紫陽花の発根が伸びるメカニズム-天候や時期、適切な管理とは-

紫陽花の挿し穂の発根が盛んに行われる時期は梅雨です。発根ができる枝もあれば、発根ができない枝もあり差がでてしまうこともあります。「今年は挿し木に失敗した」「今回挿した枝は発根率が低い」と悩むことがあるのではないでしょうか。今回は挿し穂から発根を促すメカニズムとして根拠や理由をまとめました。雨期がどのように発根に影響を及ぼしているのか根の成長についてを知り、挿し穂から確実に発根ができるプロを目指す参考になれば嬉しいです。

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梅雨が発根を促す2つの理由

理由①:湿度

理由の1つに「湿度」を挙げた理由は「乾燥をさせない」という解釈です。湿度を上げてという意味ではないです。「湿度がある≒乾燥していない」環境が発根を促します。挿し穂は根がなく、枝のみであるため水を吸収できる媒体自体がないため、挿し穂が保有する水分をできる限り維持させ枯れさせないことが大切です。葉も半分にカットし蒸発をできる限り防ぐ効果がありますが、空気が乾燥していたり、直射日光に長時間当たってしまうと葉から出る水分の蒸発量が、根の吸収量を上回ってしまうので発根をどころではなく、枯れてしまいます。もしくは、発根する本来の枝が弱ってしまい発根する力が失われてしまう可能性があります。そのため、湿度を保ち乾燥を防ぎ、挿し穂からの水分保有力を維持することが発根を促す一つの理由です。湿度が上がりすぎると、たまにカビが生えてしまったり細菌性の病気に感染したりするので湿度や風通しが非常に悪い環境は挿し穂を弱らせてしまうので要注意です。

理由②:雨が降るタイミングや回数

発根を促すもう2つ目の理由は「雨」です。この雨がとても重要な発根の鍵を握っています。梅雨時期になるとたくさん雨が降りますね。しかし実は、継続的に雨がたくさん降り続けると発根しにくくなるんです。では、どんな雨の降り方だと発根しやすいかですが、それは、雨が降ったり止んだりする天候で挿し穂に”適度に”に水が行きわたっている状態です。

”適度に”を具体的に伝えると、

たくさん雨が降るとポット(挿し穂)自体を水にチャッポンと浸している状態で、ポットの中に含まれる水の含有率が高くなってしまいます。そうなると、挿し穂は「いつもでもたくさんの水があるから安心!根を伸ばさなくても水を吸収して生命維持ができるから、根は伸ばさなくても生きていける」となっちゃうんです。なので、雨がたくさん降り続けても発根しにくくなってしまいます。

発根を促す環境的要因のNO.1のキーワードは「定期的な雨」で降ったり止んだりを繰り返しながら、挿し穂に水が供給されることです。

では、どんなタイミングで挿し穂に水が供給されれば、根がぐんぐんと伸びて元気よく発根するのか結論をお伝えしますね。

それは、ポットの中(赤玉もしくは挿し木用の土)をある程度の乾燥と湿り気を残した状態を繰り返す水の与え方(水の供給の仕方)がベストです。挿し穂にとって「思う存分のたくさんの水がもらえない。水がどんどんポットの下から流れて外に出てしまっている。ポットの下の方に水が残っているみたいだから、そこに向かって急いで根を伸ばさないと、植物体内の水がなくなって枯れてしまう・・・。早く根を伸ばそう」となって根を伸ばしてくれるというわけです。これが発根をするメカニズムの一つです。挿し穂が枯れないぐらいでポットに含まれる水の含有率を匙加減で調整する必要があります。

発根するまでの管理

匙加減で調整するって難しい管理だな~と思われるかもしれませんが、具体的な管理をまとめるとこんな感じです。

挿し穂が発根するまでしたらダメな管理
①半日陰で管理し、直射日光に当てない
→葉からの水分の蒸発を防ぐため。
②継続的に水を与えない
→紫陽花に根を伸ばさないと水の吸収ができないと思わせるため
③強風・長時間風を当てない(湿度を保つ)
→葉からの水分蒸発を防ぐため。ある程度の風通しは発病を防ぐために必要
④ビニル袋などで密閉しない
→湿気が多くなるとカビが生えてしまい挿し穂が腐ってしまう
紫陽花の挿し穂は成功しやすく、極端な高温(暑さ)と冷温(寒さ)を除き、ある程度の条件をそろえると発根できる植物です。
もう少し手間暇かけて発根までの期間をじっくり面倒をみてあげたい方は、水かけの時に「メネデール液」を混ぜてあげると挿し穂の活性力が高まります。

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最後に (発根するメカニズム)

紫陽花の挿し穂が最も発根しやすくかつ短期間で発根しやすい理由や管理のコツをご紹介しましたがいかがでしたか?時期は梅雨が最適ですが、自然環境は一定ではなく年によって変動をしますので、降水量が多い年や少ない年などがあります。基本は、雨と直射日光が当たらない野外で管理をしジョウロで1日朝夕の2回、水をあげるなどして工夫した管理が必要がになります。植物の種類によって挿し穂をする季節や時期、発根しやすい条件が多少は異なってきますが、だいたいは同じ条件で発根します。

参考になれば嬉しいです。
おしまーい。

紫陽花は登録品種されている種類がほとんどなので、挿し穂は趣味の範囲内で楽しみましょうね。
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