「2歳児健診は何をするの?」と気になるママ達も多いのではないでしょうか。1歳児健診と同じような内容なのか、それとも新しい検査が加わるのか気になるところ。2歳児健診のメインはお口に視点を当てた検査になります。虫歯、唾液の酸度や歯並び、歯ブラシ指導です。今回、具体的にどんなことをしたのかまとめます。
目次
問診
問診では、健診受付の時に提出した問診票にそって確認をしていきます。2歳児は乳歯も生えそろいお口の力を育てていく大切な時期なので、食生活、虫歯予防の確認の項目がメインです。追加で、予防接種の状況も確認しましたよ。
子どもの食生活について
睡眠 | 起床時間/就寝時間/排便の有無 |
食事 | 朝食の頻度/食事の時間(食事の所要時間)/好き嫌い(魚・肉・生野菜)/噛み方/食べている時の飲み方/食事をする落ち着き方 |
間食 | 時間/回数/量/甘味(クッキー・スナック・グミ・飴・チョコ・ハイチュ・他) |
飲料 | 間食の飲み物/普段の飲み物/喉が渇いた時の飲み物/水分補給の内容・種類 |
姿勢・癖 | 食事中の姿勢(足がぶらぶらしている・背中を曲げる・指しゃぶり・爪かみ・唇を吸う・歯ぎしり・舌がでる/その他)/就寝中(いびき・指しゃぶり・歯ぎしり・唇を吸う・口が開いている)/口を閉じているかの有無 |
フッ素塗布 | 使用の有無/使用しているタイプや種類 |
内容
体 | 気になる症状/ひきつけの有無/視覚について/聴覚について |
生活習慣 | 1日3回食事は規則正しく食べているか/おしっこを教えてくれるか/生活リズムはどんな感じ?/テレビ(DVD・スマホ)の視聴時間 |
運動 | 走り回ることができるか/ジャンプができるか/スプーンやフォークの使用状況 |
ことば | 自分の名前が言えるか/2語文を話すことができるか |
社会 | 積み木遊びやお絵かきができるか/体の部位が分かるか/何か欲しい時に「ちょうだい」と言えるか/洋服を自分で脱ごうとするか/「こんにちは・いってらっしゃい・いただきます・ごちそうさま・おやすみなさい」が言えるか/好きな遊び/今までの事故について/事故防止の対策の有無 |
育児 | 子どもの様子や行動できになることはないか/子育てに関して相談や協力してくれる人は?/子育てで気になることや感じること困っていることなど |
お母さん(お父さん)の状況などについて | 喫煙の有無/ゆったりと過ごせる時間の有無/父親の育児について/育てにくさの有無/この地域で子育てをしたいかの有無/状況確認(しつけのし過ぎの有無・感情的に叩いた・乳幼児だけを家に残して外出した・長時間食事を与えなかった・感情的な言葉で怒鳴った・子どもの口をふさいだ・子どもを激しく揺さぶった・いずれも該当しない)/かかりつけの医師/かかりつけの歯科医師/市のことについて |
発達検査
個室で各一人ずつ保健師さんが発達検査を行います。1歳児健診の検査がクリアできなかった子は1歳児健診と同じ内容も検査し、発達の具合をみる可能性もあります。
椅子に自分で座れる
保健士さんにお名前を呼ばれると、娘と手をつないで一緒に歩きながら個室に入ります。そこには机、椅子が2つ(大人用と子ども用)ありました。2歳児になると「自分でやりたい」という自我があります。子ども用の椅子に座らせようと抱っこすると「自分でする」と意志表示があり、手と足をバタバタ(^^;ママはそっと見守り隊でいます。
挨拶ができる
子どもが無事に椅子に座ったところで、保健士さんが自ら「こんにちは」と会釈をして挨拶をしました。すると、娘ちゃんも同じ言葉を使って「こんにちは」と返事をしたのです。
社会性の一つとして、挨拶ができるのか確認をします
質問に答えることができる
保健士さんは次から次へと質問をします。
②お名前は?
③何歳?
④○○ちゃんの目はどこにある?もう一つは?
2歳児がどこまで言葉のキャッチボールができるのかを確認しています。質問の意味が理解でき言葉で返答ができるがポイントです。ママはいつだって見守り隊ですが、ついつい質問に対して子どもが答えられたら、人前関係なく褒めてあげましょう。子ども視点では、人前で褒められることに対して恥ずかしいと思わない年齢で一方で褒めて欲しい年齢です。ママ達は「なにげない子どものできた!」さえも、是非褒めてあげましょうね。
積み木で真似っこができる
次に色違いの小さな積み木が6個、子どもと保健士さんに同等・同数の積み木が用意されていました。指示があったことは次の3つ。
②保健師さんが積み木でトラックを作り見本を見せ、同じように重ね立体あるトラックを作ることができる
③作った積み木のトラックを指で押して動かすことができるか。トラックの前進、後進をするのに指をどっち向きから推しているか理解し、落とさずに指を器用に使って動かせられる
保健師さんが「真似してみてね。できるかな~!?」の声かけで、子どもは “ 真似っこ大好き ” なので、遊び感覚で楽しく真似をして積み木を重ねていきます。「真似」が好きな2歳児☆
その後も、積み木遊びで夢中です
用意された積み木はこのぐらいの大きさでした
メリット | デメリット |
fa-check-square-o木製なので肌触りがよい fa-check-square-o消毒液で殺菌ができる fa-check-square-o三角形3つで四角形が作れる fa-check-square-o手の平サイズ感で握りやすい fa-check-square-o積み木数が少ないけど楽しめる fa-check-square-o片付けに場所を取らない |
fa-check-square-o上蓋がないため平置きのみ fa-check-square-o下箱は木箱で壊れない fa-check-square-o投げた時は危ない |
いろんな積み木がありますが、長く愛用でき少ない積み木で複数の形があり音もでたりと工夫がされています。基本色もついているので色の変化も楽しめ、使い勝手がよく収納場所を取らないです。
次、買うならコレ!子どもに遊ばせたい積み木
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さて、話をもとに戻して積み木の次は書く力の検査でした。
お絵かき(縦・横の線)が描ける
ボールペンと白紙を用意されました。保健士さんが縦の線と横の線を描いてお手本を見せるので、真似をして描けるかをチェックします。子どもはお絵かきが大好きなので日頃の遊びの延長上で気軽にお絵描きができるものです。
少し余談話のご紹介です。
そこで見守り隊のママが、ついつい自慢話「○○ちゃんは絵も描けるんですよ」と。すると保健師さんが「まぁ~。すごい!絵を描いて見せて」と子どもにお願いをしました。
(よし!頑張れ。我が子とママの心の声に力が・・・)
子どもは、大きな丸を書いて、目と鼻を点でつくり、横に線を引っ張ってお口。最後に顔の上あたりにグルグルグルして髪の毛を描いてくれました。
すると、検査の備考欄に「絵を描いた」と保健士さんに加筆されました(笑)(^^;
指示以外にできた発達があれば、次の検診時の参考にするために備考欄に記入します。
サイズ感が分かる
大きな丸と小さな丸が塗られた用紙を横向きに渡されました。保健士さんが子どもに問いかけます。「どっちの丸が大きいかな。」すると、子どもは “う~ん” と、「こっちだよ!」と答えながら大きな丸を指差します。答えられたら保健士さんが用紙を今度は縦向きにして「こんどはどっちの丸が大きいかな?」とまた質問します。(なんか、頭の体操をしている感じですね)そこで子どもがまた「こっちだよ~」って答えます。同様に小さい丸においても同じやり方で2歳児の出来具合を調べていました。
用意された丸って、こんな用紙
歯科健診
2歳児健診のメインでもある「歯科」。ママも参考になる情報をお伝えします。
診察
最初は、歯科医の診察があります。基本は子どもを膝の上に座らせるか、仰向きに転がらせて頭と手をママが押さえてあげながら、歯科医に “あ~ん” してお口を開いて見せます。一人で椅子に座って大人しくお口を見せてあげられる子は、ママの補助がなくても大丈夫ですよ。
②歯並び・隙歯など
③開咬(かいこう)
歯みがきができる
個室に入って、保健士さんが新品な歯ブラシを用意していました。子どもに歯ブラシの色を選んでもらい、自分の歯を磨いてもらうことに。2歳児が歯ブラシを抵抗なく持つことができ、自分で率先して磨こうとするのかを確認しています。
唾液検査
子どもが磨いた後の歯ブラシについた唾液を少し使って、酸度のチェックをしてくれました。虫歯になりやすい唾液なのかそれともなりにくい唾液なのかお口の様子が分かります。
アルカリ性だと虫歯になりにくい唾液らしい。
(表ではPH=7.5の濃い青にリトマス紙が変色)
食事を摂った後は基本は酸性に傾きますが、唾液の力によってアルカリ性(PH≒約7.5)に傾くようになっています。食べ物や飲み物、食べている時間により唾液の力が変わります。
ママの仕上げ磨き
ママの仕上げ磨きもチェック項目です。ママの仕上げ磨きができているのか、子どもは嫌がらずにママに磨いてもらうことができるのかなども確認しているようです。
家では、ママに磨かれるのがイヤな子でも人前では、有無を言わさずにお口を開けてママに磨かせてくれるときもありますよ。
(我が子は家では嫌がって磨かせてくれないので、このママの仕上げ磨きチェックの時はハラハラ・ドキドキしましたが、本当に我が子なの!?と思わせるぐらい、健診の時はお利口さんにお口を開けてくれましたから)
口の筋肉発達の確認
歯みがきが一通り終わったら、子どもが水を口に含んでうがいやガラガラ、ブクブクができるのかを確認します。健診室には子どもの身長に合わせた蛇口とシンクが設置されていますのでそこでコップにお水を入れて、保健師さんの前でうがいができるのか、ガラガラやブクブクができるのかを子どもにしてもらいます。
フッ素塗布
最後に、フッ素が含まれている泡を歯ブラシにつけてまた歯みがきをしました。
※フッ素は歯がキレイな状態でないと効果が半減しますのでキレイな歯である状態でフッ素を塗ってあげます。フッ素でコーティングした30分間は飲み物を飲まないようにね。
お店に行くとキャラクターやアニメの歯磨き粉を子どもが欲しがると思います!最近は味もバリエーション豊富ですよね。歯医者さんでも販売している「歯科用フッ化物&キシリトール配合歯磨剤!フッ素滞留性が120%に向上!」の歯磨き粉をご紹介します。
最後に
以上、2歳児健診でやっとことでした。地域によって健診内容が異なることもあります。
健診に行くと同年代の子ども達が集まるので、子どもは周りの様子に関心や興味を持って動きまわったりすることがあります。子どもは走り回る元気が一番ですが、ママの声かけやママがその場で子どもと遊んであげることで、できる限り指定された空間にいれるようにしたいですね。健診に行くと、ママ同士でお話していたり、ママはどこか椅子に座っていたりして、子どもはどこそこにお散布したり遊びまわったりしている様子をよく見かけます。子どもを自由に育てるのと目を離して子どもを自由にさせておくのはまた違った意味なので、健診時はちゃんとママと子どもは一緒にいれるように他の子どもやママ達に迷惑をかけないようにマナーを守れるママと子どもの姿勢・在り方も検査の一つなのではと感じつところでした。
今回は新型コロナ感染を防ぐためにも「3密」を防ぐために各自マットが用意され、間隔を保つ工夫がされていました。
健診会場の様子
おしまーい。