2歳児は子どもの筋肉量が増え小走りができるようになったり、物を少し遠くまで投げられるになったりと運動機能が高まり公園で有意義な時間を過ごすことができます。保護者はどこの公園に行くと、子どもが自由に楽しく遊べるのかを考える機会があると思います。公園には様々な子ども達が集まっていますので、我が子が楽しく自由に遊べる公園選びのポイントを3つまとめましたのでご紹介します。
目次
公園に集まる年齢層を知る
大きなお友達、放置子がいると嫌な思いをする
公園選びで一番大切なのは「公園の環境」を知ることです。2歳児は他の友達と一緒に遊べる協調性や譲り合いをコントロールできない年齢でもあります。身体的に身長は低く、歩行はゆっくりのためか弱い立場と言えます。年中・年長組のお友達や小学生等体つきも大きく自分の意見をはっきり言えるお友達との交流で嫌な思いをすることもあります。
大きなお友達が遊びに夢中になりすぎて2歳児にぶつかって2歳児が転んで痛い思いをした。
遊んでいた持参した玩具を大きなお友達(放置子)が取って遊び始め、2歳児が泣いてしまった。
大きなお友達の行動で2歳児の行動や遊びが制限されてしまう。
集団で遊ぶ大きなお友達がいると、その遊具が使えなかった。
そのため、できる限り2歳児の発達に合わせた公園に連れて行くことが子どもに合わせた公園選びをする一つの指標になります。その指標の一つに、公園に集まる子ども達の年齢層やどんな方が公園を利用しているのかを把握することをおススメします。
遊ばない方がよい公園
2歳児は他の友達が遊具を使っていることを理解でき、ある程度は順番を守ることができますが、まだ我慢や辛抱ができる年齢ではありません。そのため、遊びたい遊具を他の友達が長時間使っていたり、待ち時間が長かったりすると思い通りにいかずグズって泣き出すことや言語面では他の子どもが何気なく話した言葉で傷ついたり、怖くなったりするころもあります。それも一つの勉強だからと思う保護者もいるかもしれませんが、2歳児にとってそれが勉強であることを理解できるところまで脳が成長していないので、保護者が子どもの健やかな成長のために外部の刺激や影響から守ってあげる必要があります。
学校帰りに小中学生が集まる公園
⇒大きなお友達が集まりルールや思いやりがない子どもだと、体が小さく自分の意志を伝えらえない2歳児は自由に遊ぶことができない。大きなお友達の動きや活動がダイナミック過ぎて2歳児が転ぶ、踏まれる、押される等危ない。
公園の広さを活用してサッカーや野球、バトミントン等スポーツを楽しむ学生や一般人が決まった曜日や日時にいる公園
⇒ボールが飛んでくる範囲だと集中して遊べない。危険性あり。見守っている保護者が心配で気が気でない。
たくさんの子ども達や家族連れ、観光客や他所の人などが遊びにくる有名で大きな公園
⇒人が多い公園では2歳児が自由に遊んだり動き回ったりすることができない。(曜日や時間帯による)
時間潰し、居場所の一つとして遊具に居座っている人がいる公園
⇒遊具で遊べない、気軽に立ち寄れない。
遊具を遊ぶという目的ではなく、座って本を読むなど他の利用をしている人が多い公園
⇒遊具で遊べない
公園で楽しく「遊べる」かではなく、まずは公園で無理なく自由に「過ごす」ことができる環境が公園選びの第一歩になります。
公園を選ぶポイントを一つお伝えしたところで、今後は公園に行った時にどのように過ごすのかというと、遊具と子どもとの関わり合いをご紹介します。
無理なく自由に遊べる遊具
子どもの世界に似合う遊具
子どもが喜ぶために大きな公園や大規模なアスレチックがある広場などに連れて行く傾向があるのではないでしょうか。大きな公園や大規模なアスレチックがある広場では、幅広い年齢層の子どもやいろんな人が集まっていますので、順番を守らないといけないことやせかされたり遊具の取り合いになったりすることも考えられます。子どものしつけや場を弁えられる良い保護者やマナーがよい方だけではないため、公園や広場で子どもが遊ぶには「子どもの世界」に合わせる必要があります。
2歳児は好奇心が多く、同時にその好奇心を叶えようと動き回ろうとします。そして必然的に体力がついていきます。2歳になり始めた月齢は滑り台やブランコ、シーソーなど色々な遊具に興味を持ち、自ら挑戦しようとします。少し高めの階段やアスレチックでも怖がらずに遊ぶことができる子どももいます。2歳児は遊具の機能や選び方について、公園にある遊具やアスレチック等こだわりや種類や機能などに特段こだわる必要はないと考えています。危なさそうな遊具では保護者が一緒に付き添ってサポートしてあげたり、大きな遊具に関しては保護者と抱っこなり手を握ってなりすればよいことを踏まえるとどんな遊具でも子どもは遊ぶので、子どもに体力をつけたりバランス感覚を養う点では課題をクリアします。
遊具はなんでもよいと思われがちですが、実はそうもいかない理由が2歳児の心理や行動面にあります。
おススメは複合型遊具
2歳児の子どもは「自分一人の力でやってみたい」と行動に出るときがあります。「ママはあっち」とか「○○ちゃんがやるの」などママの手を借りずに自分でやろうとするものです。これは、挑戦をしようと脳が働いているので、保護者は見守ってあげることが大切で、一人でやる機会を与え、できたら褒めてあげることが子育ての心得えの一つでもあります。遊具選びのポイントは2つあり、保護者の手が届く範囲で2歳児が自由に遊べる遊具がある公園です。
あの遊具なら我が子でも遊べそう、怪我をせずに安心に遊べそうと判断できる遊具であるかどうかです。
おススメは、規模が小さく高さがない「複合型遊具」です。規模が小さく高さがない遊具は、2歳児の身長や歩幅に合っています。2歳児の目線の高さに合わせて、視野に入る高さにいろんな仕掛けや気づきができるように、身長が低いと歩幅も狭いので階段の高さや階段の幅など年齢に合わせて複合型遊具は作られています。また子どもが頭を打っても怪我や負傷などできるかぎり少ないダメージになるように鉄ではなくプラスティック(安全面の配慮)で作られているなど、複合型遊具は滑り台、のぼり棒、縄はしごなどを多種多様に取り入れ、子どもが興味を持ち、気づきができ(知育)、いろんな筋肉を使える(体を育てる)ように設計されています。
2歳児が一人でやってみたいと言った時に、複合型遊具は保護者が遊具の傍にいることでいつでも子どもに手が届く距離や高さのため、見守りながら子ども一人で滑り台を滑ったり階段を上ったりすることができます。対象年齢に合わせた遊具は子どもの脳機能の成長に合わせた発達を促し、挑戦ややる気を引き出し行動にできるので心にもプラスの影響を与えることにつながります。
fa-asterisk遊具によっては「危ないからこっちで遊ぼうね」とか「そっちにいっちゃダメだよ」と子どもに声をかけることもあると思います。その声かけは注意や勧告、禁止などマイナスの言葉になります。それよりは「一人で上手に滑れたね」「○○ちゃんが楽しいとママも楽しいよ」とよい言葉かけをすることが子どもには必要です。プラスの言葉をたくさん伝えらえる遊具で遊ばせてあげたいですね。子育ての脳育のためにも保護者の手が届く範囲で2歳児が自由に遊べる遊具であることが大切です。
3つ目は公園に連れて行く時間はいつがよいのかです。
公園に連れて行く時間帯
解決したい悩み
公園に連れていく時間帯や滞在時間を工夫することでこんなママの悩みを解決します。
公園にたくさん人がいて自由に遊べない
人が少ない時間帯に公園で遊びたい
同年齢の子どもと一緒に遊ばせたい
公園に長居したくない
子どもが公園から帰ってくれない
疲れて眠気もあってわがままを言う
公園から帰りたがらず、ぐずって泣く
保護者が「もう帰る時間だよ。」っと伝えても、2歳児は「うん。分かった。」と素直に帰る姿は少ないと思います。公園に連れて行くと、子どもが公園から帰りたくないと駄々をこねたり、泣きじゃくんだりして保護者は連れて帰るのに大変な時もあります。子どもに「帰る場面なんだ」「帰らないといけない時間なんだ」ということを公園の場の様子から促すことが子どもが気持ちよく帰ってくれるコツです。
帰る時間は閉園や地域のチャイム・放送が合図
子どもが気持ちよく公園を帰るために、利用して欲しいのが公園の閉園前の放送や音楽、自治体で流れる時間を知らせるチャイムです。午前中に遊ぶ場合は12:00、午後に遊ぶ場合は15:00と17:00に放送がなるケースがあります。チャイムや音楽が鳴る時間をを逆算して、公園に到着できるようにします。公園に到着したら子どもに帰る時間がどんなタイミングなのかを前もって教え、帰る時間において合意を得るようにしましょう。
保護者の声かけ:○○ちゃん、17時になったら「おうちに帰りましょうね」という音楽がなるから、その音楽が鳴ったら家に帰ろうね。それまでは自由にいっぱい遊んでいいからね。約束できる?
子どもと帰る時間の約束をすることが大事です。子どもが帰る時間だということを主体的に知る方法としてチャイムや放送を上手に活用します。この一連の声かけ(約束)が大事な理由は、子どもがもし家に帰りたくないとぐずってしまった時に「約束したよね。」と根拠づけることにつながり、子どもを説得する要素となります。
子どもの生活リズムに合わせた時間帯
2歳児の1日の生活リズムを考慮するとお昼寝とおやつを済ませた15~17時の時間帯で遊ぶようにするとよいとされています。午前中ですと10~12時がベストです。この時間帯に体を動かし遊ぶことで、ホルモン分泌が安定し、自律神経が整うことで睡眠・食事・運動など体のサイクルが適切に回ります。午後、疲労することで、夜は寝つきもよくぐっすり寝ることができますし、おやつを食べた後から夕食までの時間に体を動かすことで、夕食もおいしく味わうことができるものです。いわゆる「体内時計の活用」とも言えます。
夕方にかけて遊ぶことで、日が暮れ始め、気温の変化(五感)を体が感じることも、脳は「家に帰る時間」だと日頃の生活リズムより判断するため、すんなり帰ってくれる子どもが多くなります。
同年齢が遊ぶ時間帯
同年齢が集まりやすい時間に遊ばせることで、2歳児は同じ活動範囲のお友達と公園遊びを楽しむことができます。大きなお友達がいないことで、押されたり転んだりする危険性を少なくすることにつながります。年齢が違い子ども達が集まると、子どもの世界感(考え方や行動などのレベル)が同じになり、お互いに無意識のうちに寄り添えたり、近づいたり共感、共存することがあります。
これは、公園から帰るときにもよい効果を発揮します。他の子どもたちが帰り始めると「自分も帰らなきゃ」「自分も帰るんだ」と行動を共にしようとする傾向があります。
結論
(2歳児が遊ぶ公園と連れて行く時間)
最後に、2歳児公園で楽しく遊ぶ結論をお伝えします。
地域の一角の公園で遊ぶ注意点
地域の一角にある公園で遊ぶときは、大きなお友達が気になる場合は公園で遊んでいないかを確認しましょう。大きなお友達や放置子、たまり場、遊具の近くでスポーツをしている時はその公園では遊ばず、他の公園を探すようにするのが無難です。そのため、地域にある公園スポットを何カ所が候補に挙げておくと、遊べる公園を選べることができますね。
県立公園や国立公園で遊ぶ注意点
県立や国立などの大きな公園で遊ぶときは、家族連れが帰る時間帯、公園の閉園チャイムや音楽が鳴る時間帯を考慮して、16:00~17:00で公園で遊ぶようにしています。季節によっては18:00で閉園になることもあります。時間になったら帰宅するという行いは、良き習慣化の一つの訓練であり躾にもつながります。大きな公園は土曜、日曜、祝日は観光客や遠くから遊びに来る家族連れが多いこと、そして地域から少し遠い位置に公園があるため学生が学校終わりにちょこっと寄るには遠いことから、平日の閉園前は遊んでいるお友達が少ないことがあります。
大きな公園に行くときは2歳児に似合った遊具で遊んだり、大きなお友達がいることも想定して、遊具以外で遊べる玩具等を持って行くとよいです。小さなボールや砂遊び用のスコップやバケツがあると子どもは夢中になって遊ぶことができますよ。
公園は皆の公園なので、一人一人が思いやりとマナーやルールをもって利用できるのが一番ですね。
おしまーい。