妊婦の耳鳴りと目眩は悪阻・メニエル病の疑いで入院、治療と退院

悪阻の代表的な症状は吐き気や気持ち悪さですが、耳鳴りと目眩さらに悪化して平衡感覚を保てなくなるほど倒れたり、歩けなくなったりすることがあります。この症状が悪阻なのか別な症状なのか、何か病気を発症してしまったのか、妊娠に伴う一時的な症状なのか心配になると思います。今回、耳鳴りと目眩を感じ始めた時期からその後の症状、病院受診や診断結果、回復するまでの経過をお伝えします。

症状がツライ妊婦さんへ
今、耳鳴りや目眩で限界を迎えている妊婦さんがこの記事を読まれるには長文なのでツライかもしれません。その時は、目次から「最後に(まとめ)」の章を呼んでくださいね。結論を簡単にまとめています。
スポンサーリンク

妊婦の耳鳴りと目眩の症状と原因

症状(実話)

悪阻かな・・・!?だけど、今までの悪阻とは違った症状が耳鳴りと目眩、目眩よりは平衡感覚がなく体のバランスが取れないため立てず倒れてしまうという症状がありました。

妊娠13週でつわりも落ち着く時期ですが、低音がボーと鳴り続ける耳鳴り(耳が詰まり圧がある状態)から頭痛軽い下腹痛目眩平衡感覚がなく立てない倒れる歩けないという症状に陥りました。病院受診のための送迎車の中では嘔吐してしまいました。

具体的に症状をお伝えしていきます。
症状とは?
気がついた時には耳鳴りがし始めていました。低音でボーつという音で耳に圧が掛かっている感じなんです。疲労感から耳鳴りがするのかな('_')と思いながら、翌朝になったら耳鳴りも治まって戻っているかな―と就寝をすることに。翌朝、起床しても耳鳴りは治まりませんでした。その日、天気も悪く晴れだったり曇りだったり、小雨が降ったりと気圧の変化が原因かなと思いながら、耳鳴りが始まって2日目を過ごしていたんです。夕方になって耳鳴りにストレスを感じてしまい、お布団に横になって少しうたた寝をしていました。目を覚まし、起き上がろうと頭を動かした時にクラっと目眩がしたんです。立ち眩みや目の前が暗くなったり、視界が狭くなるという感じではなく頭なのか耳なのか分かりませんが、圧がかかり視点を定めることができませんでした。頭を動かせない!動かしたらよくないのではと思うほどでした。立とうとするとその時点で、平衡感覚がなく立てずに倒れてしまいました。頭を持ち上げようとしても視界の歪みでフラフラして動かすことができず、やっと立ち上がっても平衡感覚がないので歩くことができず、頭を首の上に位置づけることができない感じでした。旦那様の手を取って歩こうとしても、平衡感覚と力が入らないため旦那様の胸元にポスっと倒れてしまうのです。少し寝たらいいのかな!?とまた横になること数十分、耳鳴りも病まず平衡感覚も元に戻らず、気持ち悪さが増してきました。冷汗をかき心身共に限界をむかえていました。悪阻という感覚よりは、脳梗塞や脳卒中になったのかなとイメージが浮かんでいました。
上記の症状で限界を迎え、どこか病院を受診することに決めました。どこを受診することにしたのかまとめます。

受診

受診は、地元の分娩をする産婦人科に問い合わせをすることにしました。日曜日の夜8時頃に夜間診療を受けることを決意しました。

産婦人科を受診した理由
耳鳴りや平衡感覚がないので最初は耳鼻咽頭科を受診した方がよいのではと思いましたが、赤ちゃんに何かあったらと不安になり妊婦であることを優先に産婦人科にアポイントを取りました。地元の産婦人科は病院直通でいつでも電話が通じることで連絡が取りやすかったことや他の病気かもしれないけど、つわりかもしれないと思っていたこと、他の病気だとしても妊娠中に飲める薬や治療ができることを考えたら、最初は産婦人科を受診した方がよいのではという思いからでした。

受診でかかりつけ医に電話するときに看護師や主治医にお礼を言われたことが次のこと

体調が悪くても貴女が直接電話してくれてよかった。

悪阻でどんなに体調が悪くてもかかりつけ医には本人が連絡をして、今の症状をお伝えすることが大事です。他の誰かに症状を伝えてもらうと間接的な伝わり方や分からないことで結局は本人確認になってしまったり、電話先の声からどのぐらい体調が悪いのかなどが直接分かるからとのことでした。体調が悪くて、すぐに受診を希望する場合は、悪阻がツライですが、本人が電話して自らの体調をお伝えすることが大事みたいです。次の「原因」のサブタイトルに記載していますが、病院に行くまでの間に看護師が主治医にその症状を伝え主治医から判断と対応を仰いでくれているため、病院に到着したらすぐに対応してくれるメリットがあります。時間のロスを防げるんですね。

なので、受診で大事なことを一言フレーズを記載しますね!
受診で大事なこと 体調や症状は本人が伝える
では、受診した産婦人科にどう対応していただいたかなどの経過をまとめていきます。

原因

病院に行く途中に嘔吐し、そこから平衡感覚が戻り耳鳴りが少し緩和したことに産婦人科に到着しました。病院に着くまでの間に、電話を受けた看護師さんが主治医に症状を伝えていたため、病院到着後すぐにベッドに転がり点滴をすることになりました。

目眩や平衡感覚がなく、それが歩けないほどであったことから看護師さんからメニエール病の疑いを質問されました。

今、妊娠13週なのでつわりはだいぶ落ち着いている時期ですが、悪阻がある方はいますので悪阻の可能性もう1つはメニエール病をお持ちですか?

入院診療計画書にも「悪阻 又は メニエール病 ??」と記載されました。

一般的な吐き気や気持ち悪さなどの悪阻の症状とは違っていていたことや尿検査でケトン体が出ていないことなどから原因は悪阻の可能性もあるけど、明確な原因は何だろうという疑問もありました。

悪阻で入院生活(産婦人科)

治療

悪阻で入院した時と同様に点滴を打つことになりました。朝食後に1本500mlを1時間30分ほどかけて点滴をしました。

 

夜間に入院して翌日の朝には主治医が診察がありました。診察では、腹部エコーで赤ちゃんの様子を確認し、問診でも「悪阻、又はメニエール病の疑い」を伝えられました。看護師さんが入院は10日から1週間と説明をされていましたが、主治医の先生はいつでも入院してていいですよ!という感じで休憩をしてくださいとのことでした。

休養が必要なので、居たい分だけ入院してていいですよ。
その他、看護師さんが気にしてくださった事項は次のコトでした。
体調管理の確認
お通じ
⇒処方薬で改善できる
水分補給
⇒水分は1日1Lは必ず補給しましょう
食事の摂取量
症状の有無(目眩、耳鳴り、頭痛)
睡眠
血圧
心拍数

1日の過ごし方

悪阻と目眩、耳鳴りなどの症状での入院でしたので基本は朝の点滴と朝・昼・晩の3回の食事、休養が1日の過ごし方でした。看護師さんが起床時と就寝前の2回、主治医が顔を見に夕方18時ごろに1回、病室に来て様子を確認されていました。

朝食 8:00
看護士さん訪問 9:00
点滴 9:30~11:30
昼食 12:00
(入浴:シャワー 15:00~)
主治医訪問 17:30
夕食 18:00
看護士さん訪問 19:00
入院する前に知っていると、入院したくなるかもって思えることを紹介していきます!

病室

病室は個人の産婦人科、総合病院によって異なると思いますが、今回は個人の産婦人科に入院いたしましたので使わせていただいた病室のイメージをお伝えしますね! (総合病院や大学病院は基本、相部屋です)入院初日が夜間でしたのでお写真がちょっと暗いイメージがあるかもしれませんが、一人部屋をご案内されました(*^^*) 旧館を改装されたようで、お値段もお安く2人部屋だったお部屋との差額は500円/日でした。お値段が安い分、トイレとシャワー室は共用を使用します。つわりで入院なので、このぐらいのお値段と広さがあれば快適です。

お部屋の様子
サービス
さらに、毎日ポットをお部屋にご用意していただき、ルイボスティーとお茶のパックを温めて飲むことができました。廊下には、共同で使えるウオーターサーバーも設置されています。感染症対策で面会ができない場合が多いですが、お見舞いに来てくださった方に簡単にお飲み物を出せるのがいいですね。その他にも除湿器や加湿器、DVDの貸し出しなども無料でできます。病棟全体にリラックスできる音楽が流れていて、病室では音量の調整ができるようにもなっていました。
落ち着く環境

お部屋の洗面台の前には、バラの花が飾られていました。こちらは昼間に撮影したお写真なので、少し明るいイメージが伝わってくると思います。共同のトイレや廊下の角にもお花が飾られています。今回のお部屋のアメニティーは、手洗い用の石鹸が常備されていました。病室のクラスによってアメニティーの数や用意している品が違います。

食事

今回の入院では「特別な栄養管理の必要性”なし”」でしたので常食の少量コースでした。入院した中で、美味しかったと感じたメニューをご紹介したいと思います!悪阻用の食事なので、産後入院用の食事と少し華やかさなどが違うかもしれませんが、食欲がなく気持ちがダウンしているときにはこのぐらいの量がちょうど完食しやすいかもです

【朝食】
献立
ワンプレート朝食、果物、野菜たっぷり味噌汁、ジョア
食レポ
入院翌日の朝食なので入院して最初にいただいた朝食です。昨晩は、目眩や吐き気、耳鳴りで疲れてしまっていたので晩御飯は食べれずでした。その翌日のお食事は、本当に美味しい!一人で食べながら、涙が出てしまったぐらい。美味しいんだけど、食べられる状態になった心身ともの幸せからの’涙’ 昨日は辛かったから。ご飯海苔がおいしかった。
【昼食】
献立
*身体喜ぶいきき御膳*
玄米手巻寿司、揚げだし豆腐野菜あんかけ、トマトときのこの和え物、赤だし味噌汁
食レポ
だいぶ心身ともに回復してきて状態が良くなってきたので食欲がある日にまさかのお寿司!?に、「え?妊娠中でつわりで入院しているけど、お寿司食べていいの?生鮭のっていますよ」という疑問もありつつ、贅沢に間食しました。情報によると他の産婦人科でもお寿司は出るみたい。
【夕食】
献立
トンコツ、大根のたらこ和え、ほうれん草と人参の梅昆布和え、すりごま味噌汁、白ご飯
食レポ
和風の食事が一番、味が染みて美味しく感じました。洋風献立もあってフィッシュバーガーやクラムチャウダーなどのメニューもあるけど、やっぱり日本人は和風が一番落ち着くかな!?空腹でつわり感覚に陥っていたので少し気持ち悪かったけど、あっさり味のよく染みたフワトロのトンコツが美味しかった。少量で満足です!

毎回針を刺さない点滴

毎日、点滴は痛い!まず、注射が怖い人には大の苦手だと思います。今回の入院でも退院当日まで点滴でした。

1度だけ針を刺したら、そのまま入れられたままでした(-_-;) 毎回、挿されるよりはましかな?
【点滴中の様子】
点滴するときはいつも見る光景なのですが、点滴をしない時間帯はチューブの先端にキャップをして止めていました。次に点滴をするときは針を刺さなくて済むみたいで、キャップを外し、少し処置をしてから点滴を始めていました。おかげ様で入院中はそこまで痛くありませんでした。体質にもより退院後、3日間ほどアザみたいになっていましたが、時間とともに普通に戻りました。
【点滴なし時の様子】
つわり入院時は出産時の入院と違いますので、入院するための最低限必要な物を準備する必要があります。特につわりで入院することは計画を立てていないので突然、入院となるケースがほとんどです。
関連記事

予め準備しておきたい「悪阻入院時に必要な準備物」をまとめます。自分じゃなと用意できないものや見慣れていないと分からない日常生活品もあるから、入院中に困らないためにも用意しているといいかもですね!

 

スポンサーリンク

退院後の生活

今回の入院は、自分の意志で退院!皆にもう少し入院して欲しいと言われたけど、2泊3日で退院を決意。

仕事

退院後、次の日には仕事に行きました('_')
退院後翌日に仕事に行った理由
1. 主治医から自宅療養の診断書を受け取らなかったから
2. 退院後翌日の勤務が半日のためどこまで仕事ができる確認をしたかったから
3. 仕事への責任(休んでいた分の業務をしないといけない、代替要員がいない)
4. 入院日数が短いため年休消化として取り扱うため今後の勤務体制のバランスが崩れてしまうため
5. 欠勤や勤務日数不足になると所得が下がり、産前産後休業、育児休業の給付金に影響を受けるから

入院日数が長い場合や自宅療養の指示や日数などで傷病手当を申請してゆっくりした方がいい場合もあります。今回は、家計の事情が大きな理由だったので、仕事に行くことにしました。

関連記事

妊娠中に入院してしまったので会社から通勤の負担を減らした方がよいのではという温かいお言葉をいただきました。しかし、テレワークにした場合、給与が減ることもあり今後の産休や育休手当に影響がでることがあります。テレワークのメリットデメリットを考える機会がありましたので意見をまとめます。

耳鳴りは続く

退院後、目眩や立っていられないほどの平衡感覚を失うことはなくなりましたが、低音でボーとする音が鳴る耳鳴りが続くんです。耳鳴りがやむことなく続くとその果てにまた歩けないほどのあのつらい感覚に襲われるんじゃないと心配で怖くなってしまうんですよね。もう二度とその辛さは味わいたくないです。それに、耳鳴りが続くと気持ち的にもダウンしてしまい気持ち悪さや吐き気を感じて辛くなります。食欲も低下します。

産婦人科では悪阻ともいえるけど、悪阻ともいないメニエール病かなと言われているので原因が明確に分からない状態でした。耳鼻咽頭科で「メニエール病」と診断されるのは怖いけど、耳鳴りが続くので受診することにしました。

耳鼻咽頭科を受診

退院翌日の午後、受付ギリギリで耳鼻咽頭科を受診しました。もう少し、様子を見てからでもいいかなと振り返りながら、だけど’早めに受診して解決策が分かって、治療ができた方が体も楽になるし、仕事への負担も少なるくなるよな’というメリットが大きいと思い、受診を決意。

結論をお伝えすると、心配していたメニエール病ではありませんでしたε-(´∀`*)ホッ

過度な耳鳴り、そこから頭痛や歩けなくなるほどの平衡感覚を失うときは、耳鼻科を受診することも視野に入れると原因が分かる。

最後に(まとめ)

最後に、簡素にまとめますね!
2日間に続く耳鳴りから頭痛、軽い下腹痛、目眩、平衡感覚を失い立つこともできず、歩くこともできない状態が辛くて妊娠している基準で産婦人科を夜間に受診することに。受診するため、車の移動中で嘔吐してしまい、その後は心身ともに状態が少し回復し、2泊3日の入院生活後に退院しました。産婦人科では「悪阻又はメニエール病?」と診断され、退院後も耳鳴りが続くため、耳鼻咽頭科を受診しましたが幸いメニエール病ではありませんでした。耳鳴りや平衡感覚を失う症状は特に妊娠中、不安やストレスなどの心身の変化が大きく、それが精神的にダメージを与えてしまったことが一つの要因でした。耳鳴りの原因のもう2つ目は、耳石が関係していることでした。

文末になりますが、病名がなく妊娠による心身の変化が原因なので休めるときは休養をすることが一番のよい治療薬なので、無理をしないようにして休めるときには休むようにできるといいですね。

本当は、休みたい。けど仕事をしているし、上の子がいると休みたくても休めない時もあると思います。

 

耳鳴りの進捗情報・回復について
耳鳴りは、日ごとに波があり、耳鳴りがひどい日や症状が軽い日、または耳鳴りがない日など様々でした。少しずつよくなり、出産前には気にならなくなりました。もちろん、産後も症状がぶり返すことはなかったです。

おしまーい。

スポンサーリンク
おすすめ記事