赤ちゃんは体調を崩しやすく、特に下痢が長引くと心配になりますよね。感染症胃腸炎から約1ヶ月経過しても安定して通常便にならない場合、処方薬では治らない場合もあるそうです。本記事は1歳児児の子どもを持つママが赤ちゃんの長引く下痢で病院を受診したときに主治医から教えていただいた実話です。
注意事項
本記事の内容は下痢が治る方法を保証したり病気の原因を確定したりするものではありませんので、ご注意ください。一つの知見としてお読みいただき読者の方のご判断でご活用ください。
目次
1歳児は下痢が長引くのは当たり前
赤ちゃんの下痢が治らず、振り返ればもう1ヶ月ほど下痢に悩まされていました。下痢のためかかりつけ医を受診するたびに感染症胃腸炎と診断され腸整剤を処方されては治らず、お薬の処方もなくなってしまうケースもあります。病院の対応があっさりだったり主治医からのアドバイスがない中で、下痢が長引くと心配ですよね。下痢が続いたこの1ヶ月の間に病院を受診した回数は、時間外対応ができる病院や休日対応が可能な病院で診察が必要が必要な場合があったため病院を変えながら5回以上。下痢以外にも発疹や咳、重なる発熱で受診していますが、一貫して下痢の症状は続いていました。そこで最後に受診した病院で子どもの下痢について主治医から詳しくお話をお聞きすることができました。
どうしてこんなにも下痢が長引くのでしょうか?
年齢や体力などで体調が回復できるスピードが違ってきます。1歳児の下痢が長引いてしまうのは通常範囲、当たり前と思っていいでしょう。
下痢をしていることや流行上、下痢が長引く場合でも軽い胃腸炎と診断されることがありますが、驚くことは、主治医が「胃腸炎は基本○○日で治るものですよ。」とお話されたことでした。
胃腸炎は何日で治るのか
主治医のお話ですと、感染症胃腸炎が治り回復する日数とは!?
感染症胃腸炎は基本2~3日で治ります。
食事が摂れるようになって下痢の回数が減れば回復傾向にあるそうです。食欲もあり元気で下痢が2回ほどでしたら保育園や幼稚園に預けても大丈夫と言われる主治医もいらっしゃいますが、状況を踏まえて、「下痢をすると蔓延防止のため保育園が預かるのを嫌がるでしょう。」と保育園側や親の悩みをくみ取りながら伝えられる場合もあります。
さて、感染症胃腸炎は基本2~3日で治るというわけですが、薬も飲んでいるのになぜ治らないのか聞いてみたんです。そしたら、納得する回答が次のことでした。
感染症胃腸炎では薬より食べ物に注意してあげましょう。
食事療法と処方薬の効果とは
感染症胃腸炎を一番早く治す効果は食事療法とのことでした。完治するための行動指数を10とした場合、処方薬の効果が1、残りの9は食事の仕方に秘訣があるようです。
処方薬の服用:10~20%の効果
食事の仕方 :80~90%の効果
ということで、ここからがお役に立つ情報になると思います。(お待たせいたしました)
食事の作り方と摂り方
感染症胃腸炎や下痢が長引いている場合、「消化に良い柔らかい食べ物を食べさせて下さい。」と言われることがあると思います。実はこれ自体が勘違いをしてしまっていることがあるのです。消化に優しいものと言えば、うどんやおかゆが思いつくと思います。そこで主治医に聞いてみたんです。
うどんやおかゆを食べさせたらいいのでしょうか?
うどんやおかゆは消化に悪いんだよ。
うどんは消化にいいと思っていましたが実は消化に悪いこともあるそうです。ネットで調べていたら確かに次の記事を見つけました。
長年、消化器外科、内視鏡医としての経験からするとうどん、そば、ご飯、おかゆなどの炭水化物と言われるものは、はっきり言って胃での消化はかなり時間が掛かります。研究によるデータでもご飯は10時間、パンは6時間かかるという結果もあります。細かい時間は抜きにして、私の印象でもご飯は8時間以上はかかります。
さらにもう一つ、気になる記事を引用させていただきます。
もしみなさんが日ごろから、疲れがとれない、集中できない、頭痛、不眠、うつ、お腹が張る、よく下痢をするといった体の不調を抱えているとしたら、その要因の1つが小麦である可能性は否定できません。小麦はパンだけでなく、パスタやうどん、ラーメン、そうめんといった主食からクッキー、ケーキなどのお菓子、関西人が大好きな粉もん、揚げもん(パン粉、唐揚げ粉、てんぷら粉)、カレールーに至るまで、ありとあらゆる食品に含まれています。
小麦粉には「グルテニン」と「グリアジン」というタンパク質が含まれており、水を加えてこねると、2つのタンパク質が絡み合って粘り気のある「グルテン」に変わります。実はグルテンは分解・消化されにくいタンパク質であり、簡単には便として体の外に出ていかず、長い間腸に留まり、粘膜に貼り付いてしまいます。
消化にイイと思っていたうどんは、小麦でかつ蛋白質の一つであるグルテンが消化されにくいため実は消化に悪いということが分かりました。
では一体、何を食べさせたらいいのでしょか。
うどんやおかゆが必ずダメというわけではなく、全ての食材において圧力釜、もしくは30分以上かけて良く煮込むという過程が大事なのです。
確かにうどんはコシが残っている場合、赤ちゃんはしっかり噛むことができないですね。噛まずに飲み込んでしまう赤ちゃんもいることでしょう。食材をかなり柔らかくするために30分以上煮込む、もしくは圧力釜を利用することがお腹に優しい食事を作るコツです。では、下痢をしている場合、どんなメニューを食べさせたらよいのかですが、実際に赤ちゃんが食べてくれたメニューをご紹介します。
失敗しない下痢食メニューのおススメ3つ
野菜スープ
一番体に良いのは野菜スープを作ることと教わったので早速作ってみました。
じゃがいもは消化に良いため使って欲しい食材の一つです。野菜スープを作ったら調味料などで味付けをする前に小分けにしておきましょう。そして、日によって味付けを変えてあげるとバリエーションが増えて食事を楽しむことができます。野菜スープをあげるときは上澄みをスープとして、また具材を入れての2種類が作れます。具材はさらにつぶしてドロドロにしてから子どもに食べさせてあげました。
レシピのご紹介
①じゃがいも(角切り)
②にんじん(角切り)
③大根(すりおろし)
④里芋(角切り)
⑤しいたけ(細かく刻む)
調理のコツ
具材は子どもの食べれる角切りの大きさに切りますが、ここで美味しく仕上げるコツは、③大根をすりおろすことと⑤しいたけはできる限り細かくみじん切りにすることです。そして根菜類をメインにしています。
鍋で煮込んだ野菜スープは鍋一つで味付けをせずに、小分けにして食事をする時に一回分の野菜スープの味をつけてあげましょう。
小分けにして食事をするたびに味付けをするということも赤ちゃんが一つの味に飽きることなくいろんな味を楽しみながら食べてもらうための手法です。味付けは、塩やコンソメを少しなら使用してOKです。市販のベビー用の和風だしを使っても食べやすくなります。味付けのパターンをまとめておきますね。
①塩だけで味つけ
②コンソメと塩を使って味付け
③トマトとコンソメ、塩で味付け
(トマトはトマトジュースを使用
④市販のベビー用和風だし
本記事で使ったトマトジュースをご紹介します。甘くて使いやすいでした。何といっても糖度10なのです。
おかゆの作り方
風邪を引いたり体調を崩している時に食べるおかゆですが、おかゆにした後に圧力鍋を使いさらに柔らかくしていきます。米粒から湯がくときにでるお米のトロミが多く作れるように水をたくさんいれて弱火でじっくり煮込むようにします。
①刻み海苔+卵の黄身
②減塩シラス
③ふりかけ
擦りリンゴ
「お腹にリンゴは優しい」と言われていますが、お腹に優しいと言えるのはリンゴをドロドロにすりすりおろしている状態です。皮をむいて角切りに小さく切ったリンゴは消化に悪いとのことでした。
最後に(まとめ)
最後に1ヶ月続いた下痢ですが、食事を見直すことで3日目で通常の便に戻りました。軽い感染症胃腸炎でなかなか回復せずに下痢が長引いてしまった理由は食事の大きさや硬さで子どもの胃や腸に負担をかけてしまっていたのではと思います。
下痢で病院を受診して調整剤が処方されますが、薬に頼るよりまずは食事の見直しが大事ということに気づかされました(>_<)
おしまーい。