紫陽花の挿し木発根後の管理-鉢上げ苗の見極めとコツ-

発根に成功した紫陽花を大事に育てたい!!

紫陽花の挿し木が発根をしたら、次は夏越しに向けて準備をしてあげます。発根が確認でき、苗の成長具合を確認しながら7月中旬までに植替えを行います。

植替えの必要性

発根をしたら、紫陽花の根は成長のために栄養分を吸収し樹木の生育のために根張りをしようとしています。ところが、挿し木をする時に、挿し木専用の土や赤玉土を使っているためこれらの土の性質上(水はけがよく、栄養分が少ない土)、根が必要とする栄養分の吸収や根張りに適した土とは言えないんです。樹木の成長にあたり、根が栄養を吸収するためには、土自体に栄養を保てる性質があり、これからの猛暑を乗り越えるためにはある程度の保水力がある土を好みます。水はけがよい土は乾燥しやすく、栄養分も流れ出てしまいます。そういう理由から挿し木用の土や赤玉土単体での栽培から今後の栽培に適した土に植え替えてあげる必要があります。

植替え時期

その時期は、1日の朝と夜の温度差がない7月中旬までです。1日の気温差が大きい時期や日中気温が上がる時期は紫陽花の苦手なので気候的に、苗自体の元気がなくなってしまいます(紫陽花の夏バテ)。発根してすぐに植替えをすると植替えのショックで枯れ込んでしまうことや未熟な苗なので水分の吸収が上手にできずに徐々に枯れてしまう可能性があります。一方で7月下旬は1日の気温差がそこまで大きくはない気候ですが、猛暑までの生育期間が短くなってしまうので、上手に根が張れずに8月の猛暑に耐えられずに苗が弱り枯れてしまう可能性もあります。鉢上げしてから根回りができる時間を多く確保するために、発根してから2~3週間後(できれば3週間以降)で、7月中旬までに培養する土に植替えをします。

発根後の育て方
①植替えを7月中旬までに行う
⇒比較的涼しい時期に植替えすることでダメージを最小限にする
⇒栄養を吸収できる土に変えてあげる
⇒夏までに根張りができる時期を長く設けるため
②土表面が乾いたら水をたっぷりあげる
⇒乾燥しやすい時期なので適度な水が必要
③肥料をあげる
⇒8月までに株を充実させるねらい
④直射日光に長時間当てない
⇒朝日に当て、西日は当てない

発根後の成長

発根2週間後の苗

6月に挿し木をして2週間ほどでわき芽が芽吹いてきました。新しい芽が成長しているということは、挿し木が元気に育っているわけなのでこの頃になると発根を確認できます。(ू′o‵ ू)

だけど、まだ挿し木を抜かないであげてね(≧へ≦)

植替えはもう少しわき芽が大きく成長して根が伸びるのを待ちます。発根した紫陽花に手を加えていくのは、7月に入ってからがよいです。早めに挿し木をしてかつ順調に発根をしている苗だとしても6月はそのまま成長の鉢上げまでの期間を大切に育成します。できる限り丈夫に育った苗になった時点で鉢植えした方が、その後の枯れ込みを防げますが時期は7月中旬までです。

発根3週間後の苗

わき芽がより成長して、元気で生き生きとした葉が芽吹いてきました。発根から3週間すると、他の脇芽からも葉が芽吹いてきます。元気があるよい株。このぐらい成長した苗になると植替えをしても枯れ込まずによく成長をします。

7月中旬にはこのぐらいの苗になるように挿し木の時期やその後の栽培管理ができるといいですね。

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植替えの仕方

一回り大きなポットに植え替える

挿し木をして1ヶ月ぐらいしか経っていないので、根がギュウギュウに張って詰まっているわけではありません。ポットのサイズはいきなり大きなサイズに植え替えると根回りが上手にできません。根はポットの側面に沿って回りながら伸びていく性質がありますので、大きなポットですとポットの真ん中は根が少ない状態になります。

ポットの底にネットを敷く

ポットの底にはネットを入れてあげます(。☌ᴗ☌。)

※園芸品コーナーで鉢底に敷くネットが売っていますが、日常品で代用することもかできます。このネットは、球根を買った時に球根が入っていたネットをハサミでカットして使っています。ネットがない時は、玉ねぎが入っているネットでもOKです。

本来、軽石を入れた方がよいのですが、ポット上の時は軽石ではなくネットを使っています。玉ねぎネットを使って節約しちゃいましょう!

土を敷いて肥料を入れる

ネットを敷いたら、土を入れて、さらに肥料を入れます。

今回作った土は、花壇用の土:赤玉土=1:1で配合しています。肥料は、マグァンプKを使っています。

紫陽花の花色は土壌のphで赤色になったり青色になったりします。土づくりから根本的にphを調整したい方はこちらの記事に詳しくまとめています。

肥料の上に土を被せる

肥料が直接、根に当たってしまうと根が傷む原因になります。肥料が見えなくなるまで土を入れ込みます。

植替え用のポットの準備はできたので、今度は発根した挿し木に手を加えていきます。

周りの土ごと抜く

根はまだ小さく弱いため、丁寧に扱うようにします。苗を抜くときは、ポットの周りをモミモミしながら挿し木用の土を崩していきます。苗を引っ張るのではなく、取り出してあげましょう。上の写真の通り、根が張り、しっかり土を絡めているのが分かります。

根とポットの隙間に土を入れる

取り出した苗をポットに入れたら、土を入れてあげます。

肥料を与え、水をかける

ポットの少し下まで土で埋めたら、今度は肥料と水をかけて植え替え完成になります。

お水をかけるときは、植物活力素の「メネデール液」混ぜて使うと紫陽花が元気になります。

鉢上げ苗の見極め

⑴ 今年花が咲いた枝を挿した苗

今年花が咲いた枝を挿した苗が成長する様子を観察します。挿し木用に開花後すぐに剪定をして挿したので、今から紹介する苗は鉢上げまでに約2か月ほど挿し木用の土もしくは赤玉土で育てた紫陽花です。7月中旬に植替えを行うので遡ると5月中旬から下旬に挿し木を始めた苗です。

梅雨入りが早い年は5月中旬から挿し木に挑戦
鉢上げの7月中旬まで2か月間育てます

挿し木をしてから2か月後の苗
脇芽が成長しました

⑵ 頂芽挿し

今年花が咲かなかった枝を挿し木にした場合の成長を観察します。5月下旬に挿し木を行い、7月中旬まで約2か月間育てた苗を紹介します。

茶色のポット(写真の左側のポット)に注目してね。

2か月経つとすごく成長しているよ!
培養土に植替えてOKな苗に育ちました

最後に

6月に発根をした紫陽花は、7月に大きく成長します。梅雨入りや曇りの日が続くようなら5月下旬から挿し木にすると鉢上げの7月中旬までより良い苗に育つため、植替えによる枯れ込みを防ぐことができます。そして、猛暑までに紫陽花の株を充実させることが大切です。紫陽花は育てやすい植物ですが暑さに弱いので、夏の気候は大の苦手です。夏を越えられる株を育てるには挿し木が発根したら植替えが必要です。7月中旬までに植替えができるように挿し木の時期や植替えまでの初期管理を上手にできるといいですね。枯れたら来年は鉢上げ時期から遡っていつ挿し木にすると、7月中旬までに植替えができる苗に育つかを研究してみましょう。基本は5月下旬から6月上旬までに挿し木をすると7月中旬の植替えまでの期間に挿し木苗がしっかり成長してくれますよ。

今年挿した苗でも夏を上手に乗り越えると、市販に売られているような立派な株に育ちます。(成長が早い品種と遅い新種があるので、品種の違いによって紫陽花の成長スピードが異なる場合があります。)

9月初旬の苗
(上欄で発根を確認できた苗のその後)

 

挿し木が発根したら植替えを7月中旬までに行い、夏の猛暑を乗り越えられるように植え替えを行い、株の充実を図るようにしましょう。

おしまーい。

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