遊具でした。2歳児や3歳児ができる遊具があっても1つかな、けど大人がいないと遊ぶのは難しいかなという具合でした。メリットは幼稚園の時から小学校の体育に備えて練習ができるので子どもは小学校に入ってからも一つ不安が消えてよいのかもしれませんね。

その他

学童がない

幼稚園は附属の学童がない場合がおおいです。幼稚園の預かり時間的にもフルタイムで仕事をしている家庭より時間に余裕がある保護者向けの預かりや学びの場として活用する利用がねらいもあり、小学校に上がっても学童に入れる必要性がない子ども達やご家庭が多いのかなと思う次第です。

預かる時間が短い

幼稚園は朝7時30分頃から14時もしくは15時までが基本の預かり時間です。保育ではなく教育を目的にしているため預かる時間が短いことが挙げられます。14時組の降園、15時組の降園と帰りは分かれいて、15時以降預かりが必要な場合は自由預かりという形で一つの教室に集まり保護者の迎えがくるまで過ごすという方針でした。幼稚園によって預かり体制は差がありますので、登園したい幼稚園にお問い合わせやパンフレットを確認したりなど実際、どのぐらいの時間が預かれるのかを聞いてみましょう。基本時間以外の預かり時間は預かり料金が別途必要な場合がほとんどです。また、小学校と同じサイクルで夏休み、春休み、冬休みがあるため幼稚園は休園になります。そこを踏まえると年間を通して、保育園と幼稚園の預かる時間には大きな差があります。

動物の飼育(○○係)

幼稚園ではウサギや鶏など動物を飼育している場合があります。小学校でも「○○係」があり、係決めをしていきますよね。幼稚園でも自分が受け持った当番や係を責任をもって最後まで行うという意識づくりを始めているのでしょう。

給食室がなく、おやつは市販

園に給食室があるかないかも気になるところ。見学した園は、附属の幼稚園だったので、母体校から給食が届くようです。母体校の体制によりますが附属の給食室が使えない理由よりおやつは基本市販のお菓子類とのことでした。

慣らし保育がない

見学した幼稚園は慣らし保育がありませんでした。基本は3歳児以上の園児を受け入れるため、慣らし保育はなく、学校と同じで入園式があり次の日から入園、活動の流れです。1日の体験入園が慣らし欲しくの代わりでした。

保育園の体制・考え

先生は、保育者

保育園の場合、親に代わって子どもの面倒をみてくれる場(≒保育の場)の意味が大きいです。そのため、保育園に入る条件が両親が働いていること、保育ができる状態ではないことが挙げられます。入園者を自治体が管理している点で保育園申込は市町村になりますね。(幼稚園は直接、その園に願書を出します)保育園の先生は、園児にとってはお母さんの代わりとして、子ども達の生活や過ごせる場を提供し共に過ごしています。保有資格は保育士の免許が必要です。

方針:愛情、自由

保育園の生活はのびのびと自由に遊んで過ごすという趣旨があることです。一方で幼稚園は学びの場なので、習い事を学ぶようなカリキュラムが組み込まれています。とは言え、最近の保育園でも英語やダンス、水泳教室、音楽教室など教養と知識を高める傾向があります。保育園は、子ども達に自由とお母さんの代わりにスキンシップと取ったり抱っこをしてあげたりがメインで、クラスが上がるにつれて年齢に応じた関わり方もしていくため、保育園に通っていても1人で物事ができる力、何かに集中して取り組む力、読み書きなど基礎力、コミュニケーション力や対人関係も築いていきます。幼稚園と保育園は同じように学びを得ますが、そのレベルや程度、習得時間に差がある可能性があります。

遊具:低年齢でも遊べる

保育園の遊具は、0歳児や2歳児からの低年齢でも遊べるものが揃っています。見学した某幼稚園にあるような鉄棒・上り棒、うんていが保育園になくても園内にある遊具で遊ぶことで必要な基礎体力を身につけることができます。キャラクターものの遊具や危なくないプラスチック製の遊具、低いすべり台やジャングルジムなどバリエーション豊富な遊具を置いている園が多いです。中には、あまり遊具を置いていない保育園もあり、何もないところから子ども達が遊びを自ら見つけ、研究できればという思いもあるようです。

その他

附属の学童がある園が多い

保育園にはほとんど学童が附属しています。その保育園の園児のみが学童を利用できる体制になっている場合がおおいです。保育園に預けている親御さんは共働き・フルタイムが多いので、こどもが保育園に上がっても、家庭環境は大きく変わらないため、学童を必要としていることが挙げられます。

預かり時間が長い

保育園は、基本、朝7時~夕方18時まで預かります。夕方18時以降は延長保育になり別途保育料がかかります。これは、親が8~17時勤務を想定しての基本保育時間になっています。

動物の飼育はあまりない

動物の飼育をしている保育園は少ない気がします。しかし、水生生物や昆虫を育てている園は少なからずあることでしょう。

給食室あり、おやつも手づくり

基本、保育園には給食室が整備されています。栄養管理士、調理師の方が栄養バランスを考えながら子ども達の味に合わせた献立を考えて提供をしています。おやつも手づくりが多いことでしょう。また給食室が身近にあることより、活動で子ども達のクッキングもカリキュラムに組み込まれていることがあります。

慣らし保育がある

保育園は、入園する約2週間前より慣らし保育があり、母子登園を行い子どもが保育園の環境に慣れていく時間を設けています。慣らし保育がない園もあると思いますが、基本は慣らし保育をしていています。どんな環境においても、子どもが違った環境に慣れるまで今まで心の頼りになっているママが傍にいてあげることはとても大切なことです。

最後に

幼稚園と保育園の違いをまとめましたがどうでしょうか?

保育園 幼稚園
先生の立場 保育者 指導者
方針 親の代わりに保育をする 学校前の学びの場
遊具 0歳児から遊べる
基礎体力づくり
小学校と同じ
運動機能を発達させる
預かり時間 7:00~18:00 8:00~17:00
(園より異なる)
学童 附属している 学童をしていない
行事 少ない 親の参加が多い

学びの時間やレベル・程度などに差がありますが、幼稚園には幼稚園のよさがあり、保育園には保育園のよさがあります。親がどちらに預けたいかで子どもの過ごす時間が変わってきますので、ママ達は焦らず今、本当に子どもに必要なものや時間、子どもが欲しているものを見つけてあげられるといいですね。

おしまーい。

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