薔薇専門店のオリジナル培養土の生育対決と原材料の比較

薔薇の樹勢や花付きや本来の花形の魅力を最大限に引き出すには薔薇の木が元気に育っていることが最大条件です。その条件をクリアする一つが土づくりです。自分でオリジナルブレンドをした培養土を使って育てる上でも熟知しておきたい「失敗しないバラの土づくり」を実現するために、販売されている薔薇専門店の培養土がどんな土で、生育がどう変わるのかを比較してみました。

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ブランド薔薇園の専門土(紹介)

バラの家

日本の薔薇専門店第一と明言できる薔薇に最大級の時間と労力と愛情を注ぐ「バラの家」は、薔薇の品種だけではなく土づくりへの熱意も半端ないんです。一度は購入したことがある読者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。バラの家さんから直々購入できますよ。

購入した培養土。現物はこんな感じ。
用土の色は明るい茶色でさらさらしています。


公開している原材料は、赤玉土(小粒)、牛ふん、もみがらたい肥、馬ふんたい肥、くん炭、そば殻たい肥で、その他は極秘資材となっています。腐葉土は一切使用していないようです。

この培養土は、不定期な水やりになりやすい方、小さい鉢で育てたい方、夏場に水枯れを起こしてしまう方、しっかりと育てたい方、コストパフォーマンスで選んだ場合に使い勝手がよい土。

バラ育種専門が販売する培養土
発売以来11年間で24万袋以上の販売実績!
商品レビューと評価がズバ抜けてスゴイ!

京成バラ園

イベントや体験、教室など様々な取り組みをしているバラ園・ガーデニングセンターで有名な京成バラ園芸(京成バラ園芸株式会社)が販売している培養土は園芸店でもネット通販でも仕入れることができます。今回使っている培養土は、京成バラ園芸と、土づくりのプロフェッショナルであるプロトリーフ社が共同開発したバラ専門の土です。

京成バラ園芸株式会社の企業理念が「世界中の人々にバラと夢と幸せを届けます」なんて素敵すぎます。

バラ園が販売するバラ専用の高級培養土

現物はこんな感じ
掌でこんもりふわふわしています。


商品パッケージの裏に記入がある原材料は、赤玉土、バーク堆肥、もみがら堆肥、木炭、くん炭、パーライト等となっています。

 

PRポイントは、初期成育でしっかりと根が張れるよう植物性の堆肥を配合し排水性、通気性を高め、根の成長を重視した培養土なので、大苗の植え付けに最適であることです。

市販のバラの土(紹介)

プロトリーフ(土に特化した会社)

園芸用土を全国的に展開しているプロトリーフは土に力を入れています。自社HPのトップメッセージでは、「土」の会社として経営資源を集中し、今後は「土」のメーカーとしてお客様から圧倒的な指示をいただける会社を目指し、さらに努力していきたいと謳っているほど土に対する情熱が分かりますね。

土に特化した会社が作る薔薇の培養土

現物はこんな感じ


商品パッケージに記入がある配合原料名は、赤玉土、バークたい肥、ココヤシピート、くん炭、パーライト等

 

プロトリーフが提供するバラの土のPRを引用します。

「プロトリーフ バラの土」は肥料成分が高い培養土です。しっとりとしてとても保水性が高い土です。バラをしっかりと支えるために重く設計しています。ですから「プロトリーフ バラの土」には、鉢土が乾燥しやすい通気性のある素焼鉢に向いています。また、保水性が高く、肥料成分が高いため、日中、家事やお仕事で忙しい生活の方に向いているバラ専用培養土です。

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おススメしたい薔薇培養土

さて、上の章で紹介した①バラの家の培養土、②京成バラ園の培養土、③プロトリーフの培養土の3種類で薔薇を育てて、成長具合を比較してみました('ω')ノ

植付けから2か月後の成長比較

年度末に挿し木で育てた4本入りのミニバラを市販で1鉢購入して、株を分割して1株ずつ各培養土に植え付けました。育てる条件をまとめます。

栽培条件
日当たりのよい野外栽培
豪雨や強風等、悪天候時も野外管理
置き場は固定で動かさない
表面土が乾燥したら同時に水やり
液肥は与えない
基肥は同じメーカー、同じ量を施す
植え付けは同じ黒ポットの仕様・サイズを使用する
開花まで摘蕾しない
植付け当時
各1苗、挿し木用の薔薇を植えました

植付け時の考察をまとめます。

メーカー 植付け時の考察
①バラの家 植付け時の株が最も弱っているのでスタート時点で差が出て不利になってしまっている点を今後の比較で考慮していきたい。葉の茎が3本しかなく葉も少ない、新芽の膨らみも確認できないけど、バラの家の培養土はかなり優秀とのことなので、京成バラ園とプロトリーフの培養土の成長に追いつくかきになるところ。
②京成バラ園 新芽もでていて、3株の中では条件が良い方
③プロトリーフ 市販店の管理(室内管理・栄養不足)もあって葉の縁が黄色くなっています。

さてさて、お楽しみの2か月後の薔薇の生育状況を投稿しまーす。

めちゃくちゃ元気に育っています!

同じ条件で約2カ月(4月~5月)育てて、数えきれないほどの元気な緑色の葉と各3本の蕾をつけていました。蕾は房ではなく1枝に1個つけています。枝分かれの仕方も同等と言えます。

成長結果
枯れずに育った。
蕾を3個ずつつけた。
葉の枚数が多くなった
葉の色も緑色で元気がある
病気(細菌性)の被害を受けなかった分岐した枝数も同じ
木立性薔薇の立ち具合が違った
大きな葉の茂み具合が違う

植付けしてから成長した2か月後の考察を次にまとめます。小見出しの番号は育ち具合の順序ではなく、写真の番号と連動しているだけです。深い意味はありません('ω')ノ

① バラの家の培養土で育てた結果

真上から撮影

真横から撮影

 

(考察)植付け前は一番条件が悪い苗でしたが、バラの家の培養土で育てると見違えるほどに元気になっています。水枯れをしていませんが茎が斜めになっています。支え棒が必要です。最も丈が短かったのに同じぐらいの高さまで成長しているので、どの株よりも成長スピードが速かったと言えます。蕾のまま、なかなか花が咲かずでしたので株に負担にならないように後ほど蕾だけ剪定しました。

② 京成バラ園の培養土で育てた結果

真上から撮影

真横から撮影

(考察)植付け前のバラの状態が一番良好とのこともあって、引き続き生育が良いと言えます。真横から見ると葉のつけ方も左右バランスがよく、株自身が自立してしっかり立っていますので木立性薔薇の特徴が反映されています。面積が広い大きな葉も数枚見受けられます。3個ある薔薇の蕾は見事に開花しました。

③ プロトリーフのバラの土で育てた結果

真上から撮影

真横から撮影

(考察)植付け時に一部の葉が黄色に変色していましたがプロトリーフの土に植えかえてから黄色の変色はなくなり、葉の枚数も多くなりました。苗木が斜めになっていますね。蕾は3個つき、全て開花しました。マイペースに成長している感じがします。

生育を比較して総論

正直言えば、どのメーカーの培養土も問題なく薔薇が育っていることが分かります。さすが、薔薇専門に研究を重ねた培養土の成果が生育状況で一目瞭然です。

ちなみに基肥はこちらの肥料を使いました。

黒ポットとスリット鉢はどっちがいいの?

鉢による成長比較

最近、気になり始めているスリット鉢。そして同じく、最近気になり始めているバラの家の培養土を使って、黒ポットとスリット鉢で成長がどう違うのか比べてみました。

 

(考察)同じ培養土を使って同じ環境下で育てているのに、スリット鉢で育てた薔薇は開花は1つだけで葉の枚数も少ないですが、大きな花を咲かせていることや葉1枚が大きいこと、苗が横たわらずに木立性を保っていました。イイ感じですね。

考察

最後に、総論としての考察を書きます。

各培養土による生育比較について

①薔薇の家の培養土、②京成バラ園の培養土、③プロトリーフ社の培養土の3つの培養土で育てたところ、苗木が枯れることなく蕾を持たせることができました。今回は1苗ずつで、苗木が持っている本来の生命力やエネルギーなどもあるため、もう少しサンプル数を増やして生育がどう変わるのかの結果を出せたらいいのかなと思います。シュートの出具合や長期間における成長スピード、害虫の寄り具合なども土によって変わってきます。数多くのバラの土が市販で販売されていますが、その中から選んだ3社の培養土はどれも優秀です。是非、使って相性が良い土で育ててくださいね。

原材料の比較について

各培養土の原材料について一覧にします。バラの土作りにどんな肥料が必要なのかも知ることができますね。

メーカー 原材料(公開している材料名)
①薔薇の家 培養土 赤玉土(小粒)、牛ふん、もみがらたい肥、馬ふんたい肥、くん炭、そば殻たい肥 等。腐葉土は一切使用なし。
②京成バラ園 培養土 赤玉土、バーク堆肥、もみがら堆肥、木炭、くん炭、パーライト 等
③プロトリーフ社 培養土 赤玉土、バークたい肥、ココヤシピート、くん炭、パーライト 等

考察としては、共通して使っているのは赤玉土とくん炭、それから「もみ殻」です。その他、各社効果が良いと期待される堆肥を選んで配合していることが分かります。有機物の選び方や配合率の違いが薔薇の生育に差をつけています。

*薔薇の土づくりで配合したい有機物の記事を後ほど投稿したいと計画中です。(投稿したらここにもリンクを貼ります)

植付けポット・鉢も生育に関係あるかについて

次に、黒ポットとスリット鉢は、京成バラ園の土で育てた時に黒ポットでもしっかり苗木が育っているので一概にどちらがよいかという判断は難しいように感じます。スリット鉢は黒ポットより高値なので、予算次第ですね。

黒ポットでも通気性がよいスリット鉢のような黒ポットも販売されているので興味がある方はこちらから。

スリットが入った黒ポット
13.5㎝で深さがある適度なロングポットです。

 

おしまーい。

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