愛好家が育てた人気ある原種チューリップのおススメ品種と特徴
原種チューリップを育てたい方向けに、愛好家が実際に育てた原種チューリップの品種や特徴をお伝えします。販売用の開花写真や表紙に飾られた花色の色合いは、実際に育て開花した現物のチューリップとイメージが違ったという残念なこともあります。原種チューリップを育てて開花した写真そのままを無加工で添付しますので参考にしてくださいね。
*開花時期:実際に育てた鹿児島の気候に準じて記入しています。
原種チューリップは「ミニチューリップ」、「ワイルドチューリップ」とも呼ばれ流通しています。原種は世界で88種類以上あり、国内で流通している品種は20~30種類ほどです。
赤色
1. サマンサ
【特徴】
コロンとした可愛らしい赤色の八重咲き。房咲きで1球から3~5個・複数の花を咲かせるので豪ジャス感があります。花色は濃い赤色で、花底部は黒色です。“lipsticks of the garden” (庭の口紅)と呼ばれていてお庭を明るく飾ってくれます。3月下旬から開花し始め、球根の開花する個体差によりたくさん植えると徐々に咲き始め、4月中旬まで楽しめることができます。地面際で花が咲きます。
可愛らしいサマンサの写真をもう一枚どうぞ
1株につき蕾が5個ありました。
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気になる方はこちらから
販売時期(9~10月頃)からのお取り寄せになります
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2. テタテタ
【特徴】
コロンとした花形が人気なテタテタは、通販で購入した方が入手しやすいと言えます。市販で球根を販売しているところを見たいことがないです。専門店に行けば売っているかもしれませんね。テタテタの名前の由来は、フランス語の「tete(ティット・頭)」です。育ててみると正直言って、茎がないです。咲き進んでも茎が伸びてくる気配もなく地際でこっそりと豪華な花を咲かせています。葉は細く薄いと言えます。開花をして数日が経過しても雄しべや基底部はたくさんの花弁に包まれて見えないです。
3. タイニーティモ
【特徴】
花は一重咲で直径約6㎝、茎の長さは5㎝ほど。花が開き始めてからも茎が伸びてきます。花弁は鮮やかな赤〜紫色で花底部は中央の青みがかる白色の組み合わせが印象的です。個人的な表現を加えるしたら「明るい繊細な赤色の花弁に白く輝く銀色のシルバーが眩しい星(スター)」を連想させる原種チューリップがタイニーティモです。雄しべは小さく茶色の花粉がちょこんとしていて中央の黄色が一段と可愛らしさをアピールしています。4月中旬に咲くので多くの原種チューリップが咲き始めている中の一つです。
4. リジー
【特徴】
花弁の色は赤色と言えますが他の赤色チューリップと比較するとオレンジ系の赤色に近いです。基底部は濃いこげ茶色。オレンジ系赤色と基底部のこげ茶の境界線にオレンジに黄色を合わせたような色が枠どっています。雄しべは茶色で長くねじれている特徴があります。花びらがシュッとしているため花のサイズは大きく感じインパクトがあります。草丈は開花が進むにつれて高くなります。寄せ植えをすると他の植物に負けないずと草丈が伸びていました。葉は細めなので、花終わり後にまだ葉があるか意識して確認することも。
5. フランシスカ
【特徴】
フランシスカは花全体的な印象としてリジーに似ています。違いは、花弁と雄しべの形や開花時に受ける品種の雰囲気です。フランシスカの花弁は雫型・涙型を膨らみがあります。花色はサマンサと同じ赤色に近いかな。草丈は開花が進むと高くなってきます。原種チューリップの赤色を買うなら、濃い赤色に黄色の花粉が目立って色のコントラストが美しいフランシスカは是非おすすめしたい品種です。
購入時期になったら、販売URLを公開します。
6. レッドビューティー
【特徴】
明るい花弁の花色はこれまで紹介してきた品種の赤色と違って明るく躍動感がある華やかさが伝わってきます。花粉は黄色く雄しべ自体が黄色ため花底部の黄色と同化しているように見えます。草丈は徐々に伸びてきます。3月中旬から下旬にかけて咲き始めます。開花時期は紫色の花弁をもつプルケラペルシャンパールを同じでした。
購入時期になったら、販売URLを公開します。
紫色
7. リトルビューティ
【特徴】
花びらの裏表がバイカラーで可愛い品種。花弁は濃いピンク・赤紫色で、花弁部(中心部)は紺~紫色で具体的に花弁の基部は白で縁取りされた青い斑が入ります。芳香があり原種チューリップでは珍しい香りチューリップです。’チューリップ・フミリス’という原種を基にされた人気の高い園芸種の一つ
咲き進むと花弁の色が白くなります。
個体差があるのか違った印象の花が咲きました。
8. ビオラセアブラックベース
【特徴】
花弁が明るい紫色の蛍光色と言っていいほど鮮やかなのでひと目おくチューリップです。雄しべが長く茶色です。葉の長さが短く、スレンダーです。葉が基本3枚伸びたところで蕾が立上り、花が咲き始めます。
購入時期になったら、販売URLを公開します。
9. ペルシャンパール
【特徴】
球根販売時のパッケージで「ペルシャンパール」と「プルケラペルシャンパール」と書かれていましたら同じ品種です。プルケラの意味は、原種チューリップ。トルコから中央アジア原産という総称です。
購入時期になったら、販売URLを公開します。
白色
10. クレティカヒルデ(cretica Hilde)
【特徴】
愛称「ヒルデ」の名称で流通しています。一株に数輪開花します。花弁の外側は、白色にローズピンク色が入るキュートな花色です。花弁は内側に4枚、外側に4名の計8枚です。蕾の時から色合いを楽しめます。
11. ポリクロマ
【特徴】
ポリクロマはヒルデと似ています。違いは花弁の枚数で内側3枚、外側3枚の計6枚です。葉が若干厚みがありエメラルドグリーンの色をしています。
12. タルダ
4月中旬でも咲かない。葉は元気ですが花が咲きませんでした。
ピンク色
13. ビオレッタ
【特徴】
美しいラベンダーピンク色の花弁に、中央が黒みがかるユニークな花色です。花底部のしぶい黄色が一層花弁のラベンダーピンク色を引き立ててくれます。
14. ライラックワンダー(Lilac Wonder)
【特徴】
淡いピンク色の花弁に、中心部はくっきりと明るい黄色に染まる可愛らしい色合いです。雄しべの花粉も花底部と同様に明るい黄色でツーコントラストが一層際立ちます。
15. サクサティリス
【特徴】
ライラックスワンダーと花色が似ています。草丈が長くなるのが特徴です。
16. ダニケ
【特徴】
淡桃色の花色に、中央は黒みがかるため落ち着いて上品を感じさせます。
17. ハミリス
【特徴】
淡桃色の花色に、中央は黒みがかるため落ち着いて上品を感じさせます。
オレンジ色
18. リトルプリンセス
明るいオレンジ色の花びらの花底部は落ち着いた控えめの茶色が入っています。リトルプリンセスは原種チューリップ唯一、オレンジ色の花弁をもつ品種です。
青色
19. サファイヤスター
アルバコエル・レア・オクラータ(Tulipa ALBA 'Coerulea Oculata)と似たような花が咲く。
20. アルバコエル・レア・オクラータ
イラン原産のフミリス種の園芸品種の一つ。花弁に薄いピンク色が入る花色が特徴です。
その他
21. オルファニデアフラバ
黄色の花色で、すらっとスレンダーな花弁を持っています。
22. クルシアナ クリサンタ
草丈が長いことが特徴です。花弁は内側が黄色で外側の4枚は優しい赤色の花色です。
最後に
原種チューリップは小さいからこそ愛らしく、優しい花色が温かな春を賑わってくれます。今回、数種類をご紹介しましたが、原種チューリップは草丈が短く地際で咲くタイプ、スレンダーで背丈があるタイプ、花色も赤、白、黄色、ピンク、紫、青など様々でグラデーションやツートーンなどバリエーションが豊富です。一般的なチューリップの育て方と基本は同じでコツが分かれば枯らさず愛らしい花を見ることができますので比較的、簡単に育てることができます。
fa-check-square-o初心者でも育てられる!原種チューリップ・一般的なチューリップを上手に育てるための植付け前の準備や球根の購入時期・選び方、植付までの保管、土づくり、植える球根の深さや向きなど詳しくまとめました。
また原種チューリップは土に植えたままで年を越し、2~3年は開花しますので楽しみが増えますね!
育てたい原種チューリップが見つかると嬉しいです。
販売時期が9~10月頃からのため、時期になったら順次商品をアップしていますので、気になるチューリップがありましたら、品種名で検索してみてくださいね。市販ではなかなか入手できない品種もネットなら買うことができますよ。
情報は適時更新していきまーす。
おしまーい。