鶏の脚に力が入らず座り込んで歩けない原因と回復にむけてやったこと

鶏を育てていたある日、鶏の体調が少しずつ悪くなってこんな症状がでてきました。

 

鶏の症状
  • 足に力が入っていない。
  • 歩けない、動けない
  • 座り込んでいる
  • 転倒、横たわってしまう
  • 起き上がれない

 

鶏の様子はこんな感じ。写真を載せますネ。

足が伸びた状態でご飯中
足に力が入らないため起き上がれない

 

可愛がっている鶏がこんな症状になってしまって、正直途方に暮れて悩んでいました。足を触るけど痛がらないし、見た感じでは外傷もないし、いったいどうしてこうなってしまったものか(>_<)

ネットで検索すると「マレック病」が出てきて。どうしよう・・・・。

今回、鶏の足が悪い症状に、どうしよう・・・という悩みに少しでも希望が持てるといいなと思い、記事にします。

注意:動物病院で受診した上で獣医師さんから教えていただいた内容や診察内容をまとめています。同じような症状に必ずしも当てはまるわけではないと思いますので、一例としてご参考までにお読みいただければと思います。気になる症状は動物病院を受診することをおススメします(*^^*)

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動物病院探しのコツと受診のタイミング

動物病院の受診対象動物が「鳥」となっていても、インコや文鳥がメインなので家畜でもある「鶏」を診察してくれる獣医師さんは限られているのではないでしょうか。

ネットで調べて「鳥」を診てくれそうな動物病院に問い合わせをしたけど、断られてしまいました。感染症が疑われるなら診てくれないよな。

2~3日探すも見つからずでしたので、鶏を購入した小鳥屋さんに相談することにしました!症状を説明すると、鶏を診察してくれる動物病院を紹介していただけることになりました。

動物病院探しのコツは、飼ったペットショップや小鳥屋におススメの動物病院を紹介してもらうことが一番です。ペットショップや小鳥屋さんのかかりつけ医でしたら、安心感もありますしね(*^^*)

早速、紹介された動物病院に伺い診察してもらうことができました。動物病院の獣医師さんから言われたのは「症状が出てから日数が経っているので、早めに連れてきてね。」とのことでした。症状がでてから日数が経っていると回復日数がよりかかってしまうみたいでした。

受診は鶏の様子を診てからではなく、何かしら異変の症状を察し感じたらすぐに動物病院を受診することがその後の回復に影響してくることでした。(次回からは、鶏を診てくれる動物病院が分かったので、すぐに診察に連れていくゾ‼)

動物病院を受診して、鶏の豆知識が増えたので備忘録で残しておこうかと思います。

体調不良を感じたら体重測定を始める理由

病気や症状は一つの要因だけが原因だけではなく、「生活環境や食生活、鶏の年齢など鶏のことを熟知する」ことで見抜けるということを知りました。日々、気にしていなかった飼い主の知識不足が原因で鶏の体調を悪くしてしまっていたのです。

体調を崩してしまった成鶏は、オスコッコちゃん(これ、実は名前(^^))の体重を気にしたことがなかったのですが、病院で鳥の体重測定が行われました。

受診日の体重は 515gぐらい。

判定は、痩せ方(それも激やせ判定)

チャボの体重はどのくらいかというと日本家禽学会のHPを引用させていただきます。

体重は雄約700g、雌約600gである。

日本鶏の紹介「日本家禽学会」

獣医師さんのお話によると「体調不良の鳥は、元気な不利をしている」ので餌をつついて食べているふりをしているから満足いくまで食べれていないことが多いらしいのです。

さらにチャボの代謝はどんなかんじかというと、

チャボの心拍数は 120~200回/分
体温は 40~40.5℃

*ちなみにインコの心拍数は300回/分

人間の心拍数が1分間に約60~100回なので比較するとチャボの心拍数は2倍なので「チャボの代謝は高い」ことを教えていただきました。

鳥は代謝が高いのでご飯を食べれなくなると、エネルギー吸収より消費の方が上回ってしまって体重が急に減ってしまうそうです。さらに、体調が悪いと羽を膨らませてしまうので痩せているか見抜くことが難しいとのことです。そのため、鳥の体調を判断する上で、毎日の体重チェックは欠かせないことを知りました。

体調の善し悪しの判断の一つは体重である。

 

ということで、本日から毎日、鶏の体重測定をすることになりました。

鶏の体重測定はけっこう、大人しく座っています。病院では透明の虫かごプラスチックを測定器に乗せて測っていました。

大人しく体重測定中
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原因は、ビタミン不足とその理由

診察の問診で食生活について聞かれました。餌は、こんな感じで与えていていました。

与えていた餌
  1. 市販の鶏用の飼料(毎日)
  2. 牡蠣殻(毎日)
  3. 玄米(週に1~2回)
  4. ミルワーム(庭遊びから籠に呼び戻し用)
  5. ミミズ・バッタ(庭遊び・庭掃除の時)
  6. 大根の葉(季節限定)

餌の与え方を確認された獣医師さんがあれっという感じで追加質問されました。

大根の葉はいつ頃あげていたんですか?
季節限定と書いてありますが、今はあげていないのですか?

大根の葉は、大根葉がある時期のみあげていて、もう2~3カ月ぐらい与えていませんでした。市販のお野菜も値段が高騰しているし、お庭で遊んでいるので鶏自身が好きな雑草を食べていると思っていました。他に飼っている鶏も同じ育て方をしていて、オスコッコちゃん以外は全員元気だったのでまさか、餌の与え方が鶏の足に影響してくるなんて思ってもいなかったのです。

ズバリ、

ビタミン不足

脚気の疑い

ビタミン不足を指摘されたのです。確かに生野菜を与えなくなった時期から鶏の足が悪いのかなと感じ始めた時期が重なっていました。ビタミン不足でその原因は与えている餌の質でした。

しかし、同じように飼育している他の鶏は元気だったのに、1匹だけビタミン不足になってしまった理由は、餌の質というよりはその鶏が持つ個性的なもので、ビタミン吸収をする機能が上手に働けなかったのではと考えられます。つまり、鶏にも個体差があってビタミンを吸収できる子もいれば、少しは吸収できる子、吸収しにくい子もいるということになります。

その後経過は?

ビタミン欠乏症の一つとして挙げられる脚気は、ビタミンB1の不足によって心不全と末梢神経障害が起きる病気のことです。 心不全による足のむくみ、神経障害による足のしびれの症状があり、まさにオスコッコちゃんが患っている症状と同じでした。

診察では、強いステロイドの抗生剤を筋肉に注射しました。それから1週間分の神経の炎症止めである抗生剤と副作用防止(飲み薬)とビタミン剤(粉薬)を処方されました。ここでも獣医師さんがビタミンについて教えてくれました。

鶏が摂取するビタミンは、人間が摂取したのと同様に、水溶性ビタミンは尿としてでるので問題ない。(*鶏の尿は固形。白い糞を見たことがあると思うけど、その白い糞は鶏の尿。)一方で脂溶性ビタミンは油に解けてしまうので与えすぎると脂肪になってしまう。

  • 脂溶性ビタミン:ビタミンA D E K
  • 水溶性ビタミン:ビタミンB群(ビタミンB1、B2、ナイアシン、B6、葉酸、B12、ビオチン、パントテン酸)、ビタミンC

 

ちなみに、処方されたビタミン剤は市販でも購入ができます。我が家も昔、昔~使っていたものでした。

 

 

鶏のビタミン不足で足が動かなくなった場合のその後はどうなるのか気になりますよね。


 

ビタミン欠乏症の鶏のその後の経過について聞いてみました!

1. 回復するの?

ビタミン欠乏症で脚気になった場合は通常1週間で回復し、歩けるようになるそうです。(*ただ、今回の場合は、歩けなくなって時間がたっているので回復までに時間がかかりそうとのこと。

ビタミンを摂取することでこのまま足が動かないままズルズル過ごすことはないそうです。良しかれ悪かれ結果が見えてくるとのこと。

2. 通院はどのくらい?

回復するまで通院は1週間に1回。鶏の体調チェックと薬の調整があります。動物病院から近い人は通院スパンを短くしたいみたいですよ。1週間に1回ではなく毎日とか。注射した薬の効き目に時間があるみたいです。

3. 他の病気・感染症の疑いは?

鶏の足の病気の一つである「マレック病」ではなくビタミン欠乏症が原因で決まりなのかというと、まずはビタミン欠乏症をまずは疑っていいかもとのことでした。マレックス症は病院では検査することができず、家畜保健衛生所でしか検査ができないので、検査をしなければ判断がつけられないとのことでした。今回、足が悪くなり始めて今に至るまでの期間が長いので、感染症や病気の症状や経過とは違うということでした。(感染症や病気で長い期間、足が悪いままで生き抜くことが難しいというニュアンスを受けました。)


ビタミン欠乏症の疑いということでお薬も処方していただき無事に帰宅しました。(正直、感染症や伝染病等の診断がついた時はもう家に連れて帰るのは難しいのではと覚悟もしていました。

無事に帰宅でき、回復の見込みがあるとのことで今から食生活の見直しと回復に向けて始めた取り組みを紹介しようと思います。

食生活の見直しと飼い主が始めた取り組み

食生活の見直し

食生活の見直しでは、ビタミン不足なのでスーパーセンターで鶏用に青野菜を買ってきました。ここでも獣医師さんに教えてもらったことをまとめます。

  • ミルワームは栄養素が悪いのでおやつ程度。主食はダメ。
  • 人間と同じように栄養のバランスは大事。
  • 牡蠣殻にはヨウ素が入っているので与えた方がよい。
    ※海に落ちているイカの骨もOK。塩分抜いて与える。
  • ボレーコ等市販の餌を購入する時は裏面の栄養素・材料を確認する。
  • 塩土は製品のバランスがあるので控える。
  • 青野菜はシュウ酸が少ないものを与える。
    ※青野菜とは緑色の濃い葉野菜の総称で、ほうれん草や小松菜、チンゲン菜、空心菜(クウシンサイ)、タアサイ、春菊、ターサイ、豆苗、モロヘイヤ 等

とうことで、スーパーセンターでは季節を問わず野菜が売っているので、小松菜・水菜・豆苗を購入し小さくみじん切りにして毎日鶏に与えられるように用意しました。

食生活後に毎日食べている餌の内容はこんな感じですよ(*^^*)

与えていた餌
  1. 市販の鶏用の飼料(毎日)
  2. 牡蠣殻(毎日)
  3. 玄米(週に1~2回)
  4. 青野菜(1日2種類、手の平にこんもり乗る量を与える)

やっぱり青野菜は大好きみたい(*^^*)

青野菜を美味しそうに食べています

 

可愛いい~(((*д*)))カッカワイスギルッ💕

飼い主が始めた取り組み

鶏の命を守るために青野菜がいかに必修なのかを実感し、始めた取り組みが「野菜を育てる!」ということでした。

がっつり家庭菜園

 

鶏が大好きな大根をいつも食べさせてあげたい思いからお庭の一部でミニ家庭菜園を始めたのです。そこで、簡単に作れるレイズベッドにしました。

大根葉を育てています!
新鮮な採れたて大根の葉を召し上がれ!

鶏は大根の葉が好きですが、栄養が偏らないように数種類の青野菜を育てることに(笑)そして、育てる野菜、その品種、特徴も鶏の健康を意識した野菜を選ぶようにしました。

鶏のための野菜作りで気を付けたポイントを載せておきますね(๑•̀ㅁ•́ฅ✧

鶏に与える青野菜栽培のコツ
  • 無農薬で育てる
  • 数種類を育てる
  • 管理しやすい家庭菜園レベルでOK
  • シュウ酸が少ない品種を選ぼう
    例)ほうれん草だと、えぐみが少ない品種。サラダほうれん草とか。

受診後の1週間の回復の様子

最初の受診から1週間が経過したオスコッコちゃんの様子です。なんとか、体を起こしています。だけど、まだフラフラして転倒してしまうことがおおいです。

少しは自立できるようになった

 

ご飯もなんとか食べています。1人で食べようとするけれどもふら付いてしまうので、オスコッコちゃんを抱っこして手で食べさせてあげています。ご飯をどのくらい食べているのかを素嚢(読:「そのう」とは、消化に先立って食べたものを一時的に貯蔵しておくための器官のこと)を触って確認しています。今は、まだ食欲があるからいいけど。あと、転倒で羽が少し折れてしました。

急に回復するわけではないんだね。

受診からその後の経過

受診した日よりは少し足に力が入るようになった感じもするけど、日によってはぐったりしているときもあります。

回復に向けての記録はひとまずここまで。
鶏は家畜というイメージがあるけど、大事な家族の一員(◍′◡'◍)
おしまーい。

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